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2007/04/30

WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ展望

WBC世界スーパーウェルター級タイトルマッチ(5/6、米ラスベガス)
チャンピオン オスカー・デラホーヤ(米、38勝30KO4敗) +140
挑戦者 フロイド・メイウェザー・Jr(米、37戦全勝24KO) -170

4階級目を勝って5階級目に挑む天才メイウェザーだが、相手がデラホーヤという前に、このデータをみていただきたい。メイウェザーがデビュー以来、どの階級にどれくらいいたかというデータである。
[スーパーフェザー(130lbs=59.1kg)]5年1ヵ月、27戦
[ライト(135lbs=61.4kg)]2年、4戦
[スーパーライト(140lbs=63.6kg)]1年8ヵ月、3戦
[ウェルター(147lbs=66.8kg)]1年6ヵ月、3戦
[スーパーウェルター(154lbs=70.0kg)]準備期間5ヵ月、転級初戦

一目で分かるのが、メイウェザーがキャリアの半分以上をスーパーフェザーで過ごしているということである。そして、ライト級に転向した後のホセ・ルイス・カスティージョとの2連戦が最も苦戦した試合。その後スーパーライトのガッティとの試合は完勝だったが、ウェルター級ではザブ・ジュダーにやや苦戦、格下のバルドミール戦では全くKOのチャンスすらない判定勝ちだった。

そして今回の試合はスーパーウェルター。スーパーフェザーと比較すると24ポンド、11kg違うクラスである。このクラスの選手を倒すだけのパワーは、メイウェザーにはない。それは相手がデラホーヤでなくても、ダニエル・サントスでも、シェーン・モズリーでも、アントニオ・マルガリト(ウェルターだが)でも倒せない。もともとスーパーフェザーの時ですらタイミングで倒すタイプだったのだから、ここまでクラスが上がってパワーで対抗できるはずがないのである。

だから、この試合はメイウェザーにとってかなり無理があるクラスでの戦いということになる。そうなると思い出すのはデラホーヤがミドル級でバーナード・ホプキンスと戦った試合。この試合でもパンチを出した数ではデラホーヤが上回っていたが、ホプキンスを倒せそうなパンチは一つもなかった。最後はご存知のとおりホプキンスのボディ一撃でKOである。

さらに、メイウェザーのディフェンスもクラスを上げるにしたがって変質している。スーパーフェザーでディエゴ・コラレスをコントロールした試合では、足を使ってコラレスのパンチを当てさせなかった。それが少しずつ足を使わないようになり、最近ではロープに詰まって上体の動きだけでかわす場面が目立つようになった。ナチュラルウェイトが10kgも違う相手のパンチをたとえガードの上からとはいえ受けていては、ダメージゼロという訳にはいかないのではなかろうか。(この項続く)

p.s.予想後半は水曜日の夜にアップします。

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2007/04/27

有馬温泉(金の湯)

有馬温泉のお湯は、遠く太平洋のフィリピン海プレートから地層に入り込んだ水が、六甲山の地層とぶつかったところで噴出しているものだそうである。共同源泉である金の湯(含鉄強食塩泉)、銀の湯(炭酸泉、ラジウム泉)の他、大きな宿では自分の源泉を持っているらしい。今思うと昔来たときの兵衛紅葉閣は銀泉か自分の源泉でも炭酸泉系のお湯だったような気がする。

今回訪れたのは公衆浴場の「金の湯」。有馬温泉のど真ん中にある天神源泉その他から引かれている含鉄強食塩泉である。源泉の周りがまっ茶色に染まっているように、鉄分が非常に多い。観光客が非常に多い温泉だが、湯船も広いので問題はない。湯船は茶色の鉄分でもちろん足元は見えない。

資料によると湧出温度が98度と非常に高く、これでは加水せざるを得ないが、他の細工はしておらずかけ流しにかなり近い。普通湯の花は浮かんでいるのだが、鉄分なので沈んでいて、歩くと水面近くまで上がってくる。金の湯とはいうが実際はさびのような色だと思ったがまさにさびと同じ酸化第二鉄のはずである。高温・高圧であるため湧出した時点では透明であり、空気と反応してあっという間に茶色になるということである。

炭酸泉やラジウム泉である銀泉が高血圧や糖尿病、関節痛などいわゆる成人病関連に適応するのに対し、金泉は殺菌作用があるため皮膚病や傷・手術後のリハビリ、リウマチ等に効くらしい。硫黄泉のように特ににおいがある訳ではなく、ぬめぬめも際立ってはいない。しかしこの風呂は非常に効いたようで、みんなが寒いという中で温泉上がりの私は2時間は楽に体がぽかぽかの状態が続いた。

有馬温泉は金の湯・銀の湯に両方入ってみてはじめてその効果が実感できる・・・ような気がした。

Kinnoyu_1 金の湯玄関。中は観光客でいっぱいである。

   

   

   

   

   

p.s.来週は連休に加えマカオ遠征ですが、30日朝・2日夜の2回に分けてデラホーヤvsメイウェザー戦を展望する予定です。

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2007/04/26

ボクシングをつまらなくしているもの

今年のボクシング界における最大のビッグイベント、デラホーヤvsメイウェザー戦がいよいよ来週末に迫ってきた。おそらく海の向こうではテレビCMやインターネットでペイパービューの大宣伝を行っているものと思われるが、かたや日本では亀田弟のノンタイトル戦があるくらいであまり盛り上らない。今日はそのあたりのことを考えてみたい。

日本のジム所属の世界チャンピオンは現在6人(イーグル、新井田、坂田、名城、長谷川、エドウィン・バレロ[一応])。これは過去の水準からみてもかなり多い数である。この他に前チャンピオンの亀田、高山がいるのだからもっと盛り上ってもいいのだが、そうはなっていない。その理由の一つに、世界戦統括団体の増加とむやみやたらな階級増があることは明らかである。

私がボクシングを見始めた1960年代後半、フライ級からヘビー級まで11階級(ジュニアクラスはJ・ライト、J・ウェルター、J・ミドルの3つだけ)、世界戦統括団体はWBAしかなく、したがって世界チャンピオンを名乗れるのは11人しかいなかった。この11人のうちの一人になったのが、白井義男からはじまって、ファイティング原田、海老原博幸といった名チャンピオンたちなのである。それが現在では、階級が17階級、統括団体が4つ(WBA、WBC、IBF、WBO)だから、単純計算で68人の世界チャンピオンがいることになる(他に暫定チャンピオンやスーパーチャンピオン、名誉チャンピオンまでいる)。

