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2008/01/31

SUPERBOWL XLII 展望

SUPERBOWL XLII (2/3 アリゾナ)
   ニューイングランド・ペイトリオッツ(AFC優勝) -12
○ニューヨーク・ジャイアンツ(NFC優勝)

プレイオフも危なげなく勝ち進んできたペイトリオッツと、ワイルドカードからアウェイゲームを3連勝してスーパーボウルに駒を進めたジャイアンツの対戦。Week17では3点差でペイトリオッツのレギュラーシーズン全勝を許したジャイアンツが、パーフェクトシーズン阻止に再度立ち向かう。

一昨年もスティーラーズがシード順位6位から勝ち上がりスーパーボウルを制したが、あの時はコルツ戦を除いては実力差はないとみられており、実際にスーパーボウルはスティーラーズがFavoriteだった。今回のジャイアンツはここまですべてUnderdogを勝ち上がっており、ここでも12点のハンデがついている。

この対戦の鍵を握るのはジャイアンツの出来、というのは誰もが認めるところである。ペイトリオッツの調子の波は非常に小さく、出来のよくない試合でもある程度の水準以下にはならない。一方で、ジャイアンツは手堅い守りを見せるかと思えば40失点してみたり、抜群の攻撃力を見せたかと思えば10点台しか取れないゲームが何試合もあったり、好不調の波が非常に大きい。

その大きな要因が、QBイーライ・マニングの出来不出来の差によるというのも、間違いのないところである。レギュラーシーズンのレイティングがブレイディ117.2に対してイーライ73.9、インターセプトに至ってはブレイディ8に対してイーライが20と、NFLのスタンダードでいうとせいぜい並というのがこれまでのイーライ・マニングの評価だった。

ところがプレイオフに入ると、レイティング99.1(ブレイディ141.9)、インターセプト0(ブレイディ0)とブレイディには及ばないものの素晴らしいパフォーマンスを見せている。この調子はWeek17から続いており、もしかしたらイーライは脱皮したのかもしれない。だとすれば、このところ冴えまくっているWR陣、バレス、トゥーマーへのパスが決まって、前回同様接戦になる可能性がある。

一方、ペイトリオッツのここまでの戦いは危なげないといえば危なげないが、シーズン初めに見せたような爆発的な力は影をひそめている。オフェンス、ディフェンスともベテランが多く、体力的な問題があるのかもしれないし、HCベリチックの保守的すぎるゲーム運びという要因もあるのかもしれない。

ゲームの鍵は、お互いのディフェンスが相手の飛び道具(モスorバレス)をいかに封じるか、ブレイディとイーライにミスが出るかどうかではないかと思うが、イーライが崩壊しない限り、前回同様の接戦になるとみている。

前回はブレイディ→モスの一発のロングパスが決め手となったが、ゲーム運びではジャイアンツに分があった。ペイトリオッツ有利だとは思うけれども、12点差以内か、もしかしたらジャイアンツの4戦連続Underdogがあるかもしれない。

p.s.本編HPにもNFL情報が満載です。こちらへ。

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2008/01/30

鍾乳洞事故にみるアニミズム(続き)

昨日は日咩坂鍾乳穴(ひめさか・かなちあな)の事故について、「地底湖の奥まで泳いで行き、そこの壁をさわってくる」という慣例があって、それが事故に結びついた可能性の大きいこと、そしてその行為そのものがまさにアニミズム(自然物崇拝)であることまで書いた。

アニミズムとは何かというと、現代の宗教、仏教とかキリスト教とか、そういうものが登場する以前、原始時代から人類に備わっていた3つの宗教的な概念(考え方)のうちの一つで、他の二つはトーテミズムシャーマニズムである。

このうち最も分かりやすいのがシャーマニズムで、「神がかり崇拝」と言えるかもしれない。神がかり状態になって神託や予言を行う巫女、予(預)言者、霊媒、呪術師、聖者などを信仰するというもので、古くは卑弥呼がそうだし、キリストや釈迦もシャーマンである。現代でいえば、細木数子や江原啓之が本当に目に見えないものが見えると思っている人がいるとすれば、シャーマニズムということになる。

次にトーテミズムとは、「祖霊崇拝」とでも言うべきもので、自らの守り神として、祖先や特定の動物、それらの合わさった精霊的なものを崇拝する。アメリカ・インディアンのトーテムポールがあまりにも有名だが、墓石だって卒塔婆だって盆飾りだって、りっぱなトーテミズムだ。人が亡くなったらお墓を建てるのは当然と思いがちだが、他の国や他の時代を調べると、そんなことはないということが分かる。

これら二つの原始的な宗教概念は今日でも形を変えて残っているが、アニミズムはあまり表面に出てこない。なぜかというと、かつて人類が恐れ敬った太陽や山、雷といった自然物が科学の発達により全く不思議なものではない、ということになったからである。しかし、それらがかつて崇拝され信仰の対象となったことは確かである。例えば浅間神社はもともと富士山信仰だし、出羽三山神社(月山・羽黒山・湯殿山)や箱根神社(箱根山)もそう、伊勢神宮の天照大御神も太陽信仰である。

昔の話だが、日本中どこの山に登っても、それがどんなに無名の山であっても、頂上には必ず誰かがいる、と言われていた。山登りをされた方にはお分かりいただけると思うが、山頂は必ずしも展望が開けているという訳ではない。それでも山登りする以上は山頂に行かなければならないというのは、アニミズム以外の何物でもない。

同様に、危なければそこまで行かなければいいものを、一番奥まで行かなければ探検したことにならないと思ってしまったのも、日本人の心の奥底に眠るアニミズムの衝動だったのではないだろうか。そうしてみると、現代にも原始時代からの宗教概念が残っている、つまり縄文時代から考え方の仕組みは変わらないという説はかなり説得力を持つということになる。

ちなみに、この鍾乳洞はそのまま日咩坂鍾乳穴神社(ひめさか・かなちあな・じんじゃ)のご神体であり、ここが古くから神の住処として崇拝されてきたことを示している。神の住処とされた理由の一つとして、ずっと昔からここに入り込んで出て来なかった人がたくさんいるんだろうと思う。

今回のニュースを読んで、そういうずっと昔のことを想像すると、なんだか不思議な気がする。

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2008/01/29

鍾乳洞事故にみるアニミズム

今年に入ってあまり興味を引くニュースはないのだが、その中でわたし的に一番関心があったのは(ほとんど報道されないのだが)鍾乳洞で大学生が行方不明となったというニュースである。

岡山県にある巨大鍾乳洞、日咩坂鍾乳穴(ひめさか・かなちあな)の最奥部にある地底湖で、今月5日高知大の探検部員が行方不明になり、知らせを受けた岡山県警の機動隊やボランティアが捜索したものの発見されず、二次災害の危険が大きいことから捜査が打ち切りになったという。

