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2007/11/30

ステープルズ・センターへ(続き)

さて、この日の興行は3部構成になっていて、3時10分スタートの3試合がいわゆるアンダーカードの8回戦。これが終わるとしばらく休憩があって5時からが第二部の10回戦2試合。また休憩があって、7時からの12回戦3試合はペイ・パー・ビュー放送されるのである。

7時になると、まず頭上の大型画面にプロモーターであるドン・キングが出てきて、イラク駐留の兵士たちと一緒にこの試合を楽しみにしていますというコメントがある。そしてその後なんとブッシュ大統領のメッセージが流れると、すかさずブーイング。女性歌手の国歌独唱があって、いよいよ12回戦の一試合目、ローマン・カルマジン(35勝22KO2敗1引分け)とアレハンドロ・ガルシア(25勝24KO2敗)のWBAインターコンチネンタル・スーパーウェルター級タイトルマッチである。

この二人、両方ともこのクラスの元チャンピオンで、カルマジンがIBFの、ガルシアがWBAの世界タイトルをかつて持っていて、今でも世界上位ランカーである。ただ、カルマジンはテクニシャンで一発がなく、ガルシアはKO率は高いものの強豪と当たると途端に決定力がなくなる。だからこの試合だけは判定だろうと思っていたら、ところがどっこい、この試合が一番早かった。

ご存知のとおり西海岸ではヒスパニック系(スペイン語圏からの移民)、特にメキシコ系ボクサーの人気が絶大である。もちろんその代表格がデラホーヤであり、この日のメインイベンターであるバルガスで、この試合のガルシアもメキシコ人である。だからガルシアの入場には場内大歓声、カルマジンの入場にはブーイングという、主役と敵役が非常に分かりやすい顔合わせであった。

しかし、世界的名トレーナー、フレディ・ローチ(マニー・パッキャオのトレーナー)がセコンドを務めるこの日のカルマジンは、非常に出来がよかった。ガルシアの出鼻に左ジャブ、右ストレートが小気味よく決まり、そのたびに左後ろに陣取っていたロシア人のグループが「ハラショー!」「ハラショー!」の連発である。(カルマジンはロシア出身)

そして3R、またもやカルマジンの左右が決まり、さらに左フックをボディへ、右フックをアゴへと追い打ちすると、ガルシアがあっさりという感じでひざをつく。両手もついて背中を丸めた倒れ方(いわゆるorzですねw)は、どう見てもアゴではなくレバーに入った一撃が原因であった。そして、そのままカウントアウト、なんとカルマジンが3RKOで勝利を飾ったのである。

次の試合はIBF世界ウェルター級タイトルマッチ、今回楽しみにしていたチャンピオン、カーミット・シントロン(28勝26KO1敗)の登場である。挑戦者は世界ランク14位のジェシー・フェリシアーノ(15勝9KO5敗3引分け)。戦績も平凡なフェリシアーノが世界挑戦者の地位を獲得したのは、今年3月のUSBAウェルター級タイトルマッチで、その時点で20勝1敗1分けのホープ、デルヴィン・ロドリゲスを番狂わせでKOしたからであった。

それでも、なんといっても相手は強打のシントロンであり、フェリシアーノの勝ち目は薄いというのが大方の見方であった。しかし、フェリシアーノもメキシコ系、場内は大歓声である。一方、シントロンはプエルトリカン、同じヒスパニックといっても、プエルトリコ系は東海岸に多い。彼らのヒーローは、いまもフェリックス・”ティト”・トリニダードである。そして、メキシコ系とプエルトリコ系の仲は決していいということはなく、シントロンの入場はブーイングで迎えられたのであった。(この項続く)

Imgp0174__2 アンダーカードのラウンドガール。リングと席との高低差がお分かりいただけるでしょうか?

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2007/11/29

ステープルズ・センターへ

先週の金曜日はステイプルズ・センターにボクシングを見に行ってきた(注.発音でいうとステイプルズのはずですが、日本では通常ステープルズと表記されるので、表題だけはステープルズとしました。)

なんて書くと何だか生意気だけど、3連休に何かいいイベントはないかなあと探していたらバルガスvsマヨルガがあって、Ticketmasterですぐ席を押さえることができて、ついでにラスベガスに寄ってくることにしてエアも押さえて、ロスとLV合計4泊分のホテルも取って、全部インターネットで事が足りてしまった。いまだに後楽園ホールの席はインターネットで押さえられないのだから、国内よりよっぽど便利である。

11月23日は勤労感謝の日。奥さんに車で成田空港まで送ってもらって第1ターミナルへ。日本時間で3時15分発のNW2、NRT-LAXである。ノースウエストは安く座席指定ができるのでとてもいいのだが、半面、JALや全日空と違って個別のディスプレイがない上、機内食も大変においしくなくて、アルコール類も有料というデメリットがある。

だから前回の遠征からポータブルDVDを持っていくことにしていて、往路の上映番組は「どろろ」「TRICK」「のだめカンタービレ」である。そして、機内食は”No,thank you.”。夕食はいったん持ってくるとなかなかトレイを下げてくれず狭くて嫌なのだが、食べなければその分広くていい。到着前の朝食はフルーツとかジュースだし、すぐ片付けてくれるのでこちらはありがたくいただいた。こうした工夫の成果で、9時間半のフライトはあまりストレスを感じない間に終わってしまったのである。

ロサンゼルス国際空港到着は現地時間の7時15分頃。しかし、入管が開くのが7時半ということでまず機内で待たされ、さらに入管の外国人窓口が二つしかなくて全然進まない。日本時間で真夜中の3時頃だから大層辛い順番待ちになってしまう。手続きが終わったのは結局9時過ぎ。着陸してから2時間近くかかってしまった。タクシーで市内へと向かう。

今回の宿はMiyako Hotel Los Angelesである。日本の都ホテルのグループということは、近鉄系列ということになる。前日から予約してあるので、まだ10時前なのだが問題なくチェックインできる。シングルルームなのにダブルベットが置いてあって、テレビもAQUOSの37型だからなかなかのものである。ただ、湯沸しと書いてあったのにコーヒーメーカーがあったのには面食らった。もちろん豆をいれずに湯沸しとしても使える。

手早くシャワーを浴びてすぐにベッドへ。すばらしく寝心地のいいベッドで、10時から2時過ぎまでぐっすり眠った。ホテルを前日から押さえた甲斐があったというものである。一階の売店で買っておいたオレンジジュースを飲んで、いよいよ出撃。ホテル前に止まっていたタクシーに乗り、10分もかからないうちにあっけなくステイプルズ・センターに着いた。

