2008/03/16

祝・三洋電機、日本選手権ラグビー初優勝

今日午後行われた日本選手権ラグビー決勝で、三洋電機がサントリーを40-18で破って初めての日本選手権を手にした。まことにめでたい。三洋電機は初めての「日本一」であるが、実はこのタイトル、17年前の平成2年度シーズンにほとんど手にしていたというのは有名な話である。

この時の社会人選手権、レフェリーにロスタイムを5分近く取られてしまった三洋電機は、最後のプレーで神戸製鋼CTBイアン・ウィリアムス(オーストラリア代表)に自陣奥深くからの独走トライを決められて同点、さらに日本代表細川のゴール成功で18-16と逆転、その瞬間ゲームセットとなって神戸製鋼の優勝を許したのである。

ウィリアムスの独走トライを許した瞬間、当時の三洋電機宮地監督の表情がTV中継で映った。くやしいという感情は全くなくて、なんとも悲しげな目と、「やっぱり、やられてもうたか・・・」というような表情が今でも忘れられない。この頃ちょうど、大学と社会人の実力差がつきはじめていて、社会人で優勝すれば日本選手権の学生相手はほぼ問題なかったので、まさにあと一歩で日本一を逸したのである。

それから17年、今年の三洋電機は抜群に強く、トップリーグで初めて13戦全勝を飾りプレイオフであるマイクロソフト杯に進出した。しかしここでサントリーに決勝で敗れ準優勝。そして迎えた日本選手権、準決勝でトヨタに1点差で辛くも逃げ切って決勝に進出し、今日の決勝を迎えたのである。

今シーズンの三洋電機の強さは、なんといってもスタンドオフ、ロニー・ブラウン(元オール・ブラックス)が伝統の突破力にすぐれたフォワードをうまく使っているということだろう。昔から三洋電機はフォワードが強く、いまの宮本監督(神戸製鋼との試合にも出ていたはず)、飯島、ラトゥ(初代)、ラトゥ(二代目)から現役のホラニ、タイオネに至るまで、連綿と引き継がれてきた伝統がある。

そして、ロニー・ブラウンに見習うべき最大の点は「立ってプレーする」ということだと思う。日本のプレイヤーはとにかく球が出ると倒れこんで行き「寝て」プレーしようとする。しかしロニー・ブラウンは立ってプレーするので、オーバー・ザ・トップやオフサイドなどの反則もとられにくいし、ターンオーバーも多い。

こういうプレイヤーが増えていけば、ボールが動くしラグビーを見ていて楽しい。今日のゲームも、ミス絡みでないターンオーバーが多くスリリングであった。秋から始まる来シーズンには、ぜひそういうプレーを各チームが見せてほしいものである。

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2008/02/04

ストラドル杯 ~ポーカーの奥深い世界56

ストラドル杯(スト杯)は、由緒ある大会である。

その最初の開催は前世紀のことになるというから、長い歴史と伝統を持つ大会ということになる。今でこそ毎日いろいろな場所でポーカートーナメントが開かれているが、当時はポーカー愛好者もそれほど多くはなく、定例的に開催されるトーナメントはストラドル杯がほとんど唯一のものだったということである。

だから、ストラドル杯を勝つというのは大変名誉あることとされる。私がポーカーをするようになったのは2004年9月のリゾカジ・ラスベガスオフからで、上野ルームに行くようになったのは翌年の夏頃からなのだが、当時のスト杯はそれこそ歴戦の猛者達の集まりで、キャリアの浅い私など、いいようにやられたものである。

そして、その対策として編み出したのが「玉砕オールイン作戦」なのだが(このあたりはこのシリーズのバックナンバーを見ていただければ)、そういうことをブログに書くと、「スト杯を勝てるようになってからにしたら」みたいなことを言われてかなり悔しい思いをした。でも懲りずにポーカーのことを書いていたら、いつのまにか56回目になってしまったから早いものである。

勝負は時の運で、いくら勝とうと思ってもそうそう勝てるものではない。確率的には、仮に40人の大会だとすると、40回参加したときの優勝回数の分布は「0回」「1回」「2回以上」でほぼ等しくなるはずである。今回が35回目の参加だから、まだ優勝がないからといって悲観するには及ばない。

とりあえず、今年1~3月の目標はスト杯ポイントの上位で争われるシーズン決勝への出場である。幸い、1月の2回の大会はいずれもファイナルテーブルに残ってポイントを積み上げている。今回が今年3回目、ここもとりあえずポイントを獲得したいところである。

この日も満員盛況で5テーブル。指定されたのは2番テーブルで、周りを見回すと、あまり対戦したことのない人が多い。最近はJPL(ジャパン・ポーカー・リーグ)からの参加者が多いと聞いているので、おそらくその方々だろう。知っているのはⅠさんと、最初バケーションだったRさん、Nさんくらい。序盤でスーパー・アグレッシブの人に巻き込まれるとつらいので、そういう人がいないことを祈る。

1ラウンド、25-50。回ってきた最初のBBで、いきなりQQである。4人コールで回ってきたので、300点レイズする。2人下りて、3人でフロップ。と、あとはばらばらの数札。500点ベットするが、二人ともついてくる。一人はⅠさん、もう一人はマスクをかけた女性である(以下、Mさんとお呼びする)。うーん、手が読めない。