国立大学のサークル活動に大学側の管理が入っていたということは考えづらいので、おそらく「学生の自主性を尊重する」という誰も反対できない建前のもとに、学生さんたちが「おきらくごくらく」気分で十分な装備や事前準備なしに危険地帯に踏み込み、予期しないアクシデントに適切に対応できなかった、ということがこの事故の根本にあったと考えられる。

そして、この部(学術探検部)の部長も副部長も女性、当日地底湖を探検したリーダーも女性だったらしい。この鍾乳洞はかなり危険な場所がある(だから捜索が打ち切られた)ということだから、もちろん彼女らも何度かは行った経験があったのだろうが、女性がリーダーという一事をとってみても、彼らが危険性を甘く見ていたということをうかがい知ることができる。

アクシデントに直面したとき求められるのは体力と決断力、そして瞬発力(火事場のバカ力というやつ)である。こういうものは男が体の構造として多く持っている。そして、「危ない場所に女性を近づけない」というのは、おそらく男尊女卑とかそういうことではなくて、霊長類には合理的な考え方のはずである(女より男の方がスペアがきくので。一方で、「危ないことをする」のは女性と子供というのが相場)。

とはいえ、私が言いたいのはそのことではない。この種の事故はあまり聞かないとはいっても全くないわけではなく、例えば1992年の風船おじさん、1987年の忍野八海におけるテレビ朝日クルーの事故、さらにさかのぼると1960年代の龍泉洞の事故などがある。

おそらくニュースにはならないだけで、昔からこういう事故はあったのではないかと思う。そして、科学だ技術だと言っても日本人の根本にある考え方の仕組みというのは縄文時代から今日まで変わらないという説があるが、これはかなり説得力がある。高い山があれば上りたいし、深い穴があれば奥まで行ってみたいと思うのは、おそらく個人の好みというよりも遺伝子のようにインプットされた考え方の仕組みなのである。

調べたところによると、日咩坂鍾乳穴の探検隊には「地底湖の一番奥まで泳いで行き、そこの壁をさわって来る」という慣例があって(ここの大学だけではなく)、そのため行方不明の男性は一人で地底湖を泳いだということである。風呂だって洗濯機だって、水位が低いと水流が激しく吸い込まれやすい。この時期は地下の水量が少なく(多ければ途中の穴が水でふさがってしまい奥まで進めないらしい)、そのため地底湖の水位も低く、危険が増したのではないかと考えられる。

それにしても、「一番奥まで行ってさわってくる」という行為は、そんな危ないことするなよという感じなのだがなんとなく分かる。これを読んでいる方も、そんな気がしませんか?その「なんとなく分かる」というところが上に述べた「日本人の根本にある考え方の仕組み」なのである。そしてそのことは、アニミズム(自然物崇拝)と深く関わっているのではないか。

長くなってしまったので、続きは明日。(この項続く)

p.s.山陽新聞ニュース
http://www.sanyo.oni.co.jp/sanyonews/2008/01/08/2008010810313423012.html

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2008/01/28

中近両用メガネ ~せいうち日記17

年末に受けた人間ドックの結果が先週送られてきた。

開くと最初に総合評価があり、いきなり「かなり太りすぎです。減量しましょう」「メタボリックシンドロームです」「糖尿病です」「肝機能に異常を認めます」などなど気の滅入るような指摘が続く。なんだ、良かったのは血圧だけで、あとは良くなっていないのかなあ、と検査数値のページを開く。

すると、ヘモグロビンA1c 6.1、GOT 20、GPT 19、γ-GTP 104、コレステロール 247、中性脂肪 159、なんだ全然悪くない、というより去年より良くなっている

健康診断というのは良くなったことを何にも書かないで、異常値が出ているものを指摘しているだけなんだから、気楽な商売だなあと思う。毎年受けてるんだから、例えば過去と比べてどうだとか、数値の変化はいいことなのか体調によってありがちなことなのかとか、そういうことを教えてほしいものである。まあ、結局自分で考える方がいいに決まっている。自分のことなんだから。

さて、健康診断に含まれていないことで最近困っているのは、目である。これまで遠近両用メガネをかけていたのだが、だんだん合わなくなってきた。もう作ってから5年近く経つので、まあ仕方ないだろうと思って眼鏡屋に行った。

さっそく奥に通されて検査である。最近は赤と緑のどちらがよく見えるかとか、何本かの線のうちどれが濃く見えるかというやり方なので、測定器の傾向が判断できない。「右」とか「上」とかで調べるなら、わざと「分かりません」と答えて強めの度にしてもらうのだが。

「右目が合っていないようで、見えづらいんですよね」
「うーん、度は変わってないですよ。遠くと近くと、どちらが見えづらいですか?」
「近くが見えづらいです」
「おそらく、目が“遠”と“近”の切り替えに時間がかかって、うまく調節できてないんでしょう。これも目の老化で、ある程度仕方ないですね。最近は、こういうのもありますよ」

と言って出してきたのが「中近両用メガネ」である。

「通勤や運転をする時は近視用のメガネをかけて、室内では中近両用をかけるようにすれば、目に負担はかからないし、コンピュータやテレビを見るならこの方が見えやすいですよ」

で、試しにそのレンズをかけてみたら、なるほど中距離、50cmから3mの範囲はよく見える。それで作ってしまったのだが、よく考えるとみごとにセールスの罠にはまってしまっている。結局、メガネを一つ増やすことになってしまった。

そして、確かに“中”と“近”を切り替えるときには疲れないのだが、ここで“遠”のメガネにかけかえるとやっぱり右目のピントが合わない。買ってしまった以上、目をメガネに合わせなければならないなあと思っている今日この頃である。

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2008/01/25

魏志倭人伝(11) ~常識で考える日本古代史28

2.3 倭地とは(続き)

前回のあらすじ
邪馬台国から離れて魏志倭人伝の倭に関する記載をみてみると、「周旋可五千余里(ひと周りするとおよそ350km)」とある。これは、瀬戸内海を近畿まではもちろん、九州南端まで回る距離としても短かすぎる。中国にとって当時の倭地とは、五島列島から雲仙・天草・有明海あたりであると考えられる。

倭地とはどこを指しているのか。その傍証として、倭の風俗について述べた中にある次の記事も重要である。

計其道里,当在会稽,東治之東。
その(倭の)距離を計ってみると、ちょうど会稽・東治の東にある。

記事中にある「東治」については、「東冶」の誤りとする説があり、そうだとすると会稽(揚子江下流、紹興市周辺)と東冶(台湾対岸、福建省周辺)とはかなり離れているので、文字通りとらえると例えば「邪馬台国=沖縄説」などが出てきてしまう。