まだ3時前と早いためか(試合開始3時、メイン3試合7時~)窓口もすいていて、チケットを引き換えてくれるWill Callもすぐに分かった。予約番号の書いてあるメールとクレジットカード、パスポートを窓口に示すとちょっとだけ待ってチケットを渡された。Section101のRaw6、Seat21、ちょうど正面中ほどになる$150のアリーナ席である。$300でリングサイド席になるのだが、この席はバスケットボールのコートに当たる部分で、リングを見上げる位置になる。それよりもリングより上の高さになるアリーナ席の方が見やすいのではないかという読みである。

実際に探して席に座ってみると、予想以上にリングに近い。アリーナ席の6列目で、その前に通路をはさんで、リングサイドも6列だから合わせて前から12列目ということになる。後楽園の階段席の一番前くらいの感覚で、高さ的にはリングよりわずかに上、これより前の列だとリングより下になってしまうというぎりぎりの位置である。そして、21番は通路側の席だった。これも私にはありがたい。

日本の世界タイトルマッチで、この位置この料金で世界一流の選手を見ることなど、とても考えられない。アンダーカードからアナウンスしているジミー・レノンJr,の声を聞きながら、ああ、来てよかったなあ、なんて幸せなんだろう。と、すごく満たされた気持ちになった。(この項続く) 

Staples ステイプルズ・センター。こちらは正面ではなく北側の入口になります。

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2007/11/28

NFL WEEK13 展望

LAX・LV遠征から帰って、久々の更新です。

先週日曜日のゲームは、向こうのスポーツブックとかで見たのですが、なんといっても圧巻はPHI@NEの一戦。日本の新聞を見るとペイトリオッツが全勝で地区優勝を決めたということしか書いてありませんが、スポーツブックでは、3年前のスーパーボウルの再戦にもかかわらずNE-26というとんでもないハンデがついていたのでした。

実はこのゲーム、MGM系では差がつきすぎていたせいかパーレイシートに入っていなかった(だからパーレイでは買うことができなかった)のですが、先週の展望で予想したように、そんな大差がつくはずはないと思っていました。しかし、いまいち強気になれなかったのはQBマクナブの出場がQuestionableで、実際に出られなかったのですが、それでも第4クォーター半ばまでリードし、最後のパスが決まっていたら勝っていた訳で、なかなか見ごたえのあるゲームでした。

NFC首位決戦
   グリーンベイ・パッカーズ(GB,10-1)
○ダラス・カウボーイズ(DAL,10-1) -7

このゲームは木曜日なので、帰ってきて早々予想しなければならなくなった。ただ、両チームとも先週はサンクスギビングデーのゲームだったので、ちょうど中一週間である。

ともに10勝1敗で地区優勝はほぼ確実、プレイオフでもシード1、2位(1回戦休み)が有力な両チームであるが、それではチャンピオンシップでの再戦が確実かというと、どうも首をひねりたくなる。というのは、DALの勝ち進み方には文句のつけようがないが、GBのゲームは常にツキに味方されているようにみえるからである。

そのことはランのスタッツをみるとはっきりしている。ランディフェンスではDALが32チーム中4位GBが13位と、DALが優秀でGBは普通といった程度だが、ランオフェンスではDAL11位に対し、GBはなんと32位、つまり最下位である。それなのになぜここまで勝てているのかというと、QBブレッド・ファーヴが神がかり的なパスを決め続けているからである(そういえばファーヴはアメリカのTVでジーパンのCMに出ていた。いかにもである)。

だから、ファーヴが不発に終わったとたん、GBの快進撃は止まることになる。その点、攻守にまとまっていてQBロモだけでなくWRオーウェンス、RBにもマリオン・バーバー、ジュリアス・ジョーンズといったゲームメーカーが揃うDALは安定しており、これからプレイオフに向けてさらに調子を上げていくはずだ。

この季節になると、極寒のランボーフィールド(GBの地元)であればまだ分からないが(先週のマンデーナイトのように、天候の占める位置は非常に大きい)、今回はDALのホームゲームで地の利もカウボーイズにある。もちろんファーヴの信じられないパス(先週は20回連続成功)が続く可能性は0ではないが。

ちなみに、勝った方のチームは、地区2位のチームが負ければ今週優勝が決まる。

あとのゲームは予想だけ。先週は、ARIがへまをしなければパーフェクトだったのだが・・・。

○タンパベイ・バッカニアーズ(7勝4敗、NFC南1位)
   ニューオーリンズ・セインツ(5勝6敗、NFC南2位) -3

○サンディエゴ・チャージャース(6勝5敗、AFC西1位) -5
   カンザスシティ・チーフス(4勝7敗、AFC西3位)

   バッファロー・ビルズ(5勝6敗、AFC東2位)
○ワシントン・レッドスキンズ(5勝6敗、NFC東3位) -6

   ジャクソンビル・ジャガース(8勝3敗、AFC南2位)
○インディアナポリス・コルツ(9勝2敗、AFC南1位) -7

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2007/11/22

バルガスvsマヨルガ戦展望

166ポンド契約(ミドル級+6ポンド)12回戦(11/23、米ロサンゼルス)
○フェルナンド・バルガス(米、26勝22KO4敗) -185
   リカルド・マヨルガ(ニカラグア、28勝23KO6敗1引分け) +155

空位のWBCアメリカ大陸のスーパーミドル級タイトルが懸けられているが、もちろんこの二人はスーパーミドルの選手ではないし、主戦場はミドル級より下のスーパーウェルター級である。だから、これから世界タイトルに向けての戦いというよりも、人気抜群の両者による一発勝負という意味合いが強い。

バルガスはモズリーにTKO負けして以来1年4ヶ月振り、マヨルガはデラホーヤにTKO負けして以来1年半振りの試合。したがって両者がどのような体で試合に臨むのかが不明だし、オッズは出ているが真剣に勝敗を予想する試合ではないような気がする。さらに、バルガスはこれがラストファイトであると公言しており、本気かプレス用かは分からないが、記者会見で乱闘するなどプロレス並みの盛り上がりである。

ご存知のとおり、マヨルガはウェルター級、スーパーウェルター級の2階級制覇、バルガスはスーパーウェルター級を2度にわたって制覇している。そしてこの2人に共通しているのは、フェリックス・トリニダード、オスカー・デラホーヤの両スーパースターにKO負けしていること、にもかかわらず全く人気が落ちないということである。

なぜ人気が落ちないのかというと、この両者はトリニダードやデラホーヤのスマートさとは全く対極にある、血の気の多さ、荒々しさ、力強さ、泥臭さといったある種ボクシングの一つの魅力といっていい部分を色濃く持っているからである。だから、この戦いが最終ラウンドまで続く確率は極めて低い。1ラウンド開始早々からフル回転の打ち合いとなることが必至だからである。

すでに最初の記者会見では乱闘を起こし、今週のプレスリリースでは両者の間にアイスホッケー用の強化ガラス障壁が置かれた。マヨルガが「あんなブタ野郎は2ラウンドもあれば十分だ」と吠えれば、バルガスは「奴は怖がっている。6ラウンド以内に倒して引退する」と返している。確かに前半戦で決着が付くことだけは間違いないだろう。

