WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ展望
WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ(5/6、米ラスベガス)
チャンピオン オスカー・デラホーヤ(米、38勝30KO4敗) +140
挑戦者 フロイド・メイウェザー・Jr(米、37戦全勝24KO) -170
4階級目を勝って5階級目に挑む天才メイウェザーだが、相手がデラホーヤという前に、このデータをみていただきたい。メイウェザーがデビュー以来、どの階級にどれくらいいたかというデータである。
[スーパーフェザー(130lbs=59.1kg)]5年1ヵ月、27戦
[ライト(135lbs=61.4kg)]2年、4戦
[スーパーライト(140lbs=63.6kg)]1年8ヵ月、3戦
[ウェルター(147lbs=66.8kg)]1年6ヵ月、3戦
[スーパーウェルター(154lbs=70.0kg)]準備期間5ヵ月、転級初戦
一目で分かるのが、メイウェザーがキャリアの半分以上をスーパーフェザーで過ごしているということである。そして、ライト級に転向した後のホセ・ルイス・カスティージョとの2連戦が最も苦戦した試合。その後スーパーライトのガッティとの試合は完勝だったが、ウェルター級ではザブ・ジュダーにやや苦戦、格下のバルドミール戦では全くKOのチャンスすらない判定勝ちだった。
そして今回の試合はスーパーウェルター。スーパーフェザーと比較すると24ポンド、11kg違うクラスである。このクラスの選手を倒すだけのパワーは、メイウェザーにはない。それは相手がデラホーヤでなくても、ダニエル・サントスでも、シェーン・モズリーでも、アントニオ・マルガリト(ウェルターだが)でも倒せない。もともとスーパーフェザーの時ですらタイミングで倒すタイプだったのだから、ここまでクラスが上がってパワーで対抗できるはずがないのである。
だから、この試合はメイウェザーにとってかなり無理があるクラスでの戦いということになる。そうなると思い出すのはデラホーヤがミドル級でバーナード・ホプキンスと戦った試合。この試合でもパンチを出した数ではデラホーヤが上回っていたが、ホプキンスを倒せそうなパンチは一つもなかった。最後はご存知のとおりホプキンスのボディ一撃でKOである。
さらに、メイウェザーのディフェンスもクラスを上げるにしたがって変質している。スーパーフェザーでディエゴ・コラレスをコントロールした試合では、足を使ってコラレスのパンチを当てさせなかった。それが少しずつ足を使わないようになり、最近ではロープに詰まって上体の動きだけでかわす場面が目立つようになった。ナチュラルウェイトが10kgも違う相手のパンチをたとえガードの上からとはいえ受けていては、ダメージゼロという訳にはいかないのではなかろうか。(この項続く)
p.s.予想後半は水曜日の夜にアップします。
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