しかしこの文章を文脈全体でとらえるならば、会稽に封じられた夏(殷の前の王朝)の王族から始まったとされる風俗(文身=いれずみ)と倭の風俗が同じであり、倭は会稽のまさに東にあると続くのだから、地理的には会稽山あたりのことを指すと理解するのが自然であろう。

ちなみに、会稽(紹興)から海に出ると寧波(ニンポー)で、ここから東シナ海を東に進むと九州である。そして寧波は唐以降宋、明の時代まで九州から中国までの航路における中国側の港であった。

また、例の裸国・黒歯国に先立って書かれている次の記載も重要である。

女王国東渡海千余里,復有国,皆倭種。
女王国より東に海を渡り千里あまり(約70km)行くと、いくつかの国がある。それらはみな倭人の国である。

日本全国で、東に海を50~100km渡って陸地があり、しかも地続きでないという条件にかなう所はあまりない。西日本では、九州東岸から四国西岸、四国東岸から紀伊半島くらいだろう。だとすると、現在も宇和島フェリーが就航している別府・八幡浜間、宿毛フェリーが就航している佐伯・宿毛間などは、まさにこの条件にかなう数少ない候補地である。

そして、さきに述べたように邪馬台国が佐賀あたりを本拠地として有明海から大分・別府あたりまで九州を横断する地域を支配していたとすれば、まさにこの記述は距離も方角も正しく四国地方を示していることになる。(この項続く)

p.s.「常識で考える日本古代史」のバックナンバーはこちら

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2008/01/24

魔夜峰央「パタリロ!」

1978年花とゆめで連載開始。よく知らないが今でも続いているそうである。百鬼丸のツマブキくんがガス床暖房を盛んに奨めているが、そのたびにこのマンガに出てきた「ガステレビ」を思い出してしまう。あれから20年以上経つが、未だに東京ガスはガステレビを実用化していないようである。

魔夜峰央は確か花とゆめの第一回新人賞の受賞者で、少女マンガ系には珍しい男性作家。最初は怪談マンガを描いていた(パタリロにも時々登場する)が、なぜかシニカルなギャグ漫画に転向した。本筋は、南太平洋上に浮かぶ小国マリネラの皇太子であるパタリロ殿下が、英国MI6の諜報部員バンコラン少佐とさまざまな事件に巻き込まれるというものだが、上にあげたガステレビのように本筋以外の方がおもしろい。

妖怪が部屋の中に入ってこないようにお札を張れと言われたパタリロが、花札や質札を貼った末に鍋の蓋を張る。バンコランに「これは分からない」と言われたパタリロが「おふた」と答えるところは、今思い出しても壷に嵌るところである。

これは落語にあるらしいのだが、藪医者より腕の悪い医者が「雀医者」(そのこころは、だんだん藪に近づく)、雀医者よりさらにひどいのが「土手医者」(そのこころは、藪にもなれない)、そして最悪なのが「ひも医者」で、ものがひもだけに、こいつにかかったら確実に死ぬ、なんてのもあった。

あと、戦闘ロボット「プラズマX」っていうのがいて、パタリロが「それだけじゃないぞ、サインもできる」と言って書かせたサインをみて、バンコランが「戦闘能力はともかく、国語能力には問題がありそうだな」と指摘してしまい、プラズマXが悩んでしまうなんてシーンもあった。それで、「○○能力はともかく××能力には問題がある」というフレーズを時折使ったりするのだが、今では誰も分かってくれない。

こういう小ネタが面白いので、テレビアニメになって「だーれが殺したコックロビン!」なんてシーンを見たら、かえってがっかりして読まなくなってしまったのだが、その後もしぶとく続いていたようだ。どこかに残っていれば、初期の作品を読み返してみたいものである。

p.s.本編HPに他の書評ものってます。こちらへ。

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2008/01/23

J3oでオールイン ~ポーカーの奥深い世界55(続き)

J3oで何とか息を吹き返して、次のオールインはショートのSさんへのコール。TTvsAKと五分の戦いを何とか逃げ切ってチップを増やす。その少し後、KTsが来る。もともとなくなっていたはずだから、と思い切ってレイズすると、Dさんにリレイズを食らい結局オールインになる。相手は88。ツーオーバーだからいい勝負。これならAKvsQQと同じである。

ここでフロップがAQJ、なんとフロップストレート完成である。ターンでが出てまくり目発生となったが、何とか逃げ切ってダブルアップ、とうとう10000点を超えた。

またしばらく後、今度はKK降臨。レイズで入ったら、二人にリレイズされ結局三者オールイン。KKvsQQvsTTと全員ハイペアだったので、ぶつかるのは仕方ない(勝率は66%:17%:16%)。ここも何とかK、Q、T以外で決着。チップ量は一気に48000点に増えた。スト杯に出るようになって3年経つが、こんなにチップを持ったのは初めてである。ほぼ10人分のチップだから、黙っていればベスト5までは残れる。

と思ったのだが、残念ながらここがこの日のピークとなる。残り2テーブルでいのさんのオールインに99でコーったら相手はKK。これで15000点減らす。ファイナルに入ってQQでオールインしたらいなばんさんにAAでコールされてまたまた大きく減らし、一気にショートスタックに突入してしまった。

ここでこの日迷った場面となった。残り6人、アンティ1000のブラインド3000-6000というところで、BBの尼僧がSBと同じチップ量でショートオールイン。UTGから2人は下りて次のカットオフは私(とはいっても後ろのアクションが3人)、ハンドはと見るとAQである。総チップ量が約20万点、平均チップは3.3万点、私のチップは2万点である。

できればここは下りて、誰かに尼僧と勝負してほしい場面。しかし、このハンドではおそらく一番勝率のいいのが私である。もちろん、チップに余裕があればコールして多数決で決めたいところだが、コールするとサイドポットができてしまう。このプラス3000点は、できれば払いたくない。

そして、もしコールで入るとすれば、尼僧に誰かが勝てばいいということで首尾一貫しなければ意味がない。だからリバーまで見るのだろう。リバーまで開いた場合、AQの勝率はせいぜい6~7割といったところ。したがって残り3~4割以上の確率で私は20000-6000=14000点、つまりあと1周の命になる。

まして尼僧が生き残れば、メインポットは15000(3000×3+1000×6)点以上にはなるので、私とチップ量が逆転するし、なおかつBBが終わったばかりなのでポジション的にかなり有利となる。これはまずい。ところが、みんな下ろしてヘッズアップにすれば、私の最大損失は3000点。仮に負けても尼僧より残りチップは多いし、勝てば15000点入ってくる。