両者とも完調という前提で予想すると、ディフェンスもできるバルガスに対し(なんせ、ロナルド・ライトに勝っているのだ)、アゴの強さに頼るマヨルガという守備面での差がある。もちろんマヨルガのセオリーから外れた振り回しに、試合勘の戻らないバルガスが巻き込まれてしまう可能性はあるが、基本的にバルガスは打ち合いでは負けない。デラホーヤとはほぼ五分だったし、トリニダードからはダウンを奪っているくらいである。

ということでバルガス乗りとするが、このあたりのクラスを10年近く引っ張ってきた両者の気合の入った打ち合いを期待したい。そして、セミファイナルは私が現在とても評価しているIBF世界ウェルター級チャンピオン、カーミット・シントロン(28勝26KO1敗)の防衛戦である。会場はロスのステイプルズ・センター。WOWOWでも中継がないこの一戦、現地に行って見てきます。

p.s.ということで、次の更新は来週の木曜日になります。もちろん、ラスベガスにも寄ってきますので、レポートをお楽しみに!

p.s.バルガス・マヨルガの速報レポートはこちらから。

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2007/11/21

NFL WEEK12 展望

WEEK11は、波乱の週であった。スティーラーズがジェッツに負け、コルツ、カウボーイズもあと一歩まで追い詰められて当然P/Sでは負けた。こうした中でペイトリオッツはバイウィーク明けにもかかわらず圧倒的な強さを見せた。とにかく、ブレイディの行った7回のドライブはすべてタッチダウンで、リターンTDと合わせて8TD56得点である。

今週ビルズが負けて、ペイトリオッツが勝つと1ヵ月以上残してAFC東地区の優勝が決まる。その確率はかなり高いといわざるを得ない。とはいえ、この両チームの戦いを含めて、今週は10点差以上のハンデのついたゲームが非常に多い。勝敗に関係のないところでの予想はかなりリスキーであり、手の出しづらいところである。

マニングそろそろ復活
○インディアナポリス・コルツ(IND、8-2) -11.5
   アトランタ・ファルコンズ(ATL、3-7)

今週のゲームは木曜日のサンクスギビングデーに3試合、日曜日に12試合、マンデーナイトに1試合と、足掛け5日間に分かれたスケジュールである。どう考えてもきついのは先週の日曜日から木曜日の中3日の6チームで、おそらくほとんど練習する時間もなくゲームということになる。

そのことからすると、基本的にホームチームが有利だろうと思われるのと、一度流れが傾くと大差になりそうだ。

正直なところ、2TD以上のハンデがついたゲームは、favoriteチームにとって展開上まったく必要ない点差なのでunderdogを狙うのでなければ狙いにくいし、10点差以上のゲームというのも同様に注意が必要である。

ましてやコルツはペイトリオッツ戦以降調子を落としてしまい、マニング兄は冴えないしヴィナティエリはFGミス連発である。かたやファルコンズはヴィック抜きで連敗街道驀進が予想されたが、ここまで3勝とそこそこがんばっている。

それでもコルツというのは、この11.5というハンデが先週のKC戦(3点差)を加味しすぎているような気がするからだ。実力的には、2TD以上違っているというのが私の評価である。

例によって後は予想だけ。先週も1勝4敗、もはやサイコロ以下の勝率です(涙

   ニューヨーク・ジェッツ(NYJ、2-8)
○ダラス・カウボーイズ(DAL、8-2) -14.5

   ワシントン・レッドスキンズ(WAS、5-5)
○タンパベイ・バッカニアーズ(TB、6-4) -3

   サンフランシスコ・49ナーズ(SF、2-8)
○アリゾナ・カーディナルス(ARI、5-5) -10

○フィラデルフィア・イーグルス(PHI、5-5)
   ニューイングランド・ペイトリオッツ(NE、10-0) -23.5

p.s.本編HPにNFLデータ集が載ってます。こちらへ。

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2007/11/20

魏志倭人伝(4) ~常識で考える日本古代史21

2.2 邪馬台国の地勢

魏志倭人伝を検討する前に、この部分が含まれる東夷伝について押さえておきたい。

前に述べたように三国志は中国の三国時代を扱った正史である。三国時代とは、3世紀初めの後漢末の混乱から魏・呉・蜀の三国が建国され、それらが滅亡するまで約80年間のことである。

全65巻で、内訳は魏書が第一巻から三十巻、蜀書が第三十一巻から四十五巻、呉書が第四十六巻から六十五巻までとなっており、分量の差は国力の差と考えていいかもしれない。ちなみに、第一巻は武帝(曹操)紀、第六巻は薫卓伝、第七巻は呂布伝、第三十五巻は諸葛亮伝、第三十六巻は関羽張飛伝など、有名人が目白押しである。

さて、魏書の一番最後の第三十巻が烏丸鮮卑東夷伝で、これが東方の諸民族についての記載である。烏丸("からすま"ではなく"ウガン"と読む。倭・邪馬台と同様読みは確定していないが)・鮮卑(センピ)は現モンゴルからロシア沿海州地域、そして東夷(トウイ)が遼東半島から朝鮮半島、日本列島にかけての国々である。東夷は夫餘、東沃沮などいくつかの国があって、朝鮮半島の高句麗、韓、そして倭の記事となる。

こうしたことから、倭人伝を検討するにあたり、倭人伝を単独で検討するのではなく東夷伝全体の中で理解しなければならないことはいうまでもない。その倭人伝は文字数として約2000。分量的には直前の「韓伝」と大した違いはない。そしてその韓伝の冒頭部分は、倭人伝を理解する上で押さえておかなければならない記述がある。

韓在帯方之南,東西以海為限,南與倭接,方可四千里。
韓は帯方郡の南にあり、東西は海をもって限りとなす。南は倭に接し、国土はおよそ四千里四方である。

帯方郡は後漢時代以降、楽浪郡に次いで置かれた朝鮮半島における中国の出先機関である。その所在には諸説あるが、楽浪郡は現在のピョンヤン、帯方郡はソウル近辺であると考えられており、地勢的にみてそれほど大きく違っていることはないだろう。

ソウルから南の朝鮮半島はほぼ正方形というのはその通りで、「韓」(その後の記事で、馬韓、辰韓、弁韓の三種あるとしている)がその地域を指すことは間違いない。そして、地図を計ってみるとその一辺は300km弱、つまり魏志のいう一里とは70~80mということになる。そして、韓の南は海ではなく倭、つまり朝鮮半島の南からは倭というのが当時の認識なのである。(この項続く)

p.s.常識で考える日本古代史のバックナンバーはこちら

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2007/11/19

喜連川温泉

宇都宮から北東に3、40分行ったところに、喜連川温泉(きつれがわおんせん)がある。北西に同じくらい行くと鬼怒川温泉で、これはもちろん鬼怒川沿いにあるのだが、喜連川温泉は那賀川の近くにある。那賀川は水戸を通って大洗の北で太平洋に注ぐが、鬼怒川は千葉まで来て利根川と合流する。水源は近いのだが全く異なる水系である。