まさかAA、KKでコールで入っているとは考えにくいし、仮にそうだとしてもリレイズして来そうなものである。「QQでしょ?」とか言ってるⅠさんはAKでなければスモールペア。AQ、AJならこちらの思う壺だ。しかしMさんは全く分からない。単にルーズコーラーであることを願うが、もしそうでなかった場合、変に動いて致命傷を受けるのは避けたい。

ターンはラグ。私がの300ベットに、Ⅰさんがレイズメイク600。Mさんコール、私もコール。この時点で、ブラインドは25-50だというのにポットは4000点を超えている。リバーもラグ、ここはチェックしたか端数をベットしたかよく覚えていない。全員コールで私はQQを見せる。「やっぱりね」とⅠさんはマックするが、Mさんの開いたのはJJ、セットである。

オールインしなくて良かったと少しは胸をなでおろしたものの、いきなり1500点以上のマイナスである。そして、この後怒涛のミスマッチが始まった。AQ、AJ、AT、ローカードのペアなどが次々と入ってくるので、コールで入ったり時にはレイズしたりするものの、全くボードとかみ合わない。トップペアで打ってもコールされ、後から大きなカードが出て先に大きく打たれる。チップはあっという間に1500点まで減ってしまった。しかし、まだ開始から30分しか経っていないのである。(この項続く)

p.s.ポーカーの奥深い世界のバックナンバーはこちら

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2006/12/05

ラグビー早明戦をみて

このところトップリーグ(昔の社会人リーグ)、大学とも全く見なくなっしまったラグビーだけれど、日曜日の早明戦はジムのTVでずっとやっていたので、久しぶりに見た。大方の予想通り早稲田が大差で勝ったのだが、ゲーム自体はどちらもディフェンスが締まらなくて、見ていて力の入る場面があまりなかった。

日本のラグビーは世界のトップクラスと大きく差が開いてしまっていて、この差はおそらくラグビーという競技がある限り縮まることはあるまいと思われたその時から、私のラグビーへの関心はほとんどなくなってしまった。その大きな原因は日本ラグビー・フットボール協会の後進性にあることは確かなのだが、おそらくそれ以上に大きいのは、わが国のスポーツ環境にあるような気がする。

まず前者、協会の後進性という点からいうと、プロ化・国際化の遅れが上げられるが、その根底にあるのは世界のトップクラスに伍していくことより、自分の母校が勝つことを優先するという早稲田閥という存在の悪影響である。ジャパン(日本代表チームのこと)が世界の強豪に通用しないのは「1対1で相手を抜けない」ことに尽きるのだからそこを克服しなければいけないのに、いまだに「PからGo(ペナルティを取ったら相手の体勢が整わない間に攻めて試合を優位に進めるやり方)」的な敵の裏をかく作戦ばかりやっている。

あれが通用するのはせいぜい韓国ぐらいで、トンガやサモアとやったってとても通用しない。こんなことはルールを変えなくても、審判が「ペナルティ後の再開は相手が10メートル下がってから」と運用すればいいだけの話で、実際にそうしているケースもある。そうするだけで、1対1できちんと相手を抜ける選手が勝ちあがってくる可能性はかなり大きいと思うのだが、おそらく早稲田はそれでは勝てないのである。

日本のラグビーが世界に最も近づいたのは、86年に2軍とはいえスコットランドをテストマッチで破ってから、91年にジンバブエ(だったかな?)からワールドカップで唯一の1勝を上げるまでだが、その頃の主力は平尾、林、大八木(以上同志社)、ラトゥ(大東大)あたりで、SHの堀越を除けば早稲田出身の選手はあまりいなかった。そして、それらの選手はそこそこ、外国選手と1対1でがんばれる能力を持っていたのである。早稲田が強い時はたいていジャパンは弱いことになっている。

そして後者についていうと、もしかしたら日本のスポーツ環境から超一流の選手が出現する可能性は、野球、サッカーを除くとほとんど望み薄なのではないか。というのは、才能のある子供は一定の確率で必ずいるはずなのだが、それらの子供を育てる親が、野球、サッカー以外で子供に英才教育をさせるとはとても思えないからである。日本でラグビーの素質のある子供が毎年15人いるとして(神様だけがそれが分かる)、そのうち14人が学習塾に行き、わずかに1人が他のスポーツをしているというのが実情のような気がする。これについては長くなったのでまた別の機会に。

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2006/06/29

8強出揃う ~ワールドカップ決勝トーナメント展望

早いものでドイツワールドカップも残すところあと8戦となった。今のところ全くの番狂わせは起こっておらず、まずまず順当な8強となったといえるだろう。私の6/7予想の本命ブラジル、アルゼンチン、穴のフランス、ウクライナはすべて勝ち残っており、今までのところはパーフェクト予想である。しかし、これから先はまさにサドンデスの戦い。一発勝負であるだけに予断は許されない。
オッズは小数が米国系、分数が英国系ブックメーカーである。

ドイツ 2.81  8/5(2.6)  vs  ○アルゼンチン  2.61    3/2(2.5)
[延長 3.00  2/1(3.0)]

準々決勝で最高の注目を集めるであろう一戦。ドイツはここまで4連勝。あぶない場面すらない。アルゼンチンは1次リーグで引分けがあり、メキシコ戦は延長。ただ、ロドリゲスの芸術的決勝点にみられるように、決め手では一枚上だ。ドイツに接戦の経験がない(予選も出ていない)ことがここにきて響くとみる。