ということでオールインしてヘッズアップに持ち込み結果的には勝ったのだが、流れだけみると私が尼僧の生き残り確率を増やしてしまっている訳で(いわゆるプロテクト)、果たしてコールで参加者を増やすのとどちらがいいのか難しいところである。

勝負は11時過ぎまで持ち込まれ、最後は苦し紛れのミドルのスーテッドを再びいのさんのKQにコールされて4着でのゲームセットとなった。あと一歩という感じはあるのだが、実はこの日AAは来ないし、KK、QQ、JJも1回ずつ、AKも2回しか来なかったから、前の週の1時間の方がこの日の5時間より手が入ったのである。その意味ではまずまずがんばったし、特筆すべきJ3oオールインといえるのかもしれない。

p.s.ポーカーの奥深い世界のバックナンバーはこちら

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2008/01/22

J3oでオールイン ~ポーカーの奥深い世界55

いつも手が来ない手が来ないと書いていたら、確率の神様が「じゃあ、ここらで帳尻を合わせてやろう」と思ったのか、先日いっぺんに手が入った。先々週の週末、スト杯ミニの年間決勝リミットホールデムの第1ラウンド、25-50の30分間に、KKからTTまでのハイペアが1回ずつとA+ハイカード(AKからATまで)の組合せが7、8回続けざまに入ったのである。

1分間1ハンドとして、p=0.1、n=30の試行で11回出現する確率は、なんと0.0073%、1万分の1以下である。さらに第2ラウンドの30分には、AAが3回入った。p=0.005、n=30で3回出現する確率は0.04%である。嵐のように手が入ったにもかかわらず、そのほとんどはスチールに終わってしまい、なんということでしょう。このトーナメントは5人参加した中で真っ先に飛んでしまった。

そんな具合で今年も前途多難という感じで始まったのだが、先週の土曜日は今年のストラドル杯第二戦である。

部室は大混雑で5テーブル。私のような肥満体には厳しいシチュエーションである。みんなが息をすると空気が足りなくなるような気がする。一番奥の席になったmaosさんは「これで地震になったらどうなるのだろう」と心配している。なにしろ、maosさんからドアまでの間には、Ⅰさん、Dさん、私という重量級ディフェンス・ラインが立ちふさがっているのであった。

前半戦は取られたり勝てなかったりして何とかやり過ごす。ようやくメンバーが絞れてきて、1テーブル減ったのはおよそ2時間後。ちょうどアンティが始まったあたりで、私のチップも原点を割り込んできた。前回言ったように、今年のスローガンは「2周以上待たない」である。そろそろ行き頃、カウントダウン状態である。

1周待つ。例によって手は来ない。せいぜいA4では、命を懸けるには心細い。SBまで終わって、ちょうど2周。次の周回で行かなくてはならない。ボタン、カットオフ、全然だめぽである。いくらなんでも、レイズが入っているのにK2とかQ6でリレイズするのはまずかろう。だんだんポジションが悪くなる。誰も参加していない時来るのは63のナチュラルナインか、74のダブルダウン、ゲームが違う。

BBもレイズが入り、ハンドは再び74で下り。次のSBを払うと3周、残りチップも原点の半分2500点を割り込む。あと1周待っても同じことだなあ、でも、これじゃ去年と同じだなあと思って見ていると、UTGからボタンまで全部下りた。BBとのヘッズアップ。ハンドはと見るとJ3oである。

ミドルのスーツやコネクトで行ったことはあるが、基本的にこれまでならほとんど即座に下りるハンドである。しかし、ともかく絵札がある。タイミング的には、これが最後かもしれない。BBが下りてくれれば、手の内がAAだろうがJ3だろうが区別はない。「ここは行くしかない」とオールイン

BBはあっさりコール。ハンドはA7。かなり不利(この時点の勝率は63%:36%)だが、Aが落ちなければ最後まで望みはある。しかし、フロップでQT9と落ちてオープンエンドのストレートドロー、ターンはを引かれたが、リバーで見事にが出てストレート完成。なんということでしょう。原点を復活してお釣りが来てしまったのであった。(この項続く)

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2008/01/21

新春企画 成田新高速・千葉北道路の現状(完結編)

再び村に向けて入っていく。くねくねと曲がりながら登っていく道を5分ほど進むだけで、工事なんて一体どこでやっているんだろうという田園地帯になる。正月で工事も休みなので音もなく、鳥の声すら聞こえない。距離的に言って、工事が行われていれば結構うるさいような気がする。

しばらく行くと台地状になり、道が平らになる。農家が1軒と畑、上ってきた印旛沼側は竹林となっている。ここで、真新しい舗装道路を発見。1車線の狭い道だが、崖の方に伸びており行き先には家もない。工事現場に向かう道のようだ。 ここをたどっていくと、まさに工事現場であった。

下の写真にあるように、ここから高低差でいうと30~40m下まで、おそらく道路になるであろう工事現場となっている。印旛沼側からみると山が削られて茶色くなっていたのが、私がカメラを構えている地点になる。 そして、そこでそのまま180度振り向いて撮影したのが、次の写真である。この景色が、五十年近く昔、私が子供の頃を過ごした下総地域の代表的な田園風景である。

ご覧の通り、何もできていない。ただし、画面中央の何百mか先にブルドーザーが見えるから、おそらくここも近いうちに工事地域に入ってしまうのだろう。 私が子供の頃たくさんいた、めだかやたにし、蛙やどじょうやいろんな動植物が、ここにはわずかながら残されていたはずである。しかし、上の写真のようになったら、それも難しい。ちなみに、最初に書いた「吉高の大桜」は、この写真の右側の山の上を100mほど行ったところにある。

もちろん、環境だの自然だの言っているのは我々都会に生活する者の感傷のようなもので、ここにずっと住んできた人達にとって半日歩いても自動販売機一つないなんてことは不便以外の何物でもなく、広い道路や鉄道の開通による利便性の向上はそのまま生活の改善につながる。だから、豊かな自然をそのままに、なんていうのは一種の偽善なのであろう。

ただ、いま羽田空港の拡張にそれほどの障害(漁業権とか)がなくなり、国際線乗り入れの可能性が大きくなっている中、成田空港へのアクセスを改善しようというのは羽田との競争という側面が大きい。必要な開発ならば仕方がないが、もしかすると将来ほとんどの国際線が羽田から飛ぶようになって、この開発はムダだったということになる可能性はないのだろうか