鬼怒川方面だと、江戸村やワールドスクエア、ちょっと足を伸ばせば日光もあるなど観光施設が数多くあるが、こちらはあまり大したものはない。わずかに、那賀川の「やな」と、焼き物の町として関東近郊では有名な益子と笠間があるので、陶器に興味がある方ならそのついでに寄ることもできる。

この喜連川温泉、ボーリングにより開かれた温泉で開湯は1981年とかなり新しい。ナトリウム-塩化物泉いわゆる食塩泉で、温泉成分表によると硫黄、鉄分を含むとなっているがそういう匂いはしない。海藻に似た湯の花が少し混じっていて、お湯の色は少しだけ黄色がかっている。

今回訪れたのはかんぽの宿日帰り館。この施設には宿泊館と日帰り館があり、入口が違う。料金は600円とさすがに公共施設だけあってお安い。もちろん簡易保険の運用資金で作られているので設備は立派で清潔である。

日帰り館の入口を入ると、円形のホールにそって階段があり、2階が浴室、1階には大広間や休憩室がある。浴室は内風呂と露天風呂。露天風呂というより野外風呂という風情で、風呂からそのまま芝生の庭に続き、はるかに那須連峰を望むいい景色である。ただ、露天と打たせ湯が一緒の浴槽で、そちらを使っている人がいるとお湯の落ちてくる音や飛んでくる水しぶきが気になることも確か。

はじめに述べたようにボーリングされた温泉だが、成分はかなり濃いと評判で、よく温まる。お風呂上りは階下の休憩室で休むことができる。土地のお年寄りで一杯だった。

Imgp0050_かんぽの宿日帰り館

Imgp0048_近くにある那賀川と高瀬観光やな

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2007/11/16

NFL WEEK11 展望

先週のマニング兄の乱調はひどさを通り越してすごさを感じてしまった。WRハリソンとゴンザレス、TEクラークが欠場でレシーバーが手薄だったこと、小雨のナイターで視界が悪かったことがあるにせよ、6つのインターセプトはやりすぎである(最後の1つは時間切れだから仕方ない)。

それでも、第4クォーター2ミニッツでヴィナティエリが29ヤードを外さなければ勝ちだったのだから、やっぱりコルツは強いということなのだろう。さて、今週から全チーム揃って16試合。まだまだプレイオフに向けて望みのあるチームは少なくない。

NFCワイルドカード争い
   ニューヨーク・ジャイアンツ(NYG、6-3) -3
○デトロイト・ライオンズ(DET、6-3)

NFCのプレイオフ争いでは、ダラスとグリーンベイが7勝1敗でプレイオフ以上がほぼ確定。南はタンパベイ、西はシアトルが先頭に立っているがこの両地区はおそらく地区優勝でも9勝止まりなので、ワイルドカードは昨シーズン同様に東地区から2チームか、あるいは北から1チーム食い込むかというところ。

その意味では、6勝3敗同士のこの一戦は重要であり、勝った方がプレイオフに相当近づくことは間違いない。とはいえ、両チームとも死角が多く、どちらも安定した実力があるとはいえないところがミソである。

まずジャイアンツ、マニング弟はシーズンが深まるにつれて調子を落としていくのが常で、そうでなくてもレイティングは70点台と大した数字ではない。ティキ・バーバーの引退した穴をジェイコブスを初めとしたRB陣がなんとかカバーしているが、むしろ好調の要因はディフェンスと思われる。ここも前7人がキトナにラッシュをかけられるかどうかが鍵となる。

一方のライオンズ。過去10年間の最高勝ち星が6勝だから、あと1勝すればこれを上回る。相変わらずQBキトナは怖い顔で、ロイ・ウィリアムスや新人カルヴィン・ジョンソンをはじめとするレシーバー陣もがんばっている。問題はランでリーグ29位。先週のゲームではなんとマイナス18ヤードという信じられないスタットであった。

ここまでライオンズがホームゲーム全勝でかつunderdog、マニング弟も先週の兄に続き大爆発するのではということでDET乗りとするが、純粋に楽しみたいゲームともいえる。

あとは予想だけ。先週は2勝2敗1引分け。これで安心してしまう現状が悲しいです(涙

○ピッツバーグ・スティーラーズ(PIT,7-2) -9.5
   ニューヨーク・ジェッツ(NYJ,2-7)

   ワシントン・レッドスキンズ(WAS,5-4)
○ダラス・カウボーイズ(DAL,8-1) -10.5

○シカゴ・ベアーズ(CHI,4-5)
   シアトル・シーホークス(SEA,5-4) -5.5

○タンパベイ・バッカニアーズ(TB,5-4) -3
   アトランタ・ファルコンズ(ATL,3-6)

p.s.本編HPにNFLデータ集を掲載しています。

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2007/11/15

魏志倭人伝(3) ~常識で考える日本古代史20

2.1 魏志倭人伝の位置付け(続)

前回までのあらすじ
魏志倭人伝は正史「三国志」の一部であり、史記と違ってほとんど同時代にまとめられていることから、伝承や記録の散逸によるミスは少ないと考えられる。にもかかわらず、魏志倭人伝が間違いだという前提の議論がかなり多い。

魏と邪馬台国の女王卑弥呼との交渉があったのは西暦240年から250年のことである。三国志がまとめられるせいぜい30~40年前であり、まだ関係者で生きている人もいただろうし、辺境の記事などあまり読まれないとしても、知識人が多く目を通す以上いい加減な記載をするはずがない。そんなことをしたら「物を知らない奴」「あの程度で正史を名乗るのか」と言われてしまうだろう。

もちろん、「根本的な間違いは考えにくい」と言っているだけであって、間違いが全くないという訳ではない。また、当時はまだ印刷がないので、文書を複製する際にはまず原本から写し、それをまた写し、という形で残されることになる。だから、どこかで間違いが起こるとそれ以降の写本はすべて間違えるということになる。

写しているのが人間だからそういう間違いは避けられないかもしれないが、逆に言うと人間だから考えながら写している訳で、あからさまにつじつまが合わなかったらひとに聞いて確認するとか、もともとの原典に当たるとかするはずだ。いまの人間が考えるほど、当時の知識人のレベルが低いとは私は思わないので、いずれにせよ原本と写本とはそれほど違わないと考えている。

さて、前置きが長くなってしまったが、魏志倭人伝における最も大切な記載は何なのか。当時の知識人でも、三国志は全65巻もあるから一字一句検討して読んでいる暇はない(暇な人もいるだろうが・・・)。だから、邪馬”臺”国なのか邪馬”壱”国なのか、奴国が2回出てくるがこれは同じ国か違う国か、などということはいちいち気にとめるところでないのだろうと思う。

