WBA世界フライ級タイトルマッチ展望
WBA世界フライ級タイトルマッチ(11/4、さいたまスーパーアリーナ)
○チャンピオン 坂田健史(協栄、31勝15KO4敗1引分け)
挑戦者2位 デンカオセーン・カオヴィチット(タイ、40勝16KO1敗)
例のWBC世界戦後、亀田兄弟と協栄ジムはかなりのバッシングを浴びてまともな環境ではなかったものと思われるが、そうした中で協栄ジムのまともなチャンピオン坂田の防衛戦である。TBSには亀田兄弟戦のゲストで何度も登場していたが、おそらく内藤が完膚なきまでに大毅をやっつけてくれて、内心かなり安心したものと思われる。
ロレンソ・パーラ、ロベルト・バスケスときつい試合が続いたが、ここでも世界2位を選ぶというのはなかなか気概がある。1位は同ジムの亀田兄だから、実質的に最もランキングの高い相手を選んだということである。亀田兄や内藤と比較しても地味なボクシングの坂田だが、パーラ、バスケスを破り海外での評価は高い。意気消沈している金平会長のためにも、いい試合を見せたいところ。
挑戦者の戦績はすごいが、実はWBAのアジアタイトルPABAを数多く防衛しているもので、世界の一線級との試合は2002年のWBA世界戦、ときのチャンピオンであるエリック・モレルに11回TKOで負けた一戦のみである。
PABAタイトルというと思い出すのは、先日のWBCで大差負けした亀田大毅が世界ランク入りした時の相手ビッキー・タフミル。あまりレベルの高いタイトルとはいえない。年齢的にも峠を過ぎた31歳。世界戦5度、他にも現WBC王者内藤を含む多くの世界ランカーと対戦している坂田の方が戦績的にはかなり上といっていい。
デンカオセーンの戦績をみると、それほど名前の通っていない相手とも12Rまでやっており、長期戦のスタミナ比べになれば坂田の思う壺である。一発の破壊力はないがじわじわと連打で挑戦者の出鼻を叩いていけば、それほど危ない場面があるとは思えない。坂田判定勝ちが濃厚。
WBA・WBC・WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチ(11/3、英カーディフ)
WBA・WBC王者 ミッケル・ケスラー(デンマーク、39戦全勝29KO) +130
○WBO王者 ジョー・カルザゲ(英、43戦全勝35KO) -160
1998年以来10年間WBOチャンピオンを張っているカルザゲと、マルクス・バイエルをKOして2団体を統一したケスラーの世界的に注目される一戦。
最近の試合では、調子が良かったり悪かったりするのだが、昨年3月のジェフ・レイシー戦くらいの出来を維持していればカルザゲの馬力勝ちとみる。なにしろ、地元ウェールズの熱狂的応援の下で試合できるのが大きい。これに勝てば次はバーナード・ホプキンスという噂もある。
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