そんなことを考えながら2つほど山を越え、最初の国道464号線との交差地点まで戻ってきた。時間にして3時間弱。いいお散歩コースである。ただ、ここにコンクリートの支柱が林立するようになれば、歩こうという気にはおそらくならないだろう。あと2、3年でここが本当にそうなってしまうのか、折に触れて見に来てみたいと思っている。

p.s.新春企画「成田新高速・千葉北道路の現状」はさっそく本編HPにまとめました。こちらへ。

Imgp0266 村側の高台から印旛沼方面に向けて建設中の工事現場。

Imgp0267 上の写真から180度振り返るとこうなる。昔から変わらない田園風景。

Imgp0271 さらに山を2つ越えたあたり。こんな感じで工事が進められている。

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2008/01/18

NFL CONFERENCE CHAMPIONSHIP 展望

先週のDIVISIONAL PLAYOFFはペイトリオッツの点差が2点少なかったことを除き、パーフェクト予想。チャージャース、ジャイアンツにupsetの可能性ありとみたのだが、その通りになった。レギュラーシーズンではあまり良くなかったので、こういうこともないと。

さて、今週勝ったチームがスーパーボウルに進出するが、upsetで勝ち上がってきた両チームにやや旗色が悪い状況となっており、おそらくそのままの結果になってしまうものと思われる。チャージャースvsジャイアンツ、リヴァースvsマニング弟の因縁対決というのも相当面白いのだが、来年以降に期待。

AFC  CHAMPIONSHIP
   サンディエゴ・チャージャース(西地区優勝)
○ニューイングランド・ペイトリオッツ(東地区優勝) -14

マニングのコルツ、ロモのカウボーイズが敗れたように、一発勝負のプレイオフは接戦になると何が起こるか分からない。その意味で、ブレイディにほとんどロングパスを投げさせなかったベリチックHCのプレイオフ戦略は、おそらく正解なのだろう。見ている側には全く面白くないが。

一方のチャージャース。勝つには勝ったがQBリヴァースとRBトムリンソンが途中退場し、TEゲイツも明らかに負傷の影響が残っている。どうやら出て来れそうだが、寒いジレット・スタジアムだけに、万全の体調は期待できない。

Week 2の対戦では、ペイトリオッツが38-14で大勝している。ペイトリオッツはおそらく先週と同様手堅くボールを支配するだろうから、そんなに点差は開かないとしても、オフェンス主力陣が揃って負傷では、ディフェンスがどこまで耐えられるか。

NFC  CHAMPIONSHIP
   ニューヨーク・ジャイアンツ(ワイルドカード)
○グリーンベイ・パッカーズ(北地区優勝) -7

NYジャイアンツがWeek17のペイトリオッツ戦以降、3週続けていいゲームで勝ち上がってきた。逆に、プレイオフ進出を決めてから戦力を温存してきた各チームが、実力的には上とみられていたにもかかわらず次々と敗れてしまったのは面白い。

さて、残った4チームの中でどこが一番勢いがあるかというと、パッカーズだろう。先週もプロボウラー(オールスター出場者)を多数抱えるシーホークス・ディフェンスを蹴散らし、14点差を全く問題とせずに逆転、さらに突き放したゲームはすばらしかった。併せて、ホームゲーム・アドバンテージを取れたことは大きい。

鍵を握るのはジャイアンツのディフェンス。先週のゲームでは、前半ダラスのマリオン・バーバーに走りまくられた。同じように自陣までやすやすと侵入されるようでは、ロモと違ってファーヴには経験と決定力がある。一方、パッカーズに不安な点をあげると、若手が多いだけにミスで浮き足立つこと。しかし、ファンブルは先週やり尽してしまったかもしれない。

p.s.本編HPにもNFL情報があります。こちらへ。

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2008/01/17

魏志倭人伝(10) ~常識で考える日本古代史27

2.3 倭地とは

さて、いったん邪馬台国とは離れて、「倭」つまり当時の日本列島についての中国側の認識について考えてみたい。

前節で述べたように、朝鮮半島南岸の狗邪韓国は、馬韓・弁韓・辰韓に属する国としては記載されておらず、ここからが広い意味の「倭」ということになる。そこから、海を渡って「対馬国」、さらに海を渡って「一大国」、もう一度渡って「末盧国」に達する。末盧国以降については海を渡るとは書いていないし、実際そこからは九州だから地続きのはずである。

そして、もし魏の使節が九州の広さを把握していたら、ここには「倭」の広さが書かれていたと思われる。しかし、書かれていない。だから実際に自分達で九州を一周していないと考えているのだが、では何かそれに近いことくらいは書いていないのかというと、実は書いてある。邪馬台国の所在を議論する中であまり触れられることはないが、例えば次のような記載である。

参問倭地,絶在海中洲島之上,或絶或連,周旋可五千余里。
倭の地を訪ねると、海の上、島々に点在している。そして島が連なったり再びまた海になったりして、ひと周りすると約五千里(およそ350km)である。

一回り(周旋)というが、狗邪韓国(挑戦半島南岸)から末盧国(九州北部)まで3000里以上あるから、往復するとそれだけで6000里になってしまう。つまり、ここでいう「倭地」とは、最後に海を渡った末盧国より先の各国のことを言っていると考えるしかない。

とすると、すぐに気づくのは九州全部を回ったにしては短かすぎないかということである。全部どころか、九州北岸から南端の薩摩・大隈半島までとしても往復で5000里(約350km)では足りない。だとすると、どこなのか。一番無理がないのは、五島列島から天草・島原・有明海あたりを周回して戻ってくる距離で、それならばちょうど距離も合う。少なくとも、瀬戸内海を近畿まで行って戻ってくる(邪馬台国=大和説)には短かすぎるといえる。

「絶在海中洲島之上,或絶或連」というのも、邪馬台国=大和説では瀬戸内海を示すとされるのだが、瀬戸内海の場合は背景に中国か四国、どちらかの陸地が見えることがほとんどだから、この描写にはそぐわない。むしろ、五島列島あたりの景色を表現したものとみるのが妥当ではないだろうか。(この項続く)

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2008/01/16

トリニダードvsロイ・ジョーンズ戦展望/長谷川穂積回顧

今週のWOWOWで、昨年11月に行われたバルガス・マヨルガの録画中継が放送されたのだが、実はこの中に私が何回か映っている。これまでも後楽園ホールのG+で映ったことはあったけれど、まさかロサンゼルスのステープルズセンターの中継に入るとは思わなかった。新年早々、ちょっとうれしい。

観客席が大写しになった時の一番上のロープのちょっと上あたり、通路際にいるので(わかりやすいのはシントロン戦の5R残り10秒あたり)、お暇のある方は再放送で見てください。木曜日の深夜26:30~。

ライトヘビー級12回戦(1/19、米NYマジソン・スクエア・ガーデン)
   ロイ・ジョーンズ・Jr.(米国、39歳、51勝38KO4敗) -325
○フェリックス・トリニダード(プエルトリコ、35歳、42勝35KO2敗) +250