イタリア  1.68 4/7(1.57)  vs  ウクライナ   6.00 5/1(6.0)
[○延長  3.20 11/5(3.2)]

予想通り快進撃を続けるウクナイナ。噂のシェフチェンコはそれほど活躍できていないが、他の選手もなかなか強力だ。かたやイタリア。開幕前の不正疑惑の影響もあるのか、圧倒的に勝つべきところをそうできていない。特にオーストラリア戦、ロスタイムに昔の名前で出ていますのトッティのPKというあたりいただけない。再びウクライナが延長戦に持ち込み、あわよくば連続PK戦勝利も。

イングランド 2.21 11/10(2.1)  vs ポルトガル 3.01 11/5(3.2)
[延長 3.00 2/1(3.0)]

予選はともかく本大会では下馬評どおりの活躍は難しいのではないかとみていたが、ここまでは順当に勝ちあがってきた両チーム。オッズに差がついているのは、実力差というより大荒れのオランダ戦の影響で主力2人が出場停止ということが加味されているのであろう。オッズどおり、イングランドがわずかに有利か。

ブラジル 1.79 2/3(1.66) vs  フランス 4.60 4/1(5.0)
[延長 3.28 21/10(3.1)]

ブラジルは優勝候補の本命らしくここまで4連勝。失点は日本戦の1だけだから、本気モードではまだ無失点ということである。ロナウドは見るからに太め残りだが、なんといっても世界一の選手層である。ロナウジーニョやカカなど主力の多くはここからの3戦にピークを持ってきているはずだ。かたやフランス。スペイン無敵艦隊をジダンの活躍で粉砕したのはさすがだが、ブラジル相手ではちょっと厳しいか。

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2006/06/23

サッカーとボクシング結果

FIFAワールドカップドイツ大会・一次リーグ最終戦
ブラジル(勝ち点9) 4-1 日本(勝ち点1)
オーストラリア(勝ち点4) 2-2 クロアチア(勝ち点2)

予想通りというか、当然というか、まさにあるべき結果となりました。前半日本が先制したときにはクロアチアも1-0で勝っていて、あと一点取ってそのままなら・・・というところもあったのですが、不調が伝えられてきたロナウドが爆発し、終わってみれば実力どおりの完敗。なにしろオーストラリアに負けてクロアチアに勝てないチームが、ブラジルに勝てるはずがありませんね。

結局私にビールをごちそうしてくれるという方は現れませんでしたが、昨日のアクセス数は結構多かったです。実はいま、会社のHPの改善ということでコンサルタントといろいろやっているのですが、「アクセス数を増やすにはなんといっても懸賞とプレゼントだ」というので、それらしい文言を入れて試してみたのですが、ちょっとは効果があるみたいです。まあ、実際に河内屋のドンペリを贈ることはないだろうとは思っていたわけですが。

統一世界ミドル級タイトルマッチ(6/17、米メンフィス)
チャンピオン ジャーメイン・テイラー △ 引分け(1-1) △ 挑戦者 ロナルド・ライト

判定は三者三様の引分け。記事をみるとテイラー優勢というものと、最終ラウンド逃げなければライトだったというものがあり、ちょっと先になりそうですがWOWOWの中継録画を見たいところです。

テイラーが左目を腫れさせて後半失速したというのは確かなようですが、それがライトの右ジャブによるものか、あるいはバッティング(ライトの方が背が低く、頭が目に当たりやすい)によるものかも確認する必要がありそうです。ただ、テイラーは体で押せると思ったのか、ホブキンス第二戦のような工夫がなかったような気がします。

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2006/06/22

ワールドカップ・ブラジル戦~言霊的報道と現実

磯城島(しきしま)の 大和の国は 言霊の 助くる国ぞ ま幸くありこそ 柿本人麻呂(万葉集 3254)

大意:わが大和の国は言霊の助ける国です。だから言挙げしてあなたの幸運をお祈りします。どうかご無事で。

わが国には言霊という宗教的観念がある。簡単に言えば「言葉が魔力を持つ」という考え方で、上の和歌でいうと、「どうかご無事で」というと無事に過ごせる、というのである。これだけなら、中国人だって絵札が欲しければ「コン!」と大声を出すし、欧米人だってCome!とか叫んだりする。だが日本の場合はそれだけでない。不吉なことを言うと悪いことが起こるので言ってはいけないのである。

だから、結婚式に「切れる」と言ってはいけないし、受験生に「すべる」と言ってはいけないのだが、これくらいなら害は少ない。しかし、いよいよ日本時間で明朝に迫ったFIFAワールドカップドイツ大会の一次リーグの最終戦、マスコミの論調である「日本、わずかな望み」というのは一体なんなのだろう。

とにかく優勝候補筆頭のブラジルが相手なのだから、恥ずかしくない試合をするのが第一である。加えてジーコ・ジャパン、というよりここ3大会中心となって日本チームを引っ張ってきた中田英ら主力選手にとっておそらく最後のゲームとなるから、その意味でがんばってほしいと思う。予選突破を決めて格下相手のブラジルが控え選手を大量に出してくることも確実だから、もしかしたらアトランタ五輪の1-0再現、というくらいは期待してもいいだろう。