むしろポイントは、次の一文である。

郡至女王国万二千里(郡より女王国まで一万二千里である)

この文は、文章の合間にさりげなく入れられているものではない。倭人伝はいくつかの部分に分かれるが、その中で第一部といえる「邪馬台国の位置」の最後の文であり、このすぐ後から第二部「邪馬台国の風俗」が始まるという、まさに文章の肝(きも)、斜め読みしてもここには必ず目を止めるという部分にある。

この文章を間違いとしなければ、邪馬台国畿内説は成り立たないのであった。

p.s.常識で考える日本古代史のバックナンバーはこちら

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2007/11/14

コットvsモズリー戦回顧

WBA世界ウェルター級タイトルマッチ(11/10、米ニューヨークMSG)
チャンピオン ミゲール・コット ○ 判定(3-0) × 挑戦者 シェーン・モズリー

公式採点は115-113×2、116-113の接戦。私の採点では114-114のドロー。いずれにせよ、コットとしては初めての接戦で、きわどい判定をものにした。

クリーンヒットの数はむしろモズリーに多かったような印象があるが(いきなりの右ストレートやボディへのアッパー)、スピードのあるパンチの交換は非常に見ごたえがあった。コットの弱点である打たれ弱さが垣間見られたが、よくガードしてモズリーのペースにしなかったし、要所でカウンターを決めていたので判定には文句はない。

モズリーに気の毒だったのは、中盤でややバテた顔つきで戦っていたため、ジャッジの印象にも響いていたのではないかと思われる点。36歳という年齢的なものが大きかった。もちろん、それだけコットの強打が効いていたこともあるだろう。

今回のファイトで印象深かったのは、コットの強打が、ウェルター級相手ではやや受け流されてしまうということ。もちろんモズリーはディフェンスもうまいし打たれ強いのだが、それにしてもこれまでコットの戦いのほとんどがパンチ力の違いを見せつけるものだっただけに、体格差の重要性を改めて感じさせられた。

そういうことをコット本人も感じているせいか、「誰の挑戦でも受ける」といいながら、この日のセミファイナルで1RKO勝ちしたアントニオ・マルガリト(前WBO世界ウェルター級チャンピオン)については「ポール・ウィリアムス(WBO王者)とやるんじゃないの?」と言っているようで、やや消極的。

マルガリト、ウィリアムスにカーミット・シントロンを含めた「もともとウェルター級」とはやらないで、メイウェザー、リッキー・ハットンなど「下の階級から上げてきた」連中同士でビッグマッチというのは、かなり物足りない。2階級制覇というからには、その階級なりの大きな相手とも戦ってほしいものである。

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2007/11/13

血圧の話 ~せいうち日記15

スポーツクラブとプールには真面目に通っているのだが、また体重が増えてきた。今年に入って+5kgだから、これはかなり良くない展開である。

50歳を過ぎてから、トレーニングではあまり負荷をかけないようにするなど無理をしないようにしているが、このところ酒も控えめご飯の量も減らしているのにである。というより、あまり飲んだり食べたりできなくなったという説もあるのだが。

さて、そうはいいつつも冬は検査の季節である。今週は医者の検査、来月は年に一度の人間ドックなので、気合を入れなおしてウェイトコントロールに励まなければならない。

人間ドックといえば、糖尿病、高脂血症、コレステロールの3項目はいつも良くないのだが、前回の人間ドックではとうとう高血圧まで指摘されてしまった。普段トレーニングのときに計ると異常なしというよりかなりいい数字が出るので、これはかなり不本意だった。というわけで、今回は他の数値はともかく血圧だけはなんとかしようと思っているのであった。

血圧が上がるといろいろ病気になるとよく言われるが、私が思うに、血圧が上がる→病気になる、というのではなくて、体に不具合がある→血圧が上がる、というのがおそらく正しい方向性なのである。そして、体に不具合がある→病気になる、ので血圧は重視されるのだが、むしろ注意すべきは血圧が上がる原因となる体の不具合であろう。

この場合の「体の不具合」とは、端的に言うと血管が詰まってきて血圧を上げないと血液が流れないということである。そして血管が詰まるとまず動脈硬化になり、さらに心筋梗塞とか脳梗塞とか致命的な病気を招くことになる。

私の場合、いろいろ調べると血管はそれほど詰まっていないようなのである。だから、体調を整えていけば血圧の数値は正常になるはずである(たまたま上がるということもあるので)。ストレスをためないためには、まずできることをやるのがいい。

おそらく血管があまり詰まっていないのは、若い頃から酒は飲むけれどタバコは吸わないということが効いているような気がする。私のイメージではお酒は血管を拡張させるのに対し、タバコは収縮させるからである。拡張させる方が収縮させるより、詰まりにくくなると勝手に思っている。

もっというと、お酒は麻薬に近く、タバコは覚せい剤に近いのではないか。覚せい剤とは、言葉の意味的には「めざめる薬」であり、寝ているのを起こすわけだから健康に極めてよくない。かたや麻薬はモルヒネのように鎮痛作用がある、つまり神経の高ぶりをしずめるような気がする。かといって麻薬など使ったことはないし、そもそも血圧の話をしていたはずなのだが。

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2007/11/12

道後温泉

道後温泉はご存知のとおり松山市街から路面電車で10分ほどのところにある。終点からアーケード街のゆるやかな坂を上って2、300mほど行くと、松山市営の道後温泉本館がそびえ立ち、その向こうには温泉旅館街が続く。

この温泉の歴史は古く、伊予国風土記には「法王大王入浴」の記事がある(法王大王は通説では聖徳太子のこととされるが、多分違うだろうと思う)から、6、7世紀からこんこんと湧き続けていることになる。明治時代には松山中学の教師だった夏目漱石が俳人正岡子規らと足しげく通ったそうだし、皇室専用の「又新殿(ゆうしんでん)」も道後温泉本館内にある。

泉質はアルカリ性単純泉。無色無臭で、アルカリ泉特有のぬめぬめ感がある。湧出量がよほど豊富なのか、基本的にかけ流しである。殺菌のため塩素だけ加えているというのが市営らしいところ。ただし匂いなどは全然感じられない。

道後温泉本館で一般の人が入れるのは、神の湯と霊(たま)の湯の2つ。もちろん男女別である。休憩室を利用すると割り増し料金になるが、大したことはない。今回利用したのは霊の湯の休憩室付、1200円である。

階段を2階に上がると係のおばさんがいて、逐一やり方を説明してくれる。まず着替えて、下着と浴衣で1階の風呂に下りていく。バスタオルはなく、浴衣で汗取りをしてくださいといわれるのがちょっと普通と違うところ。