ミドル、スーパーミドル、ライトヘビー、ヘビー級の4階級を制覇したロイ・ジョーンズJr.とウェルター、スーパーウェルター、ミドルの3階級を制覇した”ティト”・トリニダードの注目すべき一戦が行われる。ともに2005年に手痛い敗戦を喫し、その後一線級とは戦っていない。トリニダードに至っては約3年ぶりの復帰戦である。

ロイ・ジョーンズが「12Rやるつもりはない。KOで決着をつける」と言っているのに対し、ティトは「ブランク前よりも強くなっているよ。KOできると思うけど、別に判定でも構わない」とコメントしている。常識的にはミドル級でもやや体格的に厳しかったトリニダードだけに、ライトヘビー級でジョーンズ相手は厳しいとみるべきであろう。

しかしこの試合、私はトリニダードにかなりチャンスがあるとみている。第一に、ジョーンズの年齢的な衰えが著しい点。45歳のホリフィールドや42歳のホプキンスがよく引き合いに出されるが彼らは特別なのであって、中量級並みのスピードと反射神経が売りのジョーンズにとって年齢を克服するのは簡単ではない。

第二に、ヘビー級でジョン・ルイスとやってから、ジョーンズは明らかにボクシングの水準が下っていることである。ディフェンスもハンドスピードも、パンチ力も明らかに落ちている。想像だが、無理な増量と急激な減量で、必要な筋肉が失われてしまったのではないか。

つまり、ジョーンズのライトヘビーは一線級の水準になく、トリニダードは未知数。だとすれば、未知数の方がまだ期待できるということである。報道ではこの試合170ポンド契約らしく(未確認)、だとすればさらにジョーンズは苦しい。トリニダードも休み明けはあまり動きは良くないのだが、前半戦を乗り切れば面白そう。

WBC世界バンタム級タイトルマッチ(1/10、大阪)
チャンピオン 長谷川穂積 ○ 判定(3-0) × 挑戦者 シモーネ・マルドロット(イタリア)

長谷川がファイティング原田の4度防衛の記録を破る5度目の防衛に成功したが、原田の時代にスーパーフライやスーパーバンタムはなく、世界チャンピオンも各階級一人だけだったのだから、全然価値は違うだろう。それに、残念ながら長谷川は世界最強のパフォーマンスを見せてくれなかった。

長谷川の強みは、スピードとディフェンスとカウンターであり、自分から前に出て攻める選手ではない(これは前にも書いた)。だから、ウィラポン第二戦でKOしたのは今になってみれば良くなかったことで、もっと「打たせずに打つ」ボクシングをできるはずだし見せなくてはならない。

この試合でも、右ジャブを突いて動き、いきなり相手の間合いに入って打ってみたり、相手のパンチが届くより先にカウンターを決めた場面もあった。しかし全体に大振りで、相手と同じレベルに落として戦ってしまったという印象である。

大体、バッティングで目を切ったのも(VTRで明らかなように、パンチで切れたのではない)頭が突っ込んでしまっているからで、頭さえ当てさせないというくらいのスキルを見せないと、ラスベガスで客を呼ぶことはできないと思う。

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2008/01/15

新春企画 成田新高速・千葉北道路の現状(続き)

まず、国道分岐点から北東へ。印旛沼をめざして進む。というのは、現在、国道464号が印旛沼を渡るのは甚兵衛渡しといわれる地点であり、そこと斜めに交差するような形で成田側の工事が進められていることから、まず印旛沼の渡河地点を確認しようという訳である。

田畑や低い山、ところどころ農家が点在する田園地帯を歩くこと約1時間、印旛沼の湖畔に到着。平らな地平線に、成田空港にこれから着陸しようとする飛行機が見える。しかし、工事現場らしき機材までには、まだかなり距離がある。どうやら、線路は印旛捷水路の向こう側(成田側)をしばらく走るようだ

印旛沼は江戸時代の田沼意次の頃から干拓が進められていて、私が子供の頃はまだ「W」型を保っていたのだが、いまでは「ウォン(Wに-)」型になっていて、真ん中の横棒の下はすでに埋め立てられてしまった。そしてこの真ん中の棒「-」にあたるのが印旛捷水路で、ここから印旛沼の水を新川(下流で花見川に合流して東京湾へ)に流しているのである。

しかしもともとは水路だから、沼よりも地盤は固いし、水深も川幅もそれほどない。だから沼に橋をかけたりトンネルを掘ることと比べれば、コストも低くてすむし安全だろう。問題は沼地に生息する魚や野鳥への影響であるが、最近の印旛沼といえば「カミツキガメ」が代名詞となっているくらい外来生物が繁殖してしまっているだけに、自然保護を訴えるだけの力強さに欠けるのは確かだ。

湖岸のサイクリングロードに沿って、南へ進む。500mばかり行ったあたりが渡河地点らしく、新しい橋の骨組みが作ってあり、そこからこちら(印旛村)側に、やはり田んぼを埋め立てて大規模な工事現場となっている。

この成田新高速鉄道ができると、うちの近くの駅から成田空港まで営業キロ数で約20kmと至近距離になる。電車なら約15分(駅3つ)、自動車なら30分弱で着く計算になる。それはそれで大変便利なのだけれど、今だって40~50分あれば着く。

いま大変にのどかなこの景色の中に、あと1~2年の間に間違いなく無粋なコンクリートの支柱が建てられ、おそらくその上に成田新高速鉄道が、下には千葉北道路が建設されることになる。のどかな景色を見ながら歩くのはとても気持ちがいいのだが、コンクリートの支柱を見ながら歩くのはあまり気分がいいものではない。

事実、私が千葉ニュータウンに越してきてから今回が9度目の正月なのだが、その間にも線路は伸び道路は増え、気持ちよく歩くことのできるお散歩コースはだんだん少なくなってきている。これからしばらくすると毎日散歩しなければならなくなるというのに、これはあまり望ましいことではないような気がした。

工事現場から南西、村の方向を見ると、7~800mほど先に見える一番左の山が崩されて茶色くなっていた。おそらくあそこから印旛沼に向けて線路と道路が作られるのだろう。バリケードがあるため工事現場を直接通ることはできないので、いったん村に入り、ぐるっと回って現場に向かうことにした。(この項続く)

Imgp0258 印旛沼湖畔に出たところ。地平線沿いに、飛行機が見える(拡大できます)。

Imgp0260 捷水路渡河地点。

Imgp0261 印旛村側工事地区。遠くに見える茶色い崖のところから線路・道路が伸びる予定。

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2008/01/11

NFL DIVISIONAL PLAYOFF 展望

先週のWILDCARD WEEKENDは、ミスが多い方が負けるというまさに一発勝負の典型的なパターンで勝敗が決まったように思う。Underdogの中ではNYジャイアンツが勝ち上がったが、驚くべきことにマニング弟が2週続けて水際立ったプレイを見せ、チームに貢献している。