しかし、「ブラジルに2点差で勝って予選突破(それもクロアチアが1-0でオーストラリアに勝った場合のみ。クロアチア2点差勝ちor引分けなら3点差が必要。オーストラリアが勝てば何点とってもダメ)」なんだそうである。まさか本気でそんなことを考えているとは思えないが、とりあえず新聞にはそう書いてあるしNHKでもそう言っている。万が一2点取れたとしてそれでも攻め続けるとしたらオーストラリア戦の二の舞で3点取り返されるだろう。それより何より、せっかくワールドカップの舞台で本気のブラジルと戦えるのに、妙なゲームプランで選手もファンも楽しめないとすれば大変不幸なことである。

おそらくブラジル戦終了までこの論調は続き、「有終の美」とか「ドイツワールドカップ最後の試合」とかという表現は不吉だからといって使わないのだろう。それでも現実は冷徹である。日本2-0勝ちのオッズ(英国ブックメーカー)は67倍、3-0に至っては101倍である。何だ、万馬券程度の可能性でもあるのかと思われるかもしれないが、このオッズはブラジルの4-0(10倍)、5-0(19倍)より格段に高い。さらに6-0(29倍)、7-0(81倍)よりも高いのである。これはつまり「ありえない」ということと同義である。

日本では賭けは合法化されていないので実際には無理だが、日本の予選突破に60:1なら、喜んで受ける。ただ刑法185条但し書きで「一時の娯楽に供する物を賭けたにとどまるときは、この限りでない」とされているから、だれか私にビールをおごりたいという人がいらっしゃったらメールください。もし日本が予選突破したら、私は河内屋酒店仕様の○ン○○(自主規制、剣菱だったりして)をお贈りします(締切り6/22午後11時59分。先着20名様まで)。

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2006/06/07

FIFAワールドカップドイツ大会展望

いよいよ、世界最大のスポーツイベントともいわれるサッカーワールドカップの開幕である。さすがに前回の日韓大会ほどではないが、そろそろ世の中も盛り上がってきた。スポーツブックを一つの柱としているわがブログにおいても、とりあげるべきものだろう。

FIFAワールドカップドイツ大会  優勝オッズ
ブラジル 3.5 : アルゼンチン 7.5 : イングランド 8.0 : ドイツ 9.0
オランダ 10.0 : イタリア 10.0 : フランス 11.0 : スペイン 17.0
日本 151.0

ブラジルがかなり抜けた一番人気で、欧州列強とアルゼンチンが二番人気グループとなっている。スター選手の多い欧州勢がそこそこ人気になっているのだが、さて、チームとしてみた場合にどうなのかというのが私の考えである。

というのは、欧州予選は強豪チームが別々の組にシードされており、1組6~7チームとはいえ実際にはレベルの差があって2チームか3チームの争いとなる(アジア最終予選の日本みたいなものである)。だから、予選で抜群の得点力とか守備力といっても、相手が同様のレベルにある場合はそうした数字の裏づけはあまり意味をなさない。

一方、南米予選は総当りのリーグ戦である。ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ等々の強豪チームが文字通りガチンコの勝負をして勝ち上がってくる。そうした真剣勝負をしてきたチームと、予選を楽に勝ち上がってきたチームでは、やはり差があるのではないだろうか。

そうした観点から組合せを見ると、決勝の組合せはブラジルvsアルゼンチンが有力である。ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、イングランドといった前評判の高いチームは、オッズほどの力はないとみている。もちろん決勝トーナメントは一発勝負であり、ここ何大会かPK戦で強豪が姿を消すケースが増えていることから伏兵台頭の余地がないとは言えないが、それでもせいぜい準決勝までで、この2チーム以外が決勝に残るのはかなり難しいだろう。

準決勝まで残るチームとして注目しているのは、フランスとウクライナ。特にフランスは予選の出来が今一歩で、もしかしたら予選落ちという状況もあったのであまり注目されていないが、そういう時こそチャンスがありそうな気がする。初出場のウクライナは前回のトルコ、前々回のクロアチアのような雰囲気がある。

日本は予選が楽すぎた。今の代表世代は海外と一発勝負に強いのでそこにわずかな望みを託す他はないが、どうもオーストラリアに勝てない(引分け?)ような気がする。

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2005/08/21

週末のボクシング結果

スーパーウェルター級10回戦(8/20、米イリノイ州)
フェルナンド・バルガス ○ 判定3-0 × ハビエル・カスティリェホ

判定自体は全く問題なくバルガスで、3Rにダウンをとって10Rまでの判定をものにした。5ポイント差が2人と7ポイント差だから、ほとんど完勝。ただし、バルガスがアゴ(頬?)を骨折したようだとの情報もある。予想時点でこの試合を挑戦者決定戦とお知らせしたが、結局WBCの認定は出ておらず、試合自体も10回戦で行われた。

スポーツブックとしてはかなりイージーな部類であり、正直なところカスティリェホが勝つとすればバルガスの負傷とかそういう事情がなければ難しかったと思う。だが、そのカスティリェホに勝てる日本人選手がいない(東洋・日本チャンピオンのクレイジー・キムを含めてである。)ことも確かである。

ちなみに、日本人初の世界チャンピオンはフライ級の白井義男で、その後海老原、ファイティング原田が続いたこともあって「伝統のフライ級」といわれるが、お隣韓国の生んだ初めての世界チャンピオン金基珠(Kim Ki-Soo)が1966年から2年間タイトルを持っていたのが。このスーパーウェルター級(当時ライトミドル級またはジュニアミドル級といった)である。