霊の湯は10人は楽に入れそうな広さだが、この日は最初と最後に3人になっただけでほとんど独り占め。お湯は盛大にかけ流してあり、浴槽の縁からどんどん流されていく。豪快である。そして結構深さがあって、底の部分に座ろうとすると顔までお湯に浸かってしまう。だから段になっているところに座るか、お尻が底に付かないように微妙にバランスを取りながら入ることになる。

料金が高いだけあっていい石を使ってあり、お風呂は最高に気持ちいい。建物全体は古く、バリアフリーには一切気を使っていないのでお年寄りにはちょっとつらいかもしれないが、全館禁煙で清潔である。お風呂上がりにはお茶とお煎餅のサービスがある。また、霊の湯利用者は皇室専用風呂「又新殿」を見学することができる。

今回は、仕事で出張があったついでに寄ってきたため一人だったが、次回はぜひ奥さんを連れてきたいところである。ちなみに、「千と千尋」の「油屋」の建物のモデルは、この道後温泉本館だということで、1階にアニメのカット集が置いてあった。

Imgp0149_ 道後温泉本館の正面玄関

Imgp0154_ 角度を変えてもう一枚。三階に見えるのが「ぼっちゃんの間」(夏目漱石の資料が置いてある)

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2007/11/09

NFL WEEK10展望

”スーパーボウル”を上回る”ウルトラボウル”と言われた先週のコルツ対ペイトリオッツ、両チームのディフェンスががっぷり四つの守り合いでマニング、ブレイディのトップQBにほとんど仕事をさせなかったが、ペイトリオッツが24-20で接戦を制した。

これまで最少17点差をつけてきたペイトリオッツが第4クォーターまでリードされていたのをみると、やはり現在のNFLはこの両チームの力が抜けているようである。大きなケガ人が出ない限り、AFCチャンピオンシップでの再戦が濃厚で、しかも厳寒フォックスボローでしばらくぶりの対戦が見られそうである。

マニング再発進
○インディアナポリス・コルツ(IND、7-1) -3
   サンティエゴ・チャージャース(SD、4-4)

レギュラーシーズンも中盤を迎え、そろそろプレイオフの顔ぶれが見えてきた。チームとしては当然、地区優勝ないしプレイオフ進出が第一目標であり、だからこそINDはWRハリソンを先週の試合で温存したのであろう。

AFCはいまのところ、東のペイトリオッツと南のコルツがプレイオフ以上当確。北のスティーラーズも大丈夫そうで、西はチャージャースとチーフスのどちらか。あとワイルドカードが有望なのがタイタンズ(南)と、この後の組合せが楽なブラウンズ(北)、逆転があるとすればジャガースorレイヴンスといったところか。

チャージャースは前評判を大きく裏切ってここまで4敗。ただし西地区の他のチームも勝てずにまだまだ地区優勝候補の筆頭である。しかし、HCノヴ・ターナーはどうも前任者(ショッテンハイマー)と比べると勝てそうに見えない。トムリンソンも今期ダメだし、MIAからWRチェインバースを補強したというのもどうも方向性が違う。ディフェンスもあまりぱっとしない。

もちろん破壊力のあるチームなので、爆発すればコルツ相手でも大差勝ちしておかしくないのだが、コルツの攻守のレベルの高さからみて、リヴァースには荷が重いように思う。マニングも先週のゲームでは終盤立て続けにサックされ、最後にはファンブルしたのが敗戦を決定付けたことから、今週はかなり気合を入れ直してくるはずだ。

あとは先週に引続き予想だけ。先週は全敗です。逆張りしてください(涙)

   バッファロー・ビルズ(BUF,4-4) -3
○マイアミ・ドルフィンズ(MIA,0-8)

   クリーブランド・ブラウンズ(CLE,5-3)
○ピッツバーグ・スティーラーズ(PIT,6-2) -9

○フィラデルフィア・イーグルス(PHI,3-5)
   ワシントン・レッドスキンズ(WAS,5-3) -2.5

○ダラス・カウボーイズ(DAL,7-1) -1
   ニューヨーク・ジャイアンツ(NYG,6-2)

p.s.本編HPに3年間の星取表その他データが満載です。こちらへ。

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2007/11/08

魏志倭人伝(2) ~常識で考える日本古代史19

2.1 魏志倭人伝の位置付け(続)

前回のあらすじ
魏志倭人伝は中国の正史である三国志の一部分であり、基本的にこの文書は漢民族による漢民族のための歴史書である。日本側の事情を斟酌せずに魏志倭人伝を読むと、邪馬台国の所在を九州北部以外に求めることは難しい。

中国の歴史書(ときの政権が監修したものを”正史”と読んだ)の特徴は、「その政権が滅亡した後に、その歴史的意義を総括するものとしてまとめられる」ということである。だから、「漢書」は前漢の滅んだ後、「後漢書」は後漢が滅んだ後にまとめられる。

その政権が存続している時にはまだまとめられないし、その政権がいつまで続くかは分からないので(もちろん当事者にとっては永遠に続いてほしい)、唐の時代になると「起居注」といって、その時代に起こったことを記録しておく制度ができたが、三国時代にまだそういう制度はない。

だから、そういう文書をまとめようとする筆者は、現代のジャーナリストがそうするように、残されている記録を収集し、その中から真実に近いものを取捨選択して再構成する。それを他の資料と突合してどちらが正しいか検討したり、関係者にインタビューしてより真実に近づいていくという方法をとったものと考えられる。

三国志の「三国」とは、後漢末の群雄割拠の中から成立してきた魏、呉、蜀の3つの国ないしその時代のことを指す。本来、漢民族の国家は最終的に統一されてくるのだが、蜀の参謀である諸葛孔明が、蜀の実力で国家統一は困難であることから「天下三分の計」を立案し、それによりそれぞれの国が牽制し合う形で一時的に均衡したのである。

後漢が滅亡したのが西暦225年、蜀、魏に続き呉が滅亡して三国時代が完全に終わったのは280年、魏志倭人伝が西晋(この国は魏を滅ぼして建国された)の陳寿によりまとめられたのは280~90年のこととされる。だから、ほとんど同時代に書かれたといってよく、例えば紀元前97年頃完成した史記が、数百年前(例えば呉越同舟とか臥薪嘗胆は紀元前5世紀の話)のことを書いているのに比べると、伝承や記録の散逸によるミスは少ないと考えられる。

にもかかわらず、わが国における邪馬台国論争では、魏志倭人伝が根本的に間違っているという前提の議論がかなり多いのである。(この項続く)

p.s.常識で考える日本古代史のバックナンバーはこちら

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2007/11/07

WBA世界ウェルター級タイトルマッチ展望

WBA世界ウェルター級タイトルマッチ(11/10、米ニューヨーク)
○チャンピオン ミゲール・コット(プエルトリコ、30戦全勝25KO) -150
   挑戦者 シェーン・モズリー(米、44勝37KO4敗1NC) +130