だから、白井、原田クラスといえるのは、その後のチャンピオンの中でも藤猛、小林弘、輪島功一、柴田国明など数えるくらいで、ご存知のとおりガッツ石松はロベルト・デュランの裏タイトルだし、具志堅、渡辺は新設のジュニアクラス、ユーリをどうみるかは議論の分かれるところだが、畑山、竹原、辰吉などはクラス最強でなかった。そうなるといまのチャンピオン達で昔の基準のチャンピオンはいないということになる(IBFバンタムのマルケス弟のクラス上げにより、長谷川には可能性があるが)。これでボクシング人気が盛り上るわけがない。

一方で、単に「世界タイトルマッチ」というよりも「WBA・WBC統一世界タイトルマッチ」とした方がビッグイベントのようにみえるし、一人のチャンピオンが立て続けに試合をしなくてもいいようになったことにより選手寿命が長くなったという利点もある。それでも、11人が68人になったわけだから当然レベルは下がるし、本来行われるべき試合が行われないというデメリットの方が大きい。決定的なのはいまの日本のチャンピオンはすべて水増しの王者だということである。

そんな状況を反映して、本場米国ではタイトルとマネーの乖離が起こっているというのは以前から指摘しているところである。タイトルなしでも客が呼べる選手、対戦は、あえて世界タイトルを冠につけなくてもビッグマネーファイトになってしまう。先週のパッキャオがそうだし、7月に予定される(本当にやるのか?)バーナード・ホプキンスとロナルド・ライトの試合もメジャータイトルはかからない。こうした傾向が世界タイトルの集約化につながればいいのだが、逆に名目上のタイトルとしてIBOなどのマイナータイトルがかけられることも多く、事態は逆方向に向かっているようでもある。

とりあえず日本のボクシング人気を盛り返すには、野球やサッカー、ゴルフと同様に本場ラスベガスでビッグマネーファイトができる日本人ボクサーが出てくるしかないだろう。これはいまの亀田兄ではダメだ(弟では問題にならない。念のため)。海外で客を呼べるだけのクォリティーを持っていないからである。

WBA世界ヘビー級タイトルマッチ(4/14、ドイツ)
挑戦者 ルスラン・チャガエフ ○ 判定(2-0) × チャンピオン ニコライ・ワルーエフ

ワルーエフの動きが悪すぎ、サウスポーのチャガエフがヒット・アンド・アウェイで試合をコントロールした。ワルーエフはまるで体に悪いものがたまってでもいるように、反応が非常に遅く、チャガエフの左ストレートをまともに食らっていた。やはりあれでは、全盛期のタイソンとやったら倒されただろう。

チャガエフは12ラウンド動き回ったが、同じサイズの相手とやってどの程度打ち合いができるのか見てみたい。直感では、オレグ・マスカエフ(WBCチャンピオン)よりちょっと弱いような気がする。

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2007/04/25

OPPC有馬温泉 ~ポーカーの奥深い世界41(続き)

明けて21日はOPPCin有馬温泉。東京から我中軍団が大挙参戦し、地元関西、そして主催のOPPC岡山勢も参加して5テーブルの盛況。優勝、準優勝には全日本選手権の椅子が用意される。場所はメープル有馬会議室。チャンピオンシリーズの第3戦である。第1戦のベガスカップ、第2戦のWPJ決勝とも不本意な成績に終わったので、ここは少なくともファイナル、あわよくば優勝戦線にからむ戦いをしたいところである。

序盤戦はまずまず。AJからJヒット、A持ちでのスチールなどが決まりまずまずリードする。ただ、ここからがいけない。QQでのレイズに付いて来られた上、がリバーで落ちて先週と同じような負け方をしたあたりから手がぱったりこなくなる。休憩時間には序盤戦の貯金をはたいて原点を下回ってしまった。

ブラインドの上がり方がきついので、早くもオールインシチュエーション。ただし、こうなると全く手がこなくなるのが最近の傾向である。ペアならば22でも行く気まんまんなのだが、例によって27とか29とか、ゲームを間違えているんじゃないかというハンドの連発である。

最後は岡山のA姐さんのオールイン。こちらのハンドはA7o。オールインまでの必要のないプラインドだったから、小さいペアかA持ちでも相手はそれほど大きくないと希望的読みでオールインコール。果たしてハンドはAT。読みはそんなに外れていないのだが勝ち目の方もあまりない。結局何もおこらずにハイカードTが利いてここでゲームセット。真ん中よりかなり前での終戦となってしまった。

激戦を制したのは最初同じテーブルだったYさん。いきなりフロップフルを決めて序盤からチップ優位に立っての押し切り勝ち。2着はディーラー兼任のMさん。翌日の早朝トーナメントでも優勝で、この遠征はかなりおいしかったと思われる。

一方の私はそんな具合で気がついて見るとメインのトーナメント、深夜のミニトー、早朝トーナメントの3回とも、AA、KK、AKは見ていない。もしかしたら、このまま今年は勝てないのかもしれない。休む間もなく、5月は全日本選手権予選シリーズ、そして6月は全日本選手権~WSOPシリーズである。昼の飛行機で神戸空港から羽田に着き、家までの長い道のりで宇多田ヒカルを聴きながら「思い通りにいかない時だって、人生捨てたもんじゃない」ってつぶやいてみた(”Flavor of Love”)。

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2007/04/24

Dさんのこと

カシノとポーカーの仲間であり、年齢が近いこともあって親しくさせていただいていたDさんの訃報が突然入ってきた。とてもびっくりしたのと同時に、まだまだいろいろなところでご一緒して遊びたかったと残念でならない。

非常に温厚であたたかく、包容力のあるDさんは仲間のみんなに好かれていた。お酒を飲んでも乱れずかつ楽しく、ゲームでもけっして熱くなることなくその半面勝負どころとみると鋭く突っ込んでいくそのスタイルは、まさにリゾートとカジノを愛する者の模範であった。勝つと舞い上がり負けると落ち込んでしまう私が、何回救われたことだろう。

Dさんとは国内・海外合わせて十数回もご一緒させていただいただろうか。中でも印象に残っているのはIさんKさんの結婚式が行われたケアンズのオフ会である。この時私は奥さんを連れて行ったのだが、結婚式やパーティー、夜のプリヴェ、そして帰りの飛行機もご一緒させていただき、その間あまり海外に出たことのない家の奥さんの話し相手になってくださった。以来奥さんはDさんのことを「スーパーマンさん」と呼んでいるくらいである(ちょっと似ている)。

