ROCKY BALBOA(ロッキー・ザ・ファイナル)
今回のマカオはGW中にもかかわらず行き帰りとも飛行機・空港とも空いていてとてもよかったし、機内の映画がこれがまたよかった。行きは「犬神家の一族」帰りは「ロッキー・ザ・ファイナル」を見たのだけれど、飛行時間が短くて他にも見たい映画があった(「武士の一分」とか「大奥」)のに残念なくらいだった。さすが業績好調のANAである。
両方とも、私がまだ若い頃にオリジナルが大ヒットした作品で、そのリバイバルとかリメイクで、まあ犬神家の方はやっぱりオリジナルの方がよかったねという感じだったのだが、ロッキーの方はいまの時代でしか作れない映画なので、かなり楽しめた。最初のロッキーを映画館で見て、最も印象に残った生卵5個一気飲みもやったし。
日本語吹き替えと英語字幕なししかなくて、日本語は5分だけ見たらあまりにイメージが違ったので、すぐに英語にして英語力のなさを痛感しながら見た。そして後から、これは絶対にオリジナル音声で見なければならなかったなあと思った。まず、アントニオ・ターバー(元統一ライトヘビー級チャンピオン)の演技が巧いのである。ターバーはこの映画を撮るのにあまりに熱心になりすぎて、その後のバーナード・ホプキンスとの試合では動きが鈍くなってダウンを奪われての完敗という落ちがつくのだが、とにかく本職の役者並みだった。
日本でも、ガッツ石松とか赤井英和(この人のボクサー時代を知るファンもかなり少なくなった)とか、ボクサー出身で役者も出来るという例はあるのだが、ターバーの場合いきなり準主役である。アマチュア歴が長くプロ入りいたのもたしか20代後半だから、それなりにいろいろな経験もあるとしても大したものである。残念だったのは、ターバーはもっと巧いし早いので、ボクシングの力を見せられなかったことだが、グレン・ジョンソン戦のように粘る相手には苦戦する傾向があるということについては、それなりにディクソン(映画の中での統一ヘビー級チャンピオン)と重なる点がある。
ロッキーの最初の頃にはまだラスベガスはダウンタウン中心でボクシングの大きな興行がなかったので、今回の試合会場がマンダレイベイというのも楽しい。そしてHBOのペイパービューで、インタビュー会場にはゴールデンボーイプロモーションの名前もあったのは笑った。さらにリングアナウンサーはマイケル・バッファー。バッファーのアナウンスを吹き替えで聞いたら面白さは半減である。
加えてレフェリーはジョー・コルテスである。まあ、実際にあんな試合になったら、コルテスは2Rのロッキー2度目のダウンの前にストップしてるだろうからディクソン圧勝で終わるのだが、そこは映画だから多少は許そう。このようにリアルなボクシングシーンに登場するキャストをそろえて作ったというところにロッキー・ファイナルの面白さがあり、そこらあたりが単なるリメイクである犬神家とは違ったところだろうと思う。松嶋奈々子にあの役は似合わないし。
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