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2006/12/05

ラグビー早明戦をみて

このところトップリーグ(昔の社会人リーグ)、大学とも全く見なくなっしまったラグビーだけれど、日曜日の早明戦はジムのTVでずっとやっていたので、久しぶりに見た。大方の予想通り早稲田が大差で勝ったのだが、ゲーム自体はどちらもディフェンスが締まらなくて、見ていて力の入る場面があまりなかった。

日本のラグビーは世界のトップクラスと大きく差が開いてしまっていて、この差はおそらくラグビーという競技がある限り縮まることはあるまいと思われたその時から、私のラグビーへの関心はほとんどなくなってしまった。その大きな原因は日本ラグビー・フットボール協会の後進性にあることは確かなのだが、おそらくそれ以上に大きいのは、わが国のスポーツ環境にあるような気がする。

まず前者、協会の後進性という点からいうと、プロ化・国際化の遅れが上げられるが、その根底にあるのは世界のトップクラスに伍していくことより、自分の母校が勝つことを優先するという早稲田閥という存在の悪影響である。ジャパン(日本代表チームのこと)が世界の強豪に通用しないのは「1対1で相手を抜けない」ことに尽きるのだからそこを克服しなければいけないのに、いまだに「PからGo(ペナルティを取ったら相手の体勢が整わない間に攻めて試合を優位に進めるやり方)」的な敵の裏をかく作戦ばかりやっている。

あれが通用するのはせいぜい韓国ぐらいで、トンガやサモアとやったってとても通用しない。こんなことはルールを変えなくても、審判が「ペナルティ後の再開は相手が10メートル下がってから」と運用すればいいだけの話で、実際にそうしているケースもある。そうするだけで、1対1できちんと相手を抜ける選手が勝ちあがってくる可能性はかなり大きいと思うのだが、おそらく早稲田はそれでは勝てないのである。

日本のラグビーが世界に最も近づいたのは、86年に2軍とはいえスコットランドをテストマッチで破ってから、91年にジンバブエ(だったかな?)からワールドカップで唯一の1勝を上げるまでだが、その頃の主力は平尾、林、大八木(以上同志社)、ラトゥ(大東大)あたりで、SHの堀越を除けば早稲田出身の選手はあまりいなかった。そして、それらの選手はそこそこ、外国選手と1対1でがんばれる能力を持っていたのである。早稲田が強い時はたいていジャパンは弱いことになっている。

そして後者についていうと、もしかしたら日本のスポーツ環境から超一流の選手が出現する可能性は、野球、サッカーを除くとほとんど望み薄なのではないか。というのは、才能のある子供は一定の確率で必ずいるはずなのだが、それらの子供を育てる親が、野球、サッカー以外で子供に英才教育をさせるとはとても思えないからである。日本でラグビーの素質のある子供が毎年15人いるとして(神様だけがそれが分かる)、そのうち14人が学習塾に行き、わずかに1人が他のスポーツをしているというのが実情のような気がする。これについては長くなったのでまた別の機会に。

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