同じ時期に始めたはずのポーカーでも、上野ストラドル杯で優勝の実績をお持ちである。そのことを言うと、「いや、あの時は参加者が少なかったから」とご謙遜なさるのだが、スト杯を勝って一人前といわれるようにポーカープレイヤーの登竜門的タイトルであり、早く追いつかないとと思っていたのだけれど。確かラスベガスでも何度もトーナメントに出られていて、確か昨年のWSOPシニアにも出場されていた。

そして仲間内では数少ないNFLの愛好者でもあり、シーズンになるとお酒を飲みながらシーズンの優勝争いやプレイヤーの寸評を肴に盛り上がったのも思い出深い。一昨年はロスリスバーガー、昨年はマニングの話題でお互いの持論を展開しながら、最後は、「やっぱりパッツ(ニューイングランド・ペイトリオッツのこと)が強いんだよね」となってしまうのでありました。

そして今年2月のテニアンにもご一緒したのだった。この頃から体調が良くないという話をお聞きしていて、ちょっとやせられたかなという印象だったのだが、ファイナルテーブルで健闘しているLupinさんの後ろで、いつものように腕を組んで立ったまま応援されていた。Lupinさんが3位でゲームセットとなった後、日本組のSさんと4人で嵯峨野でテニアンビーフを食べてから、カジノに戻ってクラップスで投げまくった。ポイントが立った後オッズ賭けを最大限乗せて、かつそのポイントが出まくったのも楽しかった。

翌日サイパンの空港で私の荷物を「これ、友達のだから」と言って優先取扱いにしてくれて(Dさんはプラチナ会員、私はエコノミー)、そのおかげで成田で早く荷物を受け取ることができ、到着ロビーで「ありがとうございました。じゃ私電車が来ますんで」とお別れしたのが最後になってしまった。あれからまだ2ヵ月しかたっていない。他にもいろいろなところでいろいろな思い出があるのだけれど、Dさんのような仲間を持つことができて本当に良かったと思う。

萩尾望都の「アメリカン・パイ」という作品がある。「私がいなくなっても、私のことを忘れない?」と尋ねる少女リューに、主人公はこう答えるのだ。「うちの店にはいろんな奴が来る。もう何年も来ない奴もいるし、南米に行ったあいつなんか、生きているのかどうかだって分かりゃしない。でも、そいつらがまた店に来て、『よう、しばらく。俺のこと覚えてるかい?』と言ったときに、『もちろん覚えてるさ。どうしてたんだ』と答えなきゃならない。だから忘れることなんかない」

だから私も、Dさんのことは忘れない。しばらくはお会いできないのかもしれないけれど、NFLもしっかりみてポーカーもがんばって、いつかまたお会いすることができたら、いろいろな話で盛り上がりたいと思う。クラップスも立ちっぱなしで腰が痛いのと投げつつけると疲れるのがつらいけれど、たまにはやってみようと思う。心からご冥福をお祈りいたします。

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2007/04/23

OPPC有馬温泉 ~ポーカーの奥深い世界41

3ヶ月間未勝利が続いてそろそろ上向くかと思われた運気であるが、さらにずぶずぶと沈んでいわゆる2番底を探りに行く展開となってしまった。チャンピオンシリーズと名付けた4月の3連戦は、とうとう見せ場もないままに負け続けてしまったのである。

不穏な空気はすでに火曜日から現れていた。火曜日の上野STEPS、気分転換も兼ねて積極的にオールインに参加していたら、なんとリバイが自己最多を大幅に更新する13リバイである。それも変なオールインばかりしていた訳ではない。AQsで2回、ペアで2回。AQの1回はQQがいて仕方なかったが、1回はもう一人AQがいた上に最後Kが落ちてKxの勝ちといういただけない展開である。

金曜日のDUKEはエベレストポーカーとタイアップしたEPJCライブの第一弾。優勝者はテニアンご招待という豪勢な大会に、集まった参加者は優に70名を超えて8テーブル。おそらく日本のポーカー史上過去最大級のライブトーナメントである。だから見かけない顔も多く、気合が入る。抽選の結果7テーブルで、Saitohさんとあまむー店長の間というなんとなく見慣れた配置。そして初手はミドルポジションからATが来て参加したが、フロップ何も落ちずに撤退。いつもよりいい手が来そうな予感。

次のハンドもAT、今度はスーツである。レイズ者がいたのでコール。フロップはTと一緒にJが落ちていた上フラ目もなく撤退。初手と同じような展開に早くも消化不良気味。次の手は5ペア。3倍半レイズするがBBについてこられる。フロップ落ちたのがAと絵札。これで先に打たれては下りざるを得ない。あっという間に大幅なマイナスである。

その後もAかペアが来るがポジションが悪いのに行くわけにもいかずに捨てる。BBではA4。あまむー店長がUTGからレイズで入っている。上に4枚だから下りるわけにもいかない。コールするとフロップにAが落ちる。ベットするとレイズされる。仕方なくコール。そのままチェック回しで開けてみるとやはり同じくA持ちでキッカー負けしていた。

これはあまりにもひどいと思っていると、カットオフまで来てハンドがAKsである。ミドルポジションが3倍レイズで入っているが、ここは勝負でリレイズ。コールされたのでマジ手であることは間違いないが、AA、KKということもなさそうだ。すでにポットに40枚、手持ちチップは24枚だから、ほとんど下りられない。フロップ235。ここでオールインされるが、相手がAとハイカードなら引分けより悪いことはないし、ペアならA、K、4のまくり目がある。仮にセットだとしてもまくり目はあるが、このペアで参加したとも思われない。ましてやA4とか46の訳はない。

という着想でコールしたのだが、果たして相手のハンドはQQ。ほぼ想定内であったのだが、当たり前のように何も落ちずに終了。トーナメント開始からわずか十数分、もちろん70数人中の最下位である。かなり落ち込んだけれど、翌日は早い。早々にDUKEを引き上げて家路に着いたのでありました(この項続く)。

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2007/04/20

小野不由美「屍鬼」

最近、日本の作家の作品は得てして過激な方向へ行けば注目を集められる的なところがあり、あまり読書欲が沸かないことが多い。その中でこの作品はなかなか読み応えがある。この作品の内容やあらすじを全く知らないという人にはぜひお奨めしたい作品である。