欧米人の平均的な体格であるウェルター級(147lbs=66.8kg)は、昔から選手層の厚いクラスである。日本ランキングのあるミニマム級からミドル級までの各階級の中で、ただ一つ日本人世界チャンピオンが出ていないのがこのウェルター級であるというのも、決して偶然ではない。

さて、デラホーヤとトリニダードが君臨した20世紀終わりから7年が経ち、久しぶりにウェルター級が注目のクラスとなっている。現時点の”パウンド・フォー・パウンド(全クラス最強)”といわれるフロイド・メイウェザー(無敗)がWBC王者、そのメイウェザーに12月、2階級制覇のリッキー・ハットン(無敗)が挑戦する。

IBFチャンピオンは強打のカーミット・シントロン。そのシントロンに唯一勝っているアントニオ・マルガリトが無冠で、そのマルガリトからWBO王座を奪ったのがやはり無敗のポール・ウィリアムス。そしてWBA王者がやはり無敗で二階級制覇のミゲール・コットである。一体誰がこのクラスで一番強いのか、考えるだけで楽しい(実は今度シントロンを見に行く予定)。

デビュー以来無敗でしかもそのほとんどをKOで片付けているコット。スーパーライト時代のリカルド・トーレス戦が唯一といっていい苦戦で、ウェルターに上げてからもオクタイ・ウルカル、ザブ・ジュダーと歴戦の強豪をKOで退けている。もともとディフェンスがいいことに加え、コンパクトなフォームから「固い(ハード)」としか形容できない強打をまとめることができる。

そして今回の相手は「ゴールデンボーイ・プロモーション」の重役、”シュガー”シェーン・モズリーである。IBFのライト級タイトルをとってから10年。その後ウェルターからスーパーウェルターまで幅広いクラスで戦いながら、オスカー・デラホーヤに連勝、フェルナンド・バルガスに連勝、ロナルド・ライトと接戦など、文句なしの実績を残してきた。

その意味では、コットにとってこれまで以上に厳しい戦いとなる可能性はある。モズリーはバルガス、ライトなど上のクラスのパンチに耐えてきているだけに、コットの強打も受け流してしまう可能性があり、その場合モズリーのスピードある連打をコットのディフェンスが耐えることができるかどうかは見ものであろう。

とはいえ、モズリー36歳に対しコット27歳の年齢差と、バーノン・フォレストに連敗しているように出鼻をくじかれるとモズリーが意外ともろい面があることから、前半戦を五分以上に渡り合うことができれば、コットが後半追い上げて明白な判定ないし終盤KOで防衛するとみる。試合としてはモズリーが先行した方が面白いが。

この試合は月曜日のWOWOWでタイムリー・オンエア中継される。

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2007/11/06

10月2勝目でWPJ決勝出場権獲得! ~ポーカーの奥深い世界51(続き)

そういうわけで、アドオンはしたもののノーリバイ、つまり1度も飛んでいない状況で後半戦へ。その2、3手目にKK様到着である。リンプインがいたので、手堅くオールインしてポット獲得。これで14000点。しばらくしてAK到着。Nさんのオールインが入っていたのでコールすると、あちらから出てきたのはAQ。ここもターンでが出てダブルアップ。このラウンドでチップは30000点になり、入賞争いに絡むところまで伸びてきた。

10人参加なので、入賞は4位からである。もう一度AKが入ってチップは45000点。現時点で2位、残りは5人というところまで来た。ブラインドはすでに2500-5000。目標は入賞点だから、トップ狙いに出る必要はない。ともかくショートスタックが飛び込んでくれるのを待つだけである。ここでチップリのBさんがレイズ。こちらのハンドはQTs。60点持ってりゃ行くんだけどなーと思いつつフォールド。

2手後のSBでAsQcが来た。UTGからボタンまで下り。BBのSさんは油断ならない人だが、チップはこちらの方が持っている。でも打ちすぎて命がけになり、負けてショートスタックになるのが怖い。ひとまずコール、Sさんチェック。フロップもチェックチェック、ターンで私のチェックに対し、Sさんベット10000点。ボードはというと、スペードが3枚でしかもJTが落ちている。ナッツフラッシュドロー&ストレートドロー。12アウツである。

おそらく敵の手は、JorTヒットでストレートドロー。引けなければ負けである。コールはしたくないしオールインして降りてもらえず、かつ引けなければ一気にショートスタックである。Asがあるとはいえ、ナッツフラッシュができていたらこんなところでオールインはおかしいし(コールで十分)・・・、と思っていたら手が止まってしまった。

オールインするならすぐにやらなければダメだったなとあきらめて、Asを見せてダウン。ここで無理しなかったことが、結果的にはいい方向に向かったような気がする。その周でショートスタックが飛んで入賞確定、その後AJATでレイズして食いつなぎ、残り3者の全員オールインでこの日4回目のAKが到着、リバーAでまくり、とうとうチップリーダーとなったのである。

あとは勢いというかなんというか、ATsからフラッシュを引いたり、23コールでフロップA45のストレートをキャッチしたり、最後はBさんのフロップオールインを5ヒット&ストレートドローで気楽にコール、そのまま逃げ切って10月2勝目、今年3勝目をあげたのであった。ポイントも一気に10点獲得して68点となり、目標のWPJ決勝出場権も獲得することができた。

珍しくAKオールインで4戦4勝しただけでなく、約3時間でAQ・AJ2回ずつ、ATも3回。ハイペアもAA、KK、QQ、JJ、99とほぼオールスターキャストが来てくれたので、カード偏差値は相当高かった。だから今回はほとんど運だけで勝ったようなものけれど、ともかくうれしいことでありました。あとの5ヵ月はアグレッシブにトップを取りに行こうと決心しましたので、みなさんよろしくお願いします。

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2007/11/05

10月2勝目でWPJ決勝出場権獲得! ~ポーカーの奥深い世界51

今年もあと残すところ2ヵ月あまりとなって、ようやく今年2勝目である。次の目標はWPJ(世界選手権日本代表決定戦シリーズ)の決勝権利である。

前にも紹介したけれど、このシリーズは年間のHOPS、STEPS、JUMPS及びWPJスペシャルなどの予選大会のポイントにより決勝進出者を決め、決勝で勝つとWSOP等のメインイベント出場権が手に入るという大会である。この決勝に無条件で進出できるのが60点以上で、先週火曜日のSTEPS前までの私のポイントが58点なのであった。

STEPSで入賞すると最低2点。つまり、ここで入賞すれば3月まで5ヵ月残して決勝権利が獲得できる。決勝のチップ量は基本的にポイント×100点だから、これから5ヵ月をかなり気楽に、ポイント積み上げのために使うことができるのである。ちなみに、去年のシリーズで60点に達したのは12月の終わりで、3月まで集めたポイントは77ポイントだった。

