ボクシング・ウェルター級ウォーズ展望
WBA世界ウェルター級タイトルマッチ(4/12、米国アトランティックシティ)
チャンピオン ミゲール・コット(プエルトリコ、31戦全勝25KO) -800(1.1倍)
挑戦者 アルフォンソ・ゴメス(メキシコ、18勝8KO3敗) +500(6.0倍)
ウェルター級は現在、強い選手が目白押しの充実したクラスであるが、その中であえて二人選ぶとすると、人気のメイウェザー、実力のコットということになるだろう。その実力王者コットのこの階級4度目となる防衛戦である。
これまでの防衛戦の相手であるオクタイ・ウルカル、ザブ・ジュダー、シェーン・モズリーからすると、平凡な相手といえなくもない。だがゴメスは、昨年7月にアルツロ・ガッティをKOして引退に追い込んでおり、ガッティの代役という意味合いもあるかもしれない。
ディフェンスが巧みでかつハードパンチャーであるコット、前回のモズリー戦ではスピードに苦しめられてきわどく判定勝ちしたが、今回は実力的にみてKOしなくてはならない相手である。
ちなみに、この試合の後、コットは7月にリカルド・マヨルガ戦が予定されている。昨年スーパーミドル級で試合したマヨルガが3階級下のウェルターまで落とすとも考えづらいところだが、どちらかというとこちらの試合の方が楽しみである。
IBF世界ウェルター級タイトルマッチ(日・場所同じ)
チャンピオン カーミット・シントロン(プエルトリコ、29勝27KO1敗) +240(3.4倍)
挑戦者 アントニオ・マルガリト(メキシコ、35勝25KO5敗) -300(1.3倍)
KO率90%と衝撃の強打者シントロンが、3年前に唯一敗れている相手である前WBO王者マルガリトとの防衛戦に臨む。
昨年11月、ホセ・フェリシアーノ相手の防衛戦で明らかになったように、ストレートパンチャーのシントロンにとって、接近戦で細かく手を出す相手は大の苦手である。
その意味で、他の3団体のチャンピオンよりも、マルガリトの方がシントロンにはやりにくいだろう。逆に考えれば、みんなマルガリトを嫌がるからシントロンに回ってきてしまったということなのかもしれない。
マルガリトが接近する前にシントロンの一撃が決まってしまえば終わるが、マルガリトもそのあたりは十分承知している。シントロンの勢いが上回る序盤3Rくらいまでは様子をみて、中盤からエンジン全開となるだろう。
シントロンが勝つとすれば2RまでのKO、それより長引けばマルガリトのKO勝ちと予想する。いずれにせよKO決着が濃厚。
この2つの試合は、14日のWOWOWでタイムリー・オン・エア中継される。
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