OPBF(東洋太平洋)フライ級タイトルマッチ(8/21、東京)
挑戦者 亀田興毅 ○ 3RKO × チャンピオン ワンミーチョーク・シンワンチャ

1Rの1回目に奪ったノーモーションの左ストレートのカウンターはすばらしかったが、後の攻めは相変らずのベタ足、フック狙い。この程度の相手であれば大丈夫だろうが、多少なりとも根性のある日本選手が相手では倒しきれなかっただろう。

今日の亀田のボクシングを見ていて思いだしたのは、WBAスーパーバンタム級チャンピオンのマヤール・モンシプール。とにかくガードを上げて接近し、あとは体力とパンチに任せて主導権をとってしまおうというスタイルで、欧州ではミドル級あたりに結構いるタイプである。だが、世界的に超軽量級であるフライ級で、パンチが来るまで黙って待っている強豪がどれだけいるのか。

仮に短距離での打ち合いになった場合、例えばホルヘ・アルセとやって先にパンチを当てられるのか。協栄ジムだからこれからも勝てる相手を選んで、こちらよりのレフェリーを連れてきて、あと何試合かやって「もとをとる」のだろうが、現時点ではWBAのパーラにも、WBCのポンサクレックにも、おそらく歯がたたない。

唯一救いがあるのが、ポンサクレック・内藤戦決定を聞いて、「ボクシングだから何が起るか分からないから、もしかしたら内藤が勝つことがあるかもしれない」とコメントしていた点。ポンサクレックが強いことを知らないのかと思っていた。たぶん、いまの自分の実力は分かっていると思うので、パフォーマンスはパフォーマンスとして、さらに精進してほしいと思う。

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2005/08/07

今週のボクシング結果

WBC世界ミニマム級タイトルマッチ(8/6、後楽園ホール)
挑戦者世界2位 イーグル京和(角海老宝石) ○ 判定3-0 × チャンピオン 高山 勝成(グリーンツダ)

ほとんど予想どおりの試合展開となり、イーグルがはっきりした判定勝ちをものにして、アクシデントで手放していた王座をとり戻した。「ほぼ」というのは、高山が予想以上にがんばったということである。

高山は前回同様足を使うとみられたが、序盤でアグレッシブに出て、イーグルに圧力をかけた。でも、あれでは後半まで続かないよなー、と思っていたら、案の定5Rくらいから前に出ることができなくなり、逆にイーグルに距離を詰められいきなりの右ストレート、左フック、右アッパーを被弾し始めた。後半は危うくダウンというシーンが2度ほどあり(1回はスリップと判定されたもの)、判定は明らかだったが、高山としては勝とうとして前半出たのだから、そこは評価したい。私の判定は118-110でイーグル。

高山は今日ぐらいの仕上がりがあれば、まだ若いし、もっと強くなれるだろう。現時点でも、WBAのチャンピオン新井田よりも強いと思う。かたやイーグルは、不用意に前に出てパンチをもらったり、狙いすぎて空振りが目立ったりと、あまりいい出来ではなかった。それでも、多彩な攻撃と当てさせず当てるテクニックは健在で、このクラスでは世界最強の選手であろう。いつもいうことだが、当該階級で最強ないし最強クラスといえるのは、日本のジム所属ではイーグルと徳山だけである。

ともかく、+165(2.6倍)のおいしいオッズをいただいた。最後-135(1.6倍)までオッズが上がっていたから、いいタイミングで入れられたと思う。だから、スポーツブックはやめられない。

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2005/07/19

週末のボクシング

4団体統一世界ミドル級タイトルマッチ(7/16、米ラスベガス)

挑戦者 ジャーメイン・テイラー ○ 判定(2-1) × チャンピオン バーナード・ホプキンス

テイラー勝ちとした2ジャッジも115-113という接戦。「判定に不満を言うつもりはないが、私の勝ちだと思っている」というホプキンスの試合後のコメント。さらに、WOWOWを見た私の印象からいうと、この試合を負けにされてはホプキンスが気の毒である。ただ、ここはラスベガスであり、昨年のデラvsホプ戦ですら8Rまでデラ有利としていたジャッジもいたのだから、手数の少ないホプキンスとしては甘んじて受け入れなくてはならない結果、といえなくもない。

試合をコントロールしていたのは常にホプキンスだったが、2R、パンチをかわしながら腰が砕けたところはやはり年齢か。あの後いいパンチを入れていたのにその結果2Rを取られてしまった。後半3Rは問題なくホプキンスのはずだが、一人のジャッジは12Rテイラーとしているのだから、これもホプキンスには気の毒。結果として、ほとんど思ったとおりのゲームプランで試合を終えながら、ホプキンスの判定負けという結果となった。

ろくにパンチも入れていないのに新王者となったテイラーだが、こうした大試合を経験できたことは大きい。これまでの対戦者は同じウェイトでも自分より体格の小さい相手だったが、今回はホプキンスが大きく感じたことだろう。すでに再戦の日程が具体的にあがってきているが、私はこの再戦は実現しない、(少なくとも4団体統一戦としては)と思っている。