そういう事情で、内容についてはあえて触れない。まあ単行本の帯「尋常でない、何かが起こっている」くらいでとどめておくこととして、単行本の上巻・下巻のうち上巻の2/3くらいまで読んで、これが「その話」だと分かったとしたら大したものである。その意味で、この作品は先を急がず前半部分をじっくり読むべきである。2日くらいは絶対に楽しめる。

下巻に入ってしまうと、大体あらすじが読めてしまう(そもそも冒頭部分に結末があるのだ)ので、むしろディテールを味わうことになるのだが、物語の中の論理としてもつじつまが合っているかどうかはちょっと首をひねるところがあるものの、けして熱くならない語り口と破綻しない文章力はなかなかのものである。

反面、こういう作品の読み方として、たくさんの登場人物の中で誰かに感情移入して読むという方法があると思うのだが、誰にも感情移入しにくいという弱点がある。作者はある種ノンフィクションのような読み方を期待しているのかもしれないが、ノンフィクションだって感情移入して読む人はいるのだ。

作者の小野不由美は、「なんたら館の殺人」シリーズ綾辻行人の奥さん。綾辻行人は西原のマンガで麻雀が下手だと言われていた。ちなみに、この作品をパロディにした「脂鬼」が収録されている京極夏彦「どすこい安(仮)」もかなり面白い。

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2007/04/19

発作 ~せいうち日記12

さて、私の持病は糖尿病なのだが、3種類の薬と週1、2回のスポーツクラブで最近のウェイトコントロールはまずまずである。しばらく前から比べると3kgほどは重め残りなのだが、それでも一昨年の冬テニアンでせいうちを発見した時より5kgは絞れている。血圧も120-80前後だし、ヘモグロビンA1cも6~7を行ったり来たり。一言でいうと一進一退ということなのだが、年が年だけに劇的に改善するのはむずかしいだろうと思っている。

そして、糖尿病と関係あるかどうかは不明だが(おそらく関係あるだろう)、ちょっと難儀なことがある。それは、夜中に突然足がつる、ということである。足がつるというと軽そうに聞こえるのだが、かなり苦しい。とにかく、息ができないくらい痛いのである。自分では「発作」と呼んでいるのだが、これが火曜日の夜中にきた。

眠っているはずなのだが、発作の一瞬前に目が覚める。あっ、来るなと思っていると、まずふくらはぎの中側の筋がぴきん、と固まる。時には足の裏の筋まで広がることがある。とっさにひざの裏側を押さえながらひざから先を宙に浮かせるのだが、そんなことをしても気休め以外の効果はあまりない。あとはふくらはぎから足裏全体が固まって、何をしても痛い状態が数分間続く。大げさかもしれないが、息ができないくらいである。

不幸中の幸いなのは場所がひざから先であるということと、片足だけということである。おそらくこれが上半身に来たらそのまま意識がなくなってしまい、他人からみると「眠って起きたらお亡くなりになっていた」ことになるのではないかとかなり心配である。とはいえしばらくすると息ができる程度になり、やがて布団につけられるようになり、なんとかうとうとするくらいには回復するのだが、結局寝不足のまま朝を迎えることになる。

翌日は会社まで、右足を引きずりながら行った。こういうときは、始発駅に住んでいて本当に良かったと思う。それにしても気になるのは、何が発端でこうなるのかよく分からないということである。寝不足とか、深酒とか、血圧が高いとかはっきりした原因がわかればいいのだが、今週はノンアルコールだし、日曜日は完全オフにしたので寝不足ということもない。前日にしたことといえば、ポーカーで負けたくらいだが、これはいつものことだ。いずれにせよ、あまり無理ができない年齢になったと自分を戒めているところである。

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2007/04/18

先週のボクシング

WBCインターナショナルスーパーフェザー級タイトルマッチ(4/14、米テキサス州サンアントニオ)
チャンピオン マニー・パッキャオ  ○ 8R TKO × 挑戦者 ホルヘ・ソリス

予想通りパッキャオが8Rに2度のダウンを奪ってKO勝ちしたが、かなり苦戦した試合。その要因はやはり、フライ級スタートのパッキャオにとってこのクラスは体格的に厳しいというところにあったと思う。

リミット一杯(130ポンド)のソリスに対し、パッキャオは1ポンドほどリミットを割っての登場。比べて見るとソリスの方が頭半分大きく、その分腕も長い。これは懐が深くストレート系のパンチを食いにくいということである。

パッキャオは強打者ではあるが接近戦よりも中間距離から一気に踏み込む左ストレートが身上。オーソドックス(右構え)スタイル相手の場合これが効果的なのだが、ソリスのアゴは踏み込んだより奥にある上、同じ体格相手の場合より上にあるものだから、ほとんどヒットしていなかった。

これでソリスにパンチがあればかなり面白い試合になっていたはずだが、残念ながら無敗の挑戦者に決定力はなかった。だからまともなパンチはそれほど食わなかったのだが、ラウンドを重ねるごとに体力で押されてしまい、最後はそれほど効いたようにはみえなかったが立ち上がれずストップされてしまった。

ということは、このクラスでも体のサイズがありパンチがあるタイプ、例えばかつてのディエゴ・コラレスのような選手がいればパッキャオは危ないということである。バレラやファン・マヌエル・マルケスのような下から上がってきた選手ならいいが、これから上に上がろうという相手にはかなり厳しいのではなかろうか。

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ(同)
チャンピオン クリスチャン・ミハレス ○ 判定(3-0) × 挑戦者 ホルヘ・アルセ

1ラウンドに早いワンツー、2ラウンドにカウンターの右フックを浴びてアルセの前進が止まってしまった。予想したようにミハレスが勝つとすれば先制攻撃しかなく、それがまんまと当たってしまった。川嶋戦でみせた早いカウンターはまぐれではなかったようで、これで逆上陸成功である。

アルセは攻めが単調なので、こういう展開になるとなかなか打開できない。それに体調もあまり良くなかったようだ。もともと勢いでここまで来た選手だけに、残念ながら巻き返しは厳しいだろう。一方のミハレスもビッグネームになるためにはもう少し決め手がほしい。このままいくと、「アルセに勝った男」というだけのことになってしまうおそれもある。

そしてヘビー級戦線では、大巨人ワルーエフが判定負けというニュースが入ってきた。こちらは来週のWOWOWで録画中継があるので、その後で。

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2007/04/17

WPJ決勝 ~ポーカーの奥深い世界40(続き)