試合開始の7時を少し回ってから上野ルームのドアを開けると、まだ1テーブルである。ちなみに、私は少人数の方が比較的成績がいい。一方で、STEPSはリバイトーナメントである。前にSTEPSに出た時には、なんと7連続オールイン負けを喫して、リバイラウンドが終わる前に退散する破目に陥ってしまった。それ以来のSTEPSなので、できればオールイン合戦には巻き込まれたくないというのも本音で、1テーブルだとそれを避けるのは難しいのであった。

さて、序盤1Rの25-50から、早くもみんなオールイン体制である。中途半端なハンドでリンプインしたら、絶対にかぶせられる(レイズされる)。ポジションの悪い時のAJ未満、99未満はノータイム下り、BB、SB、ボタン、カットオフで行けそうな時だけ参加する。フロップが思い通りに出なかったらやはり速攻下りというスタンスで臨んだのだけれど、幸いにというか手が来ない。

途中一度だけ来たAKでオールインしたらが落ちてトリプルアップして6000点を超えたのだが、その他は下りてばかりで結局リバイラウンドが終わって3500点ほど。結局参加者は1テーブル10人だったが、リバイチップが乱れ飛んでチップリーダーは50000点近く持っている。一方の私はというとアドオン8000点を加えても12000点にならない状況で、もちろん10人中10位。ただ、一度も飛んでいないのはちょっとうれしいぞという状況で第7ラウンド400-800に突入した。(この項続く)

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2007/11/02

NFL WEEK9展望

早くもレギュラーシーズンの折り返し地点に到達したNFL、すでにシーズンMVPはブレイディで決まりという雰囲気であるが、今週は天下分け目の全勝対決である。おそらくここでペイトリオッツが勝てば、あとはパーフェクトシーズン(スーパーボウルまで全勝)成るかどうかという論調になるに違いない。

予想の方は先週も1勝4敗で通算17勝21敗2引き分けとかなりの惨状である。後半戦でかなり勝ち越さないと、昨シーズン並みの勝率を残すのは難しいのだが。

注目の全勝対決
○ニューイングランド・ペイトリオッツ(NE、8-0) -6
   インディアナポリス・コルツ(IND、7-0)

ここ4、5年、この両チームの対戦がNFLの帰趨を決める戦いとなっている。2001年シーズンから2004年シーズンまではNEが6連勝してスーパーボウル制覇を果たし、2005年シーズンからはINDが3連勝して昨年スーパーボウルの頂点に立った。今シーズンはこの後プレイオフでの再戦がありそうだが、いずれにせよ大勝負である。

ともに全勝だが、その試合内容はかなり違う。NEがまさに当たるところ敵なしという感じで対戦相手をすべて大差で粉砕してきたのに対し、INDはかなり苦戦して勝ち星を積み重ねてきた。これは両QBのTDパス数にも現われており、ブレイディが27に対しマニングは11である。

ではランオフェンスはどうかというと、NEが1ゲーム当たり135.8ヤード、INDは140.3ヤードとそれほどの違いはない。数字からみる限り、マニングだけがラン中心に組み立てているということではなさそうだ。

さて、試合展開を予想すると、NEはここまで前半から大差をつけるゲームを続けており、INDのディフェンスも今期がんばってはいるものの、ハイスコアリングゲームとなる可能性は大きい。ここで問題になるのはマニングの方が前半もたつくケースが多く、点差が開いてしまいかねないということである。

そうなると、もともとNEはリードを奪ってからのゲーム運びが上手いことから、そのまま逃げ切りということになりそうだ。INDとしては離されずについていき、ラスト2ミニッツの勝負に持ち込めばというところだが、WRランディー・モスに2人ディフェンスを割かなければならないことから、防ぎきれるかというとちょっと疑問が残る。

他は予想だけ。

○シンシナティ・ベンガルズ(CIN,2-5)
   バッファロー・ビルズ(BUF,3-4)  -1

○サンディエゴ・チャージャース(SD,4-3)  -7.5
   ミネソタ・ヴァイキングス(MIN,2-5)

   グリーンベイ・パッカーズ(GB,6-1)
○カンザスシティ・チーフス(KC,4-3)  -2.5

○シアトル・シーホークス(SEA,4-3)
   クリーブランド・ブラウンズ(CLE,4-3)  -1

p.s.本編HPに星取表などのデータを載せてあります。随時更新中!

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2007/11/01

魏志倭人伝(1) ~常識で考える日本古代史18

2.1 魏志倭人伝の位置付け

さて、今週から魏志倭人伝の検討に入るが、まず最初に押さえておくべきなのは、魏志とは何かということである。ごくごくかいつまんでいうと、「魏志とは、史記から連続する中国の歴史書”三国志”の一部であって、漢民族による漢民族のための文書」である。従って、ここに古代日本のことが書かれているからといって、彼らが古代日本の側から検証していることは考えられない。

つまり、日本の側の「古事記」「日本書紀」のもとになったとされる帝紀・旧辞、文書以外の伝承などが仮にあったとしても、魏志倭人伝を書く側ではそんなものは一切考慮に入れていない。いうまでもなく、漢民族にとって自分達だけが先進国(中華)でその他はすべて野蛮人というのが当時の認識だからである。

だとすれば、これを読む上において何に気をつけなければならないかというと、後の時代の日本側の文書や、村落遺跡や青銅器の分布、古墳がどこにあるかということから倭人伝を解釈するのは間違いで、まず倭人伝を解釈してみて、それと考古学的な証拠とが矛盾しないかというアプローチが正しいということである。

そうなると、結論は自ずから明白である。魏志倭人伝を常識的に解釈する限り、邪馬台国の所在を九州北部以外とすることには無理がある、ということである。九州北部といっても、現在の福岡県には限定されず、五島列島周辺から熊本、宮崎を東西に結ぶ線の北側とみていいと思うが、その範囲を超えて邪馬台国を想定するとする議論は、結局のところ魏志倭人伝以外のところから出発しているといわざるを得ない。

その論拠の最大のものは、「現実に、少なくとも7世紀初めに日本列島を統一していたのは、近畿に拠点を置く大和朝廷ではないか」ということなのだが、そこから出発しようとすると、どこかで魏志倭人伝(に代表される中国側の日本列島認識)は根本的に間違っているという結論にならざるを得ない。当時、世界最高の先進国である中国が、それほどおバカさんであったとは私にはとても思えないのである。

事実、日本列島において縄文時代と大して変わらない竪穴式住居に暮らしていた頃、中国では現代にも通用している思想書(論語や老子・荘子、史記)はすでに完成していて知識階層はみんなそれを読んでいたし、日本で16世紀の戦国時代あたりまでやっていた戦争のやり方(例えば大河ドラマの山本勘助がやっていたこと)は、この時代の中国はそれこそ「とっくの昔に」やっていた(諸葛孔明はもちろん三国時代)のである。(この項続く)

p.s.「常識で考える古代日本史」のバックナンバーはこちら

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