というのは、WBAにはレギュラーチャンピオン、マソエがいて、WBCにはロナルド・ライト、IBFにはサム・ソリマンという指名挑戦者がいる。彼らは、ホプキンスとやりたくないから黙って待っていたのであり、テイラー相手なら自分の方が先と言い出すだろう。となれば、このタイトルは分裂する。ホプキンスとしても、40を過ぎてこれからは力が落ちる訳だから、肩のこる試合よりも、もっと楽なビッグマネーファイトを望んでいるだろう。例えば、ライトヘビーに上げて、ターパー、ジョンソン、ロイ・ジョーンズとの対戦のような。

その意味では、テイラーはタイトルを手にしたものの、これから自分の商品価値を高めるというさらに厳しい戦いが待っている、といえるだろう。

おまけ:WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ(7/18、大阪)

挑戦者 徳山昌守 ○ 判定(3-0) × チャンピオン 川嶋勝重

日本のボクサーで、現在当該階級で世界最強ないし最強クラスにあるといえるのはミニマム級のイーグル共和と徳山だと思っているが、さすがに徳山、1年のブランクを感じさせずに川嶋を完封した。最終回のスリップ気味のダウンはご愛嬌。後半の息切れは減量苦というよりも、1年ぶりで前半飛ばしすぎたのが原因である。

川嶋は同じ千葉県出身で応援したいのはやまやまであるのだが、いかんせんボクシングのレベルが徳山とは違いすぎる。前回は1R開始早々にいいのが当ってKO勝ちしたが、体が温まってからでは、たとえあの大振りのパンチが当ったところで、徳山は倒れない。もっと小刻みに、例えばボディを集中攻撃するような作戦はなかったのだろうか、と思った。

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2005/06/26

週末のボクシング結果

WBC世界スーパーライト級タイトルマッチ(6/25、米アトランティックシティ)
挑戦者 フロイド・メイウェザー ○ 6回終了TKO × チャンピオン アルツロ・ガッティ

Fightnews.comによれば、「メイウェザーのハンド・スピードは意のままにガッティにダメージを与えた」とのことで、予想したとおりメイウェザーの完封勝ちだったようだ。1Rにガッティがダウン、以降毎ラウンド明らかにメイウェザーで、ガッティは左目が腫れ、6R終了でコーナーが止めたとのことである。

ただ、予想はメイウェザー「判定」勝ちだったので、ストップしたというのはちょっと驚いた。メイウェザーの試合は出来不出来の差が大きく、2階級下のスーパーフェザーの時でさえ、早いだけでパンチ力は大したことはないと思っていたら、コラレス戦で5度のダウンを奪ってKO勝ちした。ライト級ではカスティージョに大苦戦したので、ここまでクラスが上がると倒しきれないだろうと思っていたら、またあっさりKO勝ちである。

先日真夜中の決戦でリッキー・ハットンに敗れてIBF王座を手放したコンスタンチン・チューは脳傷害の疑いで検査、またWBOチャンプのミゲール・コットは減量苦でウェルター転向が噂される。ということで、折角3階級を制覇したメイウェザーではあるが、早くも強すぎて相手がいないという状況になりそうだ。私自身は今後スーパースターとなるはずであると思っているが、なかなか好敵手に恵まれず、ビッグマネーファイトが組まれにくい選手である。

上下階級をみても、下のライト級はすでに勝っているコラレスとカスティージョが実力上位、上のウェルター級には統一チャンピオン、ザブ・ジュダーがいるが、彼はチューに一発KO負けしており商品価値の点で今一歩。デラホーヤやシェーン・モズリーとやるには、まだ体が足りない。コットが当分いまのクラスでやるならば統一戦が期待できそうだが、ここ2戦のコットの出来からすると、メイウェザーとやるのは避ける可能性が強いだろう。

ちなみに、敗れたガッティは引退せず、ウェルター級転向を発表した。この試合は明日のWOWOWで放送される。

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2005/06/21

亀田興毅またまた1RKO勝ち

フライ級ノンタイトル10回戦(6/22、後楽園ホール)
亀田興毅(協栄) ○ 1RKO × サマン・ソーチャトロン(タイ)

3連敗中とはいえ、4年前まで世界チャンピオンだったサマンを全く相手にしなかったのだから、この試合の亀田は素直に評価したい。あのボディで倒れるボクサーはタイ人以外あまり考えられないのも確かであるが、移籍した協栄ジムの先輩ハルク佐藤修も同じようなパンチで世界チャンピオンになっているのである(やはりタイ人のチャンピオンだった)。

これで7戦全勝6KOとなった亀田であるが、相手は依然としてすべてタイ人ボクサーである。タイソン戦の時にも書いたが、こういう選手の育て方があることも確かである。現にタイソンがそうであったし、かのロベルト・デュランも若い頃、1階級下の元世界チャンピオン小林弘とパナマで対戦してKOしている(71年10月)。

だが、彼らは基本的にハードパンチャーであり、体もあったからそれでよかったという要素もあるが、フライ級の亀田にそれが適切かどうかは今後をみてみないとなんともいえない。軽量級では、相手がそれなりの防御技術をもっている場合、それを打ち砕くだけの攻撃力を持つというのが体格的に難しい面があるからである。

昨日の試合のように、ベタ足・大股で肩に力を入れまくって強いパンチを打とうとしても、このクラスの世界水準では的はじっとしてくれないし、ジャブを当てて動かれた場合あれでは追うことができない。亀田自身も前の試合よりジャブを出そうという意欲が感じられたが、まだまだ手数が足りない。せっかく協栄ジムに行ったのだから、サーシャ・バクティン(日本バンタム級チャンピオン)あたりとスパーリングをしてそのへんを勉強してくれると楽しみなのだが。