4ラウンド(125-250)、あとは飛び込みどころを探すだけの展開。ダブルアップできればまだ少しは望みがあるが、現状維持ではジリ貧にならざるを得ない。それよりきつかったのは、勝負どころで残り15%を2回続けて引かれてしまう運のなさである。1回は仕方がない。ただ2回となると天が勝つなと言っているに等しいのである。プリフロップでヘッズアップ、AAで2回とも勝てないのと同じ確率である。

Aかペアが来たらオールインで相手を待っていたのだが、それすら50分のうち3、4回しか来ない。休憩時間まであと4分。アーリーからCさんがレイズしている。ハンドはA3s。A持ちならキッカー負けていることは確実だが、運があれば3が落ちるだろう。この状況で夕食休憩に入るつもりは1時間前からない。オールインである。

上に900点ほどしかないのでCさんもちろんコールでハンドはAJ。ボードにはJも落ちなかったが、3も落ちず、午後6時前に私のWPJ4は終わった。正味勝負したのはわずか3ハンドで、全敗である。AAは1度来たが、レイズしたらみんな下りられてしまった。TTは前述のとおり負け。他のハイペアは来ず、AK、AQはリンプインで下り、AJのJヒットもGさんにまくられた。この流れではちょっと無理だったかな、という感じである。

結果は海外の大会で好結果を残しているMさんが優勝でWSOPメイン出場権獲得。お仲間(ライバルというにはちょっと差がついた)のせりかっちは5位入賞で1500$出場権獲得と、私はだめだめだったけどまずはうれしい結果となった。

今回反省したのは、これまでの戦い方ではダメだということである。戦闘の局面でいうと、最初の2回は勝っている時点でオールインして下ろしてしまえば良かったのではないかという気もするが、相手がチップ優位なのだから受けられたらゲームセットである。むしろ戦略の観点から、ハンドを絞るということの限界を感じている。週明けからは新たな挑戦を始めるつもりであるが、しばらくは結果が出ないかもしれない。何をするかはもちろん秘密。その意味で、今回のWPJ4は節目となる意義のある戦いであったと思う。

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2007/04/16

WPJ決勝 ~ポーカーの奥深い世界40

4月14日土曜日は上野ルームの1年間の総決算、WPJ4(世界選手権日本代表決定戦)だったが、結果からいうと1日目の夕食休憩前、ゲーム時間4時間足らずでのゲームセットとなってしまった。

28人参加に対し、7人までWSOP等のエントリーフィーという超おいしい条件だったのだが、相手がそろっているのでそんな簡単にはいかないとは思っていた。だからゲームプランは変更せず、当初予定した1ラウンド(25-50)、2ラウンド(50-100)はブラインドだけ払うつもりで様子見、3ラウンド(75-150)あたりから参加という作戦である。そのとおり2ラウンド終わった時点でチップは7800点スタートが7500点ほどとほぼイーブン。ここまでは計画どおりだが、ほとんどペアもA+ハイカードも来なくて「下りやすかった」のは若干気になった。

そして問題の第3ラウンド、ボタンでハンドTT。リンプインするとBBのEさんがメイク750点と5倍レイズである。ちょっと早いような気がしたが、ここは勝負なのでコール。他はダウンしてヘッズアップ。ポットは2000点近い。問題は序盤で好調のEさんが私の倍チップを持っているということである。フロップ567。Eさんチェック。ここでベット1000点。Aとハイカード、あるいはセットになっていない小さいペアなら下りるだろうと思って打ったのだが、Eさんコールである。

ここで分からなくなった。QQ、JJか?ターンrag。チェック、チェック。そしてリバーは。ここもチェック回り。開いたEさんのハンドはAKである。するとターンの時点での勝率は6アウツで85%強。もう一押しすれば良かったと思う半面、上のペアの可能性もあったのだから仕方がないと気を取り直す。ターンで打ったらその時点で社運を賭けることになるからだ。まだ先はある。

そしてその何十分か後、ミドルポジションでハンドはAJ。ここはスチールでもいいやと、メイク750点レイズ。すかさず隣のGさんにコールされてヘッズアップ。この方は予選の点数が高く、この時点でチップ量は3倍以上ある。レイズにはついてこられるから手で勝たなければならない。第一本命はAK、AQだが、真ん中より上のペアの可能性もありそうだ。フロップ9TJ、トップペアである。KQでコールしたとも思えないので、とりあえずベット300。これにコールということは、スロープレイでなければこちらが勝っている可能性が高い。

ターンrag。ベット600点にやはりコールされる。すでに残りチップの半分近くを入れているので、もう下りられない。リバーが。これじゃAKでもAQでもだめじゃんと思ってチェック、1000点打たれる。もうすでに社運を賭けてしまっているので、泣く泣くコールである(本当はこのコールはない)。出てきたのは案の定AK。ターンの時点で7アウツだから、その時点の勝率は85%弱。これで手持ちチップは2500点になってしまった。(この項続く)

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2007/04/13

パッキャオ、アルセ戦展望

WBCインターナショナルスーパーフェザー級タイトルマッチ(4/14、米テキサス州サンアントニオ)
チャンピオン マニー・パッキャオ(フィリピン、43勝34KO3敗2引分け) -685
挑戦者 ホルヘ・ソリス(メキシコ、32勝23KO2引分け1NC) +485

いまや軽量級で敵なしの状態になったパッキャオ。タイトルは若手ランカー並みのインターナショナルであるが、おそらくファイトマネーはモラレス、バレラと匹敵するはずである。このクラスのWBCチャンピオンは先日バレラを破ったファン・マヌエル・マルケス。パッキャオはフェザー級時代に戦ってマルケスに引分け防衛を許しているだけに、再戦となればかなり盛り上がるはずである。

一方のホルヘ・ソリス。世界ランク上位に位置する無敗の強豪であるが、ビッグネームとの対戦はノーコンテスト(3回バッティングによりソリスが負傷)のウンベルト・ソトくらいで、実力は未知数。とはいえ国内ランカー級相手に判定勝ちばかりなのはちょっと割引き材料か。

そしてそのソト戦、2004年9月17日というからデラホーヤ・ホプキンスの前日、場所もラスベガスのオーリンズだからまさにその日私もその場所にいたのである。それでもそんな試合があったことを知らなかったのは残念である。それほど宣伝もしていなかったような気がする。

さて、大方の関心はパッキャオが何ラウンドで倒すかというところにあり、オッズ(パッキャオ1.15倍)もそれを裏付けている。フライ級スタートのパッキャオはもともとスーパーフェザーの体格ではなく、WBAのエドウィン・バレロ(ベネズエラ/帝拳)とやったら私はバレロに分があると思うが、このクラスの相手ならいまの勢いで通過してしまいそうだ。パッキャオKO勝ちはかなり堅いとみる。

WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ(同)
チャンピオン クリスチャン・ミハレス(メキシコ、30勝12KO3敗2引分け) +170
挑戦者 ホルヘ・アルセ(メキシコ、46勝35KO3敗1引分け) -210

日本でおなじみのミハレスがいよいよ本場米国に逆上陸である。そもそも、日本になじみのメキシカンボクサーということは本国やアメリカでそれほど評価されていないということだから(オスカー・ラリオスもそう)、実力的には少し落ちるとみるのが妥当であり、ましてや相手が3階級目の王座(フライ級は暫定だったが)をめざすアルセというのでは、かなり分は悪そうだ。

アルセは前の試合(ロケレル戦)でやや攻めが単調であったが、終盤にダウンに近い状態に持っていった右カウンターはすばらしかった。12R36分にわたってパワーパンチを放ち続ける体力は驚異的で、ここも終始攻勢をとりそうだ。

試合のカギは、ミハレスが川嶋第二戦でみせたような早いカウンターが打てるかどうかにかかっている。頑丈に見えるアルセだが、昨年のフセイン・フセイン戦にみられるように決して打たれ強い訳ではない。ただ、ダメージを負ったままでも打ち返すことができるのである。

ミハレスが勝つとすればアルセの出鼻に早い段階でカウンターを決め、KOしてしまうかアルセの突進を止めることができた場合のみ。アルセにエンジンがかかってしまったら少々のパンチを入れても前進を止めることは難しいだろう。アルセの判定か終盤KO勝ちと予想する。

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2007/04/12

ベガスカップ以降 ~ポーカーの奥深い世界39(続き)

毎日ポーカーで楽しいのだけれど、ブログの原稿を書く時間がありません(涙)。シーズン4決勝でkopa兄さんが優勝したところまで書いたのですが、その後の経過をざっと。

日曜日は、都内某所で我中心派難民ポーカーチームのAJPC(全日本ポーカー選手権)代表決定戦。序盤でショートスタックになったSさんを飛ばしに行ったのだが、KQvsATからが落ちて仕留めそこなう。約1時間後、今度は私がショートスタックになりATオールインを受けたSさんのハンドはA2。ここからが落ちてゲームセット。優勝したのはそのSさんだった。

1日置いて火曜日は上野STEPS。序盤にようやく来たAKが落ちたので打ちまくり、最後はオールインまで行ったのだがAさんのハンドはAA。ここからずぶずぶとリバイ地獄に陥る。リバイラウンド最後の1手をKTで、再開後最初の1手をK9で、それぞれオールインでダブルアップしてなんとか先行集団についていくが、だんだん92より上が来なくなってしまい最後は63A6と対決する羽目に。結局先週と同じく3位。優勝awkさん、2位shadowさんもまた先週と同じであった。

これでは週末に向けて消化不良なので、水曜日は連闘で上野オーシャンズカップ。道中は平均チップでこらえて残り6名くらいからオールインで仕掛けて行った展開はほぼ計画どおりだったのだが、最後のヘッズアップでGちゃんに退けられてしまった。なんせヘッズアップになってから2度もAAが来ているのだから敵う訳はない。最後はQXvsKXで何も落ちませんでした。これで実に今年8度目のヘッズアップ負けである。

そんな訳で週末に向けての最終調整はあまり芳しいとはいえないのだが、しばらく前は今年未勝利で大分落ち込んでいたのが徐々に上向いているような気がしている。あとは体調を整えて(寝不足が一番いけないと思う)、大一番に臨むだけである。目標は表向きには2日目に残ることと公表しているが、なんとか見せ場くらいは作りたいなあ。

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2007/04/11

ベガスカップ・シーズン4決勝 ~ポーカーの奥深い世界39

4月7日午後7時。東日本橋DUKEに半年間の予選を勝ち残ってきた猛者たちが集まった。優勝賞品ラスベガスペア旅行、準優勝賞品韓国ペア旅行のベガスカップシーズン4決勝である。予選で集めたポイントが400点以上のH氏からはじまって、5ポイントまで、総勢7テーブルの中から優勝を争う、ポーカー祭りである。

5ポイントとはいってもウィークリートーナメントの1着でようやく取れるポイントである。私のポイントは15点。前回シーズン3の10点よりは多いが、それでも超ショートスタックに変わりはない。普通に回していたらまあ3、4周のうちに自然死状態だろう。だからリスクを承知で序盤から仕掛けていくしかない。

そもそも、1ラウンドが長くブラインドの上がり方が緩やかなトーナメントと、逆に1ラウンドが短くブラインドがどんどんあがってしまうトーナメントでは、戦い方を変えなくてはならない。ここしばらく続いている不調の中で1回試してみたのは、いいハンドが来るまでは徹底して下りるということである。結果はどうなったか。最後の(強制オールインの)BBでようやくAJだかKQだかが来ただけで、他はずっとズタハンドだった。

このことからいえるのは、どこかで勝負しなければ結局ジリ貧になるということである。それ以来、今度は序盤からズタハンドで参加するようにした。しかし全然ボードと一致しない。結局のところ、勝てないときは勝てないので楽しくやりたいようにやるしかないのではないか、ということである。

そんなことを考えながら始まったベガスカップであったが、案の定ハンドは良くない。なにしろこの時点で、通算7時間以上AA、KK、AKとも来ていないのである。BBでレイズにコール、SBでリンプインにコールして6点減らすが、フロップは全く逆方向で下りざるを得ない。2ラウンド(2-3)に入りJJが来てリンプインするが、フロップであっさりが落ちる。リミットなので脅しが効かないところがショートスタックにはつらいところである。

残りは6枚。もう飛び込むしかない。UTGで、ここか次かという選択。来たのは33である。もちろんオールイン。ミドルポジションからBさんがコールでヘッズアップ、JJだった。ここで早くもゲームセット。私のシーズン4決勝は約20分の命であった。

優勝したのはご存知のとおりkopa兄さん。たしか2月ごろ、今年未勝利でポイント15点なら同じですね、なんて話をしていたはずだが、どんどんポイントを積み上げ、それでも上位と比べると5分の1とか6分の1のチップ量にもかかわらず、見事逆転優勝を飾られた。この場をお借りして、改めてコングラッチュレーション!でした。(この項続く)