さて、いよいよFirst week Byeの4チームが登場してディヴィジョナル・プレイオフ、ある意味最も面白い週である。ちなみに、昨年のこの週、P/SではすべてUnderdogのチームが勝っている。

NFC  Saturday
   シアトル・シーホークス(西地区優勝)
○グリーンベイ・パッカーズ(北地区優勝) -8

パッカーズが地区優勝、それも13勝3敗という圧倒的な勝率で勝ち上がることはシーズン前ほとんどのメディアが予想していなかった。QBブレッド・ファーヴは引退が噂されていたし、先発メンバーのかなりの人数がキャリア2、3年までの選手で、まだまだ時間がかかると思われていたからである。

だから、現時点におけるスキルポジションの個々の能力でみると、私はシーホークスの方がまだ上ではないかと思っている。しかし、ゲームが行われるのはパッカーズの地元ランボー・フィールド。厳寒零下5度以下になろうという、西海岸のチームには厳しい条件である。

過去4年間、シーホークスは冬場の東海岸・屋外での試合に勝っていない(4戦全敗)。その中には、同じプレイオフでパッカーズ相手のオーバータイムに、インターセプトリターンTDで負けた試合も含まれている。ホルムグレンHCはもちろん、QBハッセルベックも、もともとパッカーズに所属していたのだが、地の利は大きいかもしれない。

AFC Saturday
   ジャクソンビル・ジャガーズ(ワイルドカード)
○ニューイングランド・ペイトリオッツ(東地区優勝) -13

先週のゲーム、乱調のロスリスバーガーを相手に3インターセプトを奪い18点差をリードしながら、一時は逆転されフィールドゴールで辛くも勝ったジャガーズの試合振りは感心しなかった。特に大型ディフェンスが後半スタミナ切れしていたように見えたのは、やはり南のチームに寒冷地の屋外スタジアムは厳しいのかもしれない。

ペイトリオッツは2003年以降5年連続地区優勝でプレイオフに進出しているが、地元フォックスボロでは4年間で5戦全勝、うち4試合で2TD以上の差をつけている。その中には05年ジャガーズに28-3で勝ったゲームも含まれ、ここも無事通過する公算が大。

ただし、レギュラーシーズンで両チームの対戦はなく、パーフェクトシーズン阻止に向けてジャガーズが120%の力を発揮すると面白い。そのためには、先週の第2ウォーターまでのようにパスディフェンスががんばり、ブレイディからインターセプトを奪うことが必要。

AFC Sunday
○サンディエゴ・チャージャース(西地区優勝)
   インディアナポリス・コルツ(南地区優勝) -8.5

Week10の直接対決では、マニングが自己最多の1ゲーム6インターセプトを喫し、チャージャースが23-21で勝っている組合せ。そのゲームでは、リヴァース、トムリンソンも完封されてしまいチャージャースが獲得したのも170ヤードだから、両チームとも上乗せ要素は大きい。

コルツはWRハリソンが復帰する見通しであるのに対し、チャージャースは先週の試合でTEゲイツが痛んでQuestionable。しかしチーム自体の勢いという点では、現在7連勝中のチャージャースの方が上かもしれない。

心配なのは、コルツのRBアダイが終盤で調子を落とし、Week9を最後に100ヤードラッシュをしていない点。マニングのパスに頼る部分があまり大きくなるようだと、再びチャージャースの強力ディフェンスに仕掛けられる可能性もある。P/Sはもちろん、+325(4.2倍)のM/Lも押さえておきたい。

NFC Sunday
○ニューヨーク・ジャイアンツ(ワイルドカード)
   ダラス・カウボーイズ(東地区優勝) -7.5

先週チャージャースが13年ぶりにプレイオフでの勝ち星を上げたが、カウボーイズも1996年を最後にプレイオフ未勝利が続いている。特に昨シーズンはロモが決勝フィールドゴールのホールドをミスし、シーホークスに逃げ切られてしまったのは記憶に新しいところ。

今シーズンのジャイアンツ相手では10点差、11点差で連勝しており、レギュラーシーズンの調子であれば負けられないところだが、ジャイアンツの先週・先々週のゲームはすばらしく、しかもロードで8連勝(つまりカウボーイズに負けたのが最後)と乗りまくっている。

特にマニング弟の出来はすばらしく、あるいはTEショッキーがいない方が伸び伸びしていいのかもしれない。ここもノーミスでプレイできるようなら、カウボーイズも一息入ってWRオーウェンスが負傷明けであることから、きわどい勝負に持ち込んでおかしくない。もちろん、イーライに期待して本当に大丈夫なのか、かなり不安は残るが。

p.s.本編HPにもNFLのデータが満載です。こちらへ。

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2008/01/10

魏志倭人伝(9) ~常識で考える日本古代史26

2.2 邪馬台国の地勢(終)

前回のあらすじ
魏志倭人伝の距離に関する記述について、「里程」(里で表したもの)と「日程」(日で表したもの)は、魏の使節が実際に行ったものと伝聞によるものの違いと考えられる。そして、投馬国・邪馬台国の「水行」「陸行」は国の広さを書いたものではないだろうか。

さて、これまで書いてきたことをまとめると、まず大前提としてこのことが上げられる。

魏志倭人伝の記述は、当時の中国の文化水準と、その後の時代において大きな訂正なく受け継がれてきたことから、根本的な間違いはないと考えられる。・・・①

そして、①から、次のことが導かれる。

帯方郡から一万二千里の記述から、邪馬台国は九州北部、海岸からせいぜい千里(約70km)以内である。・・・②

ここまでが、前提となる議論である。さて、①、②をもとに、一つの仮説として倭人伝を解釈すると以下のストーリーが考えられるのである。

末盧国:「朝鮮半島→対馬」「対馬→壱岐」「壱岐→末盧国」の距離がほとんど同じことからみて、東松浦半島ではなく北松浦半島、平戸あたりである可能性が大きい。

伊都国:平戸から南東に35~40km進むと、伊万里になる。(多数説では、糸島半島を想定するため、南東は東の誤りとしている)ここが帯方郡の使者が常駐したところとみて、何ら不自然ではない。

奴国、不弥国、投馬国、邪馬台国:伊都国から東ないし南に進み、それほど遠くない(百里とかその程度の)場所となると、佐世保・有田から武雄・佐賀にかけての一帯となる。この地域は吉野ヶ里をはじめとして弥生時代の大規模集落が数多く発掘されている黄金地帯で、考古学上の証拠とも一致する。

水行二十日:投馬国が、佐世保周辺に拠点を置き、五島列島から長崎・天草あたりまでを支配していたとすれば、「私の国の広さは、一回りすると舟で二十日かかる」と言ったとしてもおかしくない。