外見や出身地から辰吉二世的扱いをされることが多い亀田であるが、辰吉とはボクシングの質が全く違う。あえて近いイメージの選手を探せば、アレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ、前WBAスーパーフライ級王者)だろうか。ここで一つ予想をしておくと、この後も亀田はライトフライ級の外国人選手とマッチメークされ、世界挑戦はライトフライ級になると思う。

p.s.今日は実は他の原稿を用意していたのですが、昨日のアクセス数が252件と圧倒的な過去最高を記録しました。アクセス分析等からみて、どうもこのあたりの記事が期待されているようでしたので、急きょ差し替えさせていただきました。

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2005/06/13

マイク・タイソンの時代を振り返る

ヘビー級ノンタイトル(6/11、米ワシントンDC)
ケビン・マクブライド(イギリス) ○ 6回終了TKO × マイク・タイソン(アメリカ)

この試合についていえば、試合展望のときに書いたように、タイソンに往年の力はなかった。1R早々飛び出していくのがタイソンの持ち味であるし、相手の体が暖まらないうちに倒してしまうのがパターンであるのに、ほとんど手が出ていなかった。試合が長引けばタイソンのパワーは落ちてくるし、相手も衝撃慣れしてくるので体格の差がそのまま試合展開を左右することになる。「タイソン今日は落ち着いています」と高柳アナウンサーは言っていたが、1Rで倒すか、決定的なダメージを与えない限りタイソンの勝ちはなかったはずなのだ。

案の定タイソンは失速し、いいパンチを放ってはいたもののマクブライドに我慢させてしまった。マクブライドも左ジャブ、右ストレートを出す余裕があり、クリンチの最中にしつこく放った右フック、右アッパーもタイソンをかなり苦しめた。5R後半からはマクブライドがパンチをまとめだし、6R終盤にタイソンがダウン(判定はマクブライドののしかかりでスリップ扱い)、そのままギブアップとなった。スポーツブックはマクブライドを買っていたので、o/uの負けを差し引いても十分なプラスであるが、複雑な気分である。

タイソンが頭角を現したのはDoDoWild!さんのブログにあるように1986年、当時最年少の世界ヘビー級王者となってからである。モハメド・アリの引退以降ビジネスとしてのヘビー級は大きく後退したが、それは後継の安定王者ラリー・ホームズの不人気とライバルの不在にあった。ただしボクシング全体としては、シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズをはじめとする中量級の人気により隆盛を極めていたのである。

タイソンはそうした中でヘビー級の人気を一気に押し上げた救世主的存在であった。若く強打の持ち主である彼は、弱敵ばかりをKOしてランキングを上げていたが、それは選手の育て方の問題であり一概に否定できない(日本では協栄ジムがよく使う手。例の亀田興毅もたぶんこの路線でいくことになるだろう)。ドン・キングのプロモートしたヘビー級トーナメントでも、実力は未知数とされながらも最大の商品は当初からタイソンであった。

そのトーナメントを勝ち抜いたタイソンは、統一世界ヘビー級チャンピオンとなり、その後の防衛戦でビッグマネーを手にした。しかし、東京ドームでダグラスに敗れ、その後20台後半の最も脂の乗るべき時期に収監されて試合ができなかったのは、彼自身にとってもボクシング界全体にとっても大きな損失であった。タイソンが表舞台から姿を消している間に、同年代のライバルであるイベンダー・ホリフィールド、レノックス・ルイスが台頭した。復帰したタイソンは運命のホリフィールド2連戦を行うが、この時点で、すでにタイソンの力は下降線をたどっていた。

ホリフィールド第2戦でタイソンは有名は「耳たぶかみきり事件」を起こし、ボクシングの中心であるラスベガスから追放される。その後のタイソンはゴング後の打撃によるノーコンテスト、薬物反応によるノーコンテスト、レフェリーへの打撃によりあやうく失格、記者会見での殴打などにより、いわゆる「キワモノ」としての扱いをされてしまう。レノックス・ルイス戦ではすでに往年の力はなく、タイソンにチャンスはほとんどなかった。

返す返すも残念なのは、身から出たさびとはいえ何度も長期のブランクを作ってしまい、結果的に本来行われるべきビッグマッチが行われなかったということである。ホリフィールド戦、ルイス戦とも、タイソンの全盛期であれば全く違った展開となったと思われる。本来であれば実現していたはずの、タイソンvsロイ・ジョーンズ、タイソンvsクリチコ兄弟などのビッグマッチが見られなかったのは、専らタイソンの側に原因がある。

しかし、それもこれも含めて、それがマイク・タイソンであった。問題行動を起こすくらいのパワーがなければ、とても180cm足らずの体格で大男達に伍していけるものではない。常識的になる代わりに20%のパワーがなくなってしまえばそれは多分タイソンではないだろう。おそらく、私たちの生きている間にはもう二度とタイソンのようなファイターは出てこない。タイソンの「見世物」的引退試合はあるかもしれないが。