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2007/04/10

ローストビーフ

4月8日の日曜日は誕生日であった。お祝いメッセージをいただいた方々には、この場をお借りして改めてお礼申し上げます。

この日は覚えやすくていいのだけれども、バカラでも、ブラックジャックでも、ポーカーでも、4と8という組み合わせはあまりありがたくない。大小でも8はともかく4が出ることはほとんどない(1.1.2)。だから誕生日で賭けられるのはルーレットとせいぜいクラップスぐらいなのだが、それはともかく、シニアの仲間入りをする記念日なので出来合いのものでは面白くない。そこでローストビーフを焼いてみることにした。

市販のローストビーフを買うと、いいお店(今半とか)のものであってもちょっと肉くさいような気がする。もちろんそれがローストビーフの味だという人もいるとは思うのだけれど、肉自体を味わいたいのならステーキのレアを食べてもいいし、ローストというからにはそこにプラスアルファがあるべきだというのが私の意見である。

その意味では、100g1000円以上の和牛ヒレとかサーロインをあえて使うことはない。もう少しグレードを落として、むしろ脂があまりのっていない部位の塊り(ブロック)がいいのだが、これがデパートとか探しても置いてない(もちろん、高いものは置いてある)。いくつかスーパーを回って、結局家の近くのスーパー(前に猫ひろしが来た所)にオージービーフの800g以上のブロックがあった。100gにすると200円もしない。しかも赤みばりばりの筋肉っぽい肉である。

肉は塩・こしょうをすりこんでたこ糸で形を整え、にんにく入りのサラダ油で表面をくまなく焼く。仕上げに赤ワインを振って火を入れ、炒めた肉を油ごと香味野菜を盛り合わせたオーブン皿に移す。香味野菜はタマネギ、セロリ、パセリ、にんにく、しょうが。そして焼いた肉の上に庭から取ってきた生のローズマリーを乗せて、170度のオーブンで50分。竹串で刺して肉汁の具合をみて、足りなそうだったのでさらに190度で10分。

焼けたローストビーフはアルミ箔で包んで皿の上に乗せ(肉汁が出てくるので)、そのまま一晩置いてさまし、その後冷蔵庫へ。香味野菜とオーブン板に残った肉汁は、赤ワインとコンソメを足してグレービーソースを作る。

そして出来上がったローストビーフを薄く切って、グレービーソースとお好みでわさび、ゆず胡椒、粒マスタードを乗せて食べてみると・・・・、これがまさに絶品であった。肉のくさみが全然なく、ほのかにローズマリーや胡椒、香味野菜の香りが口に広がる。これでこそローストビーフ!とワインがどんどん進んでしまったのでありました。

Roast1 表面を焼いた肉をオーブン皿へ。香味野菜で囲みローズマリーを乗せます。

Roast2 クレソンやベビーリーフを添えてグレービーソースをかけます。ワインはカロン・セギュールのセカンド(マルキ・ド・カロン)。

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2007/04/06

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ展望

WBA世界ミニマム級タイトルマッチ(4/7、後楽園ホール)
チャンピオン 新井田 豊(横浜光、20勝8KO1敗3引分け)
暫定チャンピオン 高山 勝成(グリーンツダ、18勝7KO2敗)

昨年秋の対戦が新井田の負傷で延期となったため、高山が暫定王座決定戦で暫定ながらWBCに続きWBAの王座を獲得した。これはその統一戦。

ボクシングの才能の優劣というのはどこで決まるかというと、私が思うに腕っ節の強さ(パンチ力)ではなくカウンターをとる能力の有無である。カウンターをとる、という一つの行為の中には、ディフェンスの巧さ、相手との距離感、パンチを放つタイミング、きちんとナックルパートで急所をとらえること、といったボクシングのエッセンスが集約されているからである。このカウンターをとる能力において両者のどちらに分があるかというと、私が嫌いな新井田の方である。

かたや高山。イサック・ブストスからWBAタイトルを獲った試合、カルロス・メロと暫定王座を争った試合とも明らかな判定勝ちであったが、骨折明けのイーグル京和との試合は中盤からじわじわと実力差を示された明らかな判定負け。手数も多くファイティングスピリットはあるのだが、一発で大勢逆転するような意外性はない。また、手より先に頭が出てしまい、バッティングによる負傷がしばしばあるところもウィークポイント。

しかし、「ボクシングの才能」と「ボクシングの勝敗」は必ずしも一致しない。古くは沼田義明と小林弘、近いところで辰吉丈一郎と薬師寺保栄、いずれも敗れたのは才能のあった沼田、辰吉であり、勝ったのは小林であり薬師寺であった(もちろん、大場vs花形のように「才能」が勝つこともあるのだが)。最初にタイトルを獲った後突然引退宣言して苦労人の関光徳会長をがっかりさせた新井田。ボクシングに対する執着は沼田、辰吉以上に希薄とみる。

おそらく初回からアグレッシブに出るはずの高山がねじりあいの判定を制すると予想するけれども、繰り返すが才能は新井田の方が上である。高山は手も足も止めてはいけない。

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2007/04/05

チャンピオンシリーズ前夜 ~ポーカーの奥深い世界38(続き)

6ラウンド(200-300)、時刻はすでに6時近い。入賞ポイントは4位から。JUMPSはポイントが4倍つくので、入賞すれば最低でも4ポイント。本番(WPJ4)の400点に相当するので、これは大きい。25-25の第1ラウンドなら、1時間寝ていても大丈夫である。気がつくと残っているのは6人。あと2人かわせば入賞なのだが、その時点で持ちチップは5、6位争いである。そしてBBの5倍をやや上回る程度。黙って1周回してしまうとそれだけで危険水域である。

ただ、このあたりで妙なことが起こっていた。ボードにやたら、が出まくるのである。それもフロップで2枚とか、勝負を決めるリバーで登場とか、3回続けてとか、「ちゃんとシャッフルしてる?」「だって色が違いますから」って会話になるくらい偏った出方をしていた。当然そのことはみんな気がついていて、が来たら相手が何でもコール(レイズ)みたいな雰囲気であった。

私も当然オールイン体制(とはいっても最初から全部は入れられない、リミットだから)なので、Aがあればもちろん、Jだけでも参加、でもフロップだめそうだったら下りる、という作戦をとっていた。もちろん全然ダメというゲームもあったのだが、浮上のきっかけとなったゲームはJ9で参加して、ボードで8TTQA(順番忘れた)と出たときである。この時チップリのIさんはJJだったのだが、なんとかかわして安全圏に脱出することができた。