水行十日陸行一月:邪馬台国が、佐賀周辺に拠点を置き、有明海一帯と島原、九州を横断して別府・大分あたりまで支配していたとすれば、、「私の国の広さは、一回りすると舟で十日、歩いてひと月かかる」と言ったとしてもおかしくない。

これは一つの仮説であるが、このように理解するならば①と矛盾しない。つまり、魏志倭人伝の距離や方角が全然違うという前提をおかなくても読める。そして、これは倭人伝中の他の記載とも矛盾しないのである。このことは、項を改めて述べていくこととしたい。(この項終り)

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2008/01/09

新春企画 成田新高速・千葉北道路の現状

さて、2008年をスタートするにあたり、たまには目先を変えて地元の話題について。

わが千葉ニュータウンは、昭和40年代のいわゆる高度成長時代、田中真紀子代議士の父親である田中角栄首相の「日本列島改造論」の頃に成田新幹線と一体となって企画されたものである。しかし、空港反対運動によって成田空港が当初予定された機能を提供できなかったことに加え、オイルショック後の景気後退により、ニュータウン計画そのものも大きく縮小されてしまった。

その後、同時期に計画された東北・上越新幹線は建設されたが、成田新幹線計画は中止となった。しかし、それから約二十年後、新幹線で建設した施設があまりにももったいないということで、いまの成田エクスプレスや空港地下駅が利用されるようになった。しかし、千葉ニュータウンから成田エクスプレスの分岐点まで、直線距離わずか10km足らずについては、長いこと手付かずのまま放置されていたのである。

それが実現に向けて本格的に動き出したのは、ここ3、4年のことである。成田高速鉄道千葉県北千葉道路建設事務所などのHPによると、平成22年度にはそれぞれ開業・供用を目指しているとのことであり、だとすればある程度工事が進んできているはずである。

千葉ニュータウンから成田空港に向かうためには、地上か地下かは分からないがどこかで印旛沼を渡らなければならない。そして、現在鉄道と道路が通っている印旛日本医大から印旛沼にかけては、天然記念物(印旛村の)である「吉高の大桜」があり、半日歩いても自動販売機一つないというのどかな里山地帯が続く自然に恵まれた地域なのである。

正月休みの一日、おそらく工事の人もいないのではないかということで、デジカメを手に、こののどかな一帯を歩いてみることにした。

もともと成田新幹線は東京と成田空港を短時間で結ぶことを目的としていたので、カーブをできるだけ少なくし踏切も作らないというコンセプトがある。実際に、千葉ニュータウンの西白井から印旛日本医大までの線路は地図上でみてもほとんど直線であり、半地下・立体交差であるため踏切も全くない。日本医大の駅から線路をそのまま延ばすと、国道464号線と北総自動車学校のあたりでぶつかる。

そこは、以前は桜見物のための駐車場だったのだが、いままさに工事が始められていた。そしてその先は、一車線の田舎道。この先に車で入っても駐車スペースがないことから、桜の時期には車の乗り入れが禁止されている地域である。そんなところに鉄道と片側二車線の国道ができてしまうのだろうか。

国道464号の分岐点から田舎道に入る。もちろん、歩きである。(この項続く)

Imgp0248_5 工事中となっている国道464号との交差地点。右の建物は北総自動車学校。

Imgp0250 国道からちょっと入ると、もうこんな感じの一車線道路。

Imgp0268 印旛村天然記念物「吉高の大桜」。山桜で開花はやや遅いが、桜の時期には大勢の見物客が訪れる。

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2008/01/08

気を取り直して’08緒戦 ~ポーカーの奥深い世界54(続き)

気を取り直して夜の部はスト杯メインである。今年から時間が元に戻って6時スタート。新年緒戦ということで、常連メンバーの方々がほとんど顔をみせての4テーブル。5000点スタートのノーリミット・トーナメント。今回のテーマは、「ジリ貧になる前に勝負する」である。

ブラインドの上がり方が緩やかなこうした大会で、昨年よくなかったのは手を待ちすぎてしまうことであった。上位10%のハンドで勝負すれば、勝率も高いしやられてもあきらめがつく。しかし、ここぞという時にそういうハンドが全く来ない。

確率的に、上位10%のハンドがn回配られるうち何度入るかというと、2項分布、近似的にはポワソン分布に従う。確率0.1でn=10回試行した場合のポワソン分布は、「0」、「1」、「2以上」の確率がおよそ1/3ずつとなる。

つまり、10回待って上位10%ハンドが来ない確率は約33%、100点満点の33点以下の運ということである。これが20回、つまり2周待って来ない確率となると約10%、100点満点の10点以下の運ということになる。その日はあきらめた方がよさそうだ。

ところが、実際2周手が来ないという場面が当たり前にあるのだが(私は係数の大きな男なのである)、そうするとなぜか、「ここまで待ったのだから、あと1周待てば来るのではないか」と思ってしまうのである。これが昨年良くなかった最大の要因のような気がする。

だからこの日は、2周以上待たないことに決めた。精神衛生上もその方がよさそうだし、いずれやられるとしても、ずるずるとオールイン・シチュエーションに追い込まれるのだけは避けようと思ったのである。

幸い、序盤でフロップでナッツフラッシュができてチップを増やす。しかし、ほどなく手がばったりと来なくなる。10000点近くあったチップが、8000点ぐらいまで減少する。2周待ったが手が来ない。いよいよ行き頃である。

ミドルポジションで8s7s。前がばたばたと下りて私の番。確か300-600でメイク2000点のレイズ。ここで左のmmxさんにオールインを食らう。チップを数えてもらうと、上にあと1975点。コールして負けても、まだ3800点くらい残る。

昨年までならフォールドだったけれど、心機一転ここはコールしてみる。mmxさんはAQ。ぶつかってない。この時点の勝率は61%:39%、そんなに率の悪い勝負ではない。しかし、世の中はそう甘くはなくて、8も7もフラ目もスト目もなしに負け、チップを半分以上減らす。

しかし、かえってこれが良かったのか、その後AKs、Q9o、AQoでそれぞれオールイン対決を勝ってなんとかファイナルまで残る。最後は77対AA対86勝率18%:71%:11%)でAAを握ったmmxさんに再びやられてしまい9着に終わったが、とても収穫の多い大会であった。

というのは、この夜、約4時間のプレイで、AAもKKも来ず、AKはオールインの一回だけという大して良くない運勢偏差値だったのである。にもかかわらず、一度はチップを20000点くらいまで増やすことができた。いつもと同じ打ち方をしていたら、またいつものようにあっという間にオールイン・シチュエーションとなってそのまま飛んでいたに違いないのである。

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2008/01/07

気を取り直し