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2005/06/11

反射神経と持久力

先週のボクシング、コンスタンチン・チューvsリッキー・ハットン戦をWOWOWでみてからずっと、持久力と反射神経について考えている。

この試合の背景をおさらいすると、チュー35歳・遠征・カウンターパンチャー・長期休養明け2戦目、ハットン26歳・地元・猪突猛進ファイター・長期ブランクなし、試合開始午前2時すぎ、観客はすべてハットン応援という状況である。

試合開始から展開はほぼ同じで、ハットン突進→腕が絡んで双方打てず→クリンチ→もみ合い→レフェリーが入ってブレイク→ハットン突進→・・・の繰り返し。7、8Rくらいからチューが消耗して急に失速、それほど打たれてはいないのだが11R終了後に試合放棄でハットンTKO勝ちという結果となった。「すごい試合でした」と高柳アナウンサーやゲストの長谷川穂積(WBC世界バンタム級チャンピオン)は言っていたが、正直あまりいい内容ではなかった。同日放送のライト級統一戦、コラレスvsカスティージョの試合の方が10倍くらい良かったと思う(あの頑丈なカスティージョが最後白目をむいて「落ちた」)。

チューは反射神経に優れ、また目のいい選手で、相手の動きのスキをみごとにとらえてカウンターを取る。その右ストレートは一発で決めてしまうパンチ力があるので、ザブ・ジュダーのような速い選手でもチューには敵わなかった。そのチューがただ前に突っ込んでくるだけのハットンに対応できなかったのは、年齢や遠征というだけでなく、午前2時という試合時間が大きく影響しているように思う。

もちろんプロであるから、試合時間に合わせて体調を整えているはずではあるが、ボクサーの場合試合直前まで減量というもう一つの戦いがあるので、昼夜をひっくり返したような生活はたぶんできなかっただろう。人間には体内時計があって、太陽の出ている時間には活動的になり、出ていない時間には休むようにできている。その休む時間に動かなければならない場合、主に影響を受けるのは反射神経なのではないか。素人が考えても、眠くなる時間に例えば射撃をやれば、的中率は下がるはずだからである。

一方、持久力については、全く影響を受けない訳ではないだろうが、その度合いはそれほどではないと思われる。オリンピックのマラソンが、早朝にやったり夕暮れにやったりするけれども基本的には強い奴が勝つように。だから、ハットンの若さと持久力がチューの反射神経を上回ることができたのではないかと思う。

これをカシノの夜戦に応用すると、いろいろ面白いことが見えてくるのだが、これはまた稿を改めて。

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2005/06/06

今週のボクシングなど

IBF世界スーパーライト級タイトルマッチ(6/5、英マンチェスター)

挑戦者 リッキー・ハットン(英) ○ 11R終了TKO × チャンピオン コンスタンチン・チュー(ロシア)

9歳若いハットンに押しまくられて、ついにチュー落城。詳しくは今日のWOWOWを見ないと分からないが、敵地、午前2時、長期休養明け2戦目などの要因から考えると、チューのコンディションに問題があったのではないかと考えている。ロシア出身ながら本拠地をオーストラリアに置くチューにとって、試合以前にこの環境は厳しすぎる。いまの35歳はあまり試合をしていなければまだまだ力の衰えはないだろうから、この結果は残念である。

これでハットンは、おそらく英国内で防衛戦をこなしていくことになるだろう。第二のジョー・カルザゲ(WBOスーパーミドル級チャンピオン、無敗。イギリスから外に出ない)である。まったく、おもしろくない。

FIFAワールドカップアジア最終予選(6/4、バーレーン)

日本(3勝1敗) 1-0 バーレーン(1勝1分け2敗)

日本は全体に動きがよく、後半バテたのもバーレーンが先だった。FW鈴木を外し柳沢を入れたことで攻撃陣の出入りがスムーズだった。後半もう一点取れそうだったが(キーパーを飛び出させた)、とれなかったのはご愛嬌。この6倍(5:1)GETで今週はなんとか格好がつきました。

今週の北朝鮮戦はオッズが出ないか、出たとしても日本の1/3くらいのFavoriteになることは確実である。日本のMFは中田、俊輔、三都主、けがの小野とごそっといないが、それでも勝ってドイツ行きを決めるものと思われる。

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2005/02/22

亀田興毅1回KO勝ち

朝、東京三菱銀行で通帳の付込み。フェブラリーSヒシアトラスから3連複の分が予定どおり入っていた。JRAは地方競馬やオートレースと違い平日の残高照会ができないので、通帳を確認するまでがちょっと心配である。さて、

亀田興毅(グリーンツダ)の東京デビュー戦は予定どおり1RのKO勝ち。時間が短すぎて、技術面やセンスどうこうまで見られなかったが、印象だけでいうと、やっぱり具志堅や辰吉の6、7戦目と比べるのはかわいそうなレベルであった。手が短く見えてしまうのは、ストレート系のパンチでもフック気味に横から入ってくるからだと思う。相手が弱いからいいが、そこそこ打たれ強い相手には通用しにくいだろう。

これで、デビューから6連勝だが、相手はすべてタイ選手。日本ランカーともやってないのに世界と言っている度胸だけは買うけれども、正直マスコミが大きく取り上げる実績ではない。社会人で優勝したといっても、日本のアマチュアはオリンピックにも出られないレベルなのを忘れてはならないだろう。ボクシングの人気回復のためには(というよりも、本人の将来のためには)、もう少し地道な選手養成をすべきではないのか。

帰ってから、サーシャ・バクティンを見よう。

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