そうこうしているうちに入賞の4位以上を確保。次にポイントが高くなるのは2着である。2着を取れば8ポイント、800点違うということは本番WPJで2ラウンドの25-50まで寝ていられる(いられない?)。ここでまたいい展開となった。66で参加したら、ボードで466と出てくれたのである。なんと1年ぶりくらいのクワッド(4カード)である。このゲームでほぼ2位以上が確定。

最後のヘッズアップはライバルせりかっち。チップ量は大体1:1.5で負けている。7000点近く持っているので粘ろうと思えば粘れるけれど、あまり勝ち目がないのに長引かせるのは勝負の美学に反する。ギャラリーも6時開始のHOPSに移ってしまい、ディーラーと3人だけの戦いである。200-300からSBでもBBでもオートマチックレイズで短期決戦を挑む。

ブラフを利かせないため、すべてリバーまでコールで戦ったのだが、こういうときに限って相手にマジ手が入っている。最後はペアもAもKもないのにコーられて、5ヒットだかで撃沈である。この間のヘッズアップは2勝10敗くらい、これでは今年7度目のヘッズアップ負けも致し方ないところであった。

それでも、最後3時間くらいはAAもKKもAKも来ないで2着だから、ハンドに恵まれさえすればなんとかなる、と一縷の望みは持ち続けている。チャンピオンシリーズ前夜。いよいよ、勝負の時は目前に迫ってきた。

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2007/04/03

チャンピオンシリーズ前夜 ~ポーカーの奥深い世界38

4月第一週から3週連続で行われる18年度の総決算を、自分で勝手にチャンピオンシリーズと名付けている。

まず第1週はベガスカップ・シーズン4の決勝。これは勝つとベガス、2着で韓国、負け戦(開始1時間半でゲームアップの人のトーナメント)優勝でも熱海がついてくる一大イベントである。そして2週目にはJPPA主催のWPJ4決勝。こちらは勝つとWSOPメインイベント出場権、2・3着でもそれぞれWSOP出場権が獲得できる。そして第3週は有馬温泉で行われる我中心派難民ポーカーチーム&岡山ポーカープレイヤーズクラブ合同のトーナメント。こちらは勝つと6月に行われるポーカー日本選手権の出場権を獲得できるのである。

このチャンピオンシリーズに向けての最終調整として、先週土曜日の上野JUMPSに向かった。このトーナメントは4月第2週のWPJ4の予選でもあり、40分ラウンドという長丁場、かつこの日はリミットなので、手を待ちたい私にとってはがんばれるシチュエーションである。参加者は9名。いずれ劣らぬ強豪との戦いである。

序盤の1ラウンド(25-25)、2ラウンド(25-50)で、ここしばらくおみえにならなかったAA様のご降臨である。1回目は3人位の打ち合いになったがなんとか残り、2回目は隠れようとしたところがフロップ、ターンでそれぞれ5が出てしまい、コール回りを余儀なくされてしまった。幸いここも5持ちはおらず、序盤でチップを倍増させる。ただ、もう少し勝負どころで来て欲しかったのになぁ、と欲深なことを考えてしまった。

3ラウンド(50-100)、4ラウンド(75-150)と、徐々に手が来なくなる。幸いにブラインドが小さいし9人まるまる残っているのでなかなか回ってこないということもあって、チップ量はそれほど減らない。最初の1時間でAAが2度来たのに、次の2時間はAAはおろかペアは来ないし、Aがつれてくるのもせいぜい8止まりである。

5ラウンド(100-200)、開始3時間を過ぎたあたりでそろそろオールインが出始める。ここでショートスタックだったIさんのレイズを受けていくのだが、このあたりからおかしくなった。リバーでフラッシュを作られたり、Jスリーカードを作られたりして、オールイン間近だったはずなのに1、2周のうちにトップに立たせてしまう。Iさんに回ったチップのほとんどは私の持っていたもので、逆にこちらがショートスタックになってしまった。(この項続く)

p.s.本日(4/3)午後からNiftyのメンテナンスのため、次の更新は明後日4/5になります。

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2007/04/02

ジンギスカン ~カモちゃん追悼

北海道といえば、ジンギスカンである。札幌に行くととりあえずサッポロビール園へ行って、生ビール大ジョッキを片手にジンギスカンをもりもり食べるというのが定番であった。ただ最近では年をとって食欲がやや鈍ったのと、クラシック館(最近できたきれいな建物)の中ではジンギスカンが食べられない(においのためか?)ので、そういえばしばらく食べていなかった。先日アジアパー伝の記事を書いたが、札幌育ちのカモちゃんも何かというとジンギスカンを食べていたそうである。

ジンギスカンとなれば、まず鍋である。ジンギスカンの語源は行軍中のモンゴル軍がかぶとで羊肉を焼いたという話があるが、これはおそらく嘘であろう。なぜなら北海道で羊を飼うようになったのは明治以降のことだからである。ちなみにモンゴル軍は元寇のあった鎌倉時代、ジンギスカン鍋が広まったのはどうやら戦後のことらしい。もちろん、モンゴルには羊肉料理はあるがジンギスカン鍋はない。

話が横道にそれたが鍋。これは通販でいいものをみつけた。七輪用の穴あきジンギス鍋、南部鉄器製で2,980円である。これは金曜日に届いた。次はラム肉である。これは上野松坂屋の地下にスライスで売っていたので、土曜日にたれと一緒に買った。ラムは子羊の肉、羊の肉はマトンで、ラムの方が柔らかく羊独特のくさみが少ない。野菜は買い置きの春キャベツ、春タマネギ、それにもやしである。そして土曜の夜に吹いていた突風もぴたっと止んで、日曜日の午後は絶好の七輪日和となった。

鍋に軽く油をひいてから、周りに野菜を並べて、中央の高くなっているところにラム肉を置く。羊肉は脂が多いのだが、穴あきなので余分な脂が落ちてくれるのがいい。両面よく焼いたところで、たれにつけて食べる。ジンギスのたれはりんごの擦ったのとかワインとかレモン汁とかが入っていて、ちょっと酸っぱいのが特色。鍋の周りに流れてくる脂で野菜も焼けるので、ひととおり肉を食べてはほどよく焼けた野菜を食べる。そしてもちろんビールである。

暖冬を象徴するような初夏のような一日、カモちゃんを追悼しつつ飲むビールは、心なしか酔いが回ってしまったようでした。